シューベルト唯一の変則クインテット!《ます》【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




第2楽章 Andante

低音楽器がゆったりと奏ではじめた後、ヴァイオリンが繊細に歌い上げます。重厚な土台が低音楽器によって作られていることがわかりますね。

第3楽章 Scherzo-Presto

明るい雰囲気に一転します。ピアノの呼びかけにヴァイオリンが応えるようなフレーズで始まります。

第4楽章 Andantino-Allegretto

有名な鱒の旋律が6回の変奏を経て奏でられます。長調だけでなく4回目の変奏では突然短調になるのも意外性があって面白いですね。この曲はシューベルトが作曲していた歌曲《ます》の旋律の変奏曲なのです。

第5楽章 Allegro-Giusto

静かに、何かが始まるような予感を持ちながら静かに始まります。4楽章のますのメロディが回想されます。

ちなみにシューベルトが作曲した歌曲《ます》はこちらです


いかがだったでしょうか?シューベルトは生涯でピアノ五重奏曲はこの1曲しか書いていません。もっと聴いてみたくなりますが、残念です・・・次回もお楽しみに!

 

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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RUN-WAY編集部

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