こんにちは、ヴァイオリニストのハルカです!今回はシューベルトの《ます》をご紹介したいと思います。《ます》ってなに?増す?升?と思われた方もいらっしゃると思いますが、魚の“鱒”です!鱒寿司の鱒です!水の中で浮かんでは沈む鱒をこの作品内で表現しています。
フランツ・ペーター・シューベルト(1797-1828)
音楽愛好家の父の影響でシューベルトは幼い頃から音楽に親しみ、才能を発揮しました。古典派(モーツァルトやベートーベンの時代)の形式を踏まえた上で、新しくロマン派を開拓した、音楽史の中でも偉大な人物です。
ピアノ五重奏曲《ます》 イ長調
第1楽章 Allegro Vivace
はじめにピアノが奏でる軽やかに奏でる三連符の「ラ〜ラドミラドミラ」が特徴的で、ピアノと他弦楽器が代わりがわりに演奏します。ピアノとヴァイオリンが早いパッセージを追いかけっこのように奏でるフレーズも高揚感があります。