「aisas(アイサス)」の意味とは?5つのステップなどを解説




「aisas(アイサス)」とは?

「aisas(アイサス)」というのは、ネット時代のユーザーがサービスや商品をどのようにして認知して買うかという一連の流れです。

「aisas(アイサス)」は、ユーザーの行動の流れで、「Attention(認知・注目)、Interest(関心)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)」というものです。

「aisas(アイサス)」の概念は、広告代理店の電通が提唱したものです。

ここでは、iPodについて「aisas(アイサス)」をご紹介します。

  • Attention(認知・注目)は 「この小さい音楽プレーヤーどのようなものか」
  • Interest(関心)は 「携帯音楽プレーヤーのipodというものか」
  • Search(検索)は「どんな感想を他の人は持っているか検索しよう」
  • Action(行動)は「商品はいいようだから、買おう」
  • Share(共有)は「レビューをいい商品であれば書こう」

「aisas(アイサス)」の法則は、途中まで「AIDMAの法則」と同じです。

「aisas(アイサス)」でも、Attention(認知・注目)して、Interest(関心)を持ちます。

ネットのニュースなどで、新しい商品についての情報を知るときもあるでしょう。

商品の認知や関心は、ネット以外にも、リアルな従来のような世界でも接点が多くあります。

例えば、街では非常に多くの情報を目にします。

駅の看板やポスターなどだけでなく、スマホを買いたいと思っている人であれば、他の人のスマホにも関心を持つでしょう。

関心を持った情報は、ネットで検索するケースが多くなっています。

ユーザーは検索して、詳しい商品の情報やすでに買った人の意見などを比べて検討します。

この後で商品を実際に買うというAction(行動)を起こします。

商品をネットで見つけたときは、すぐに買えるようなサイトも多くあります。

そして、買ったときは自分の情報をShare(共有)します。

ネットでは、簡単に商品の評価やクチコミが共有できます。

サイトによっては、最も安い商品の検索ができる以外に、すでに買った人が書いた、商品についてのいい評価も良くない評価も閲覧することができます。

広くネットが普及するようになって、ネットにおいては従来型のモデルのAIDMAというものから「aisas(アイサス)」というプロセスが顕在化してきました。

また、ユーザーは会社の宣伝的な情報よりも、ユーザー間の情報を重要視することが明確になってきました。

「aisas(アイサス)」の5つのステップとは?

ここでは、「aisas(アイサス)」の5つのステップについてご紹介します。

Attention(認知・注目)

ユーザーはウエブサイトや広告、口コミやSNSなど、商品をいろいろな経路を通して「認知・注目」します。

Interest(関心)

商品そのものの魅力があったり、プロモーションの魅力があったりしたときは、商品に対してユーザーは「関心」を持ちます。

Search(検索)

ユーザーは関心を持った商品について、SNSのツイッターなどや、検索エンジンのGoogleなどを使って徹底して検索します。

Action(行動)

ユーザーは、検索した結果、自分に必要と考えた商品について「行動」します。

当然ですが、このような「行動」は商品を買うことです。

Share(共有)

ユーザーは買った商品の意見や口コミをSNSのツイッターなどで「共有」します。

「aisas(アイサス)」を使ったライザップの事例とは?

ここでは、肉体改造やダイエットのプログラムをサービスしているライザップの事例についてご紹介します。

Attention(認知・注目)

ライザップはテレビのCMで耳に残るBGMを使用することによって、認知を一気に拡げることに成功しました。

ほとんどの人は、BGMを聞くとライザップであるとわかるでしょう。

Interest(興味)

テレビのCMに芸能人をいろいろ起用して、ユーザーの興味を惹きつけました。

比較をビフォーアフターで行うことも、後押しするインパクトになっています。

さらに、「結果にコミットする」などのようなわかりやすいキャッチコピーで、上手くユーザーにアプローチしています。

Search(検索)

テレビのCMなどによって関心を持ったユーザーが、ネットで検索することを予測して、ホームページをライザップは相当充実しています。

また、検索したときにネガティブなライザップの口コミや評判があればユーザーは心配になるでしょう。

そのため、アフィリエイト広告をライザップは出稿し、キーワードのネガティブなもので検索しても上位にポジティブな記事が表示されるようにしています。

アフィリエイターは、次のようなイメージでライザップのカウンセリングに上手く誘っています。

読者がリンクを貼ってものを通してカウンセリングに訪問すれば、報酬がアフィリエイターに入るというシステムです。

Action(行動)

ユーザーが検索すれば、ポジティブな口コミや評判が多いため、ライザップのサービスをユーザーは利用しようとします。

しかし、ライザップは最も安い個人向けのプランでも、料金は298,000円になります。

そのため、非常に買うまでのハードルが高くなっています。

この高いハードルを、全額返金保証期間を30日間設けることによって一気に低くするような対策を行っています。

Share(共有)

ライザップを利用したユーザーは、自分の体験をSNSなどによって共有します。

ライザップを利用してダイエットできたというような情報を共有することによって、新しい潜在的な顧客を費用をかけないで見つけることができます。

また、「紹介制度」をライザップでは設けて、共有がよりされやすいようにしています。

aisas(アイサス)とAIDMA(アイドマ)の違いとは?

昭和時代~平成時代の初期まで、ユーザーは多くの商品の情報をマスメディアのテレビ、新聞、雑誌などから把握していました。

このような時代のユーザーの購買行動モデルとしては、一般的に次のような流れでした。

  • 商品の情報を見てから知る(Attention)
  • 商品を知ったユーザーが関心を持つ(Interest)
  • 商品が感情的に欲しくなる(Desire)
  • ブランドや商品を覚える(Memory)
  • 商品を買う(Action)

このようなユーザーの購買行動モデルをAIDMA(アイドマ)といって、マーケティングの法則として拡大しました。

マスメディア広告時代と、このようなモデルはちょうど合っていました。

しかし、2000年代になって、大きくこのモデルが変わってきました。

ユーザーは商品の情報を能動的に見つけるようになって、しかも買った後にも行動するようになりました。

ユーザーの次のような購買行動モデルが、「aisas(アイサス)の法則」といわれるものです。

  • 商品の情報を見てから知る(Attention)
  • 商品を知ったユーザーが関心を持つ(Interest)
  • ブランドや商品を検索する(Search)
  • 買う(Action)
  • 買った後に共有する(Share)

「aisas(アイサス)」は、ユーザーが検索(Search)と共有(Share)を能動的に行うことが特徴です。

従来のAIDMA(アイドマ)は、ワンウェイの情報を発信する会社側と情報を受けるユーザーというモデルでした。

しかし、「aisas(アイサス)」は、検索(Search)と共有(Share)という能動的なユーザーの行動をプラスして、インタラクティブなお互いに会社とユーザーが関与し合う関係に変わりました。

また、ユーザーの行動が買う(Action)ことで終わらなくて、この体験を共有し合うことが、「aisas(アイサス)」の大きな特徴です。




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RUN-WAY編集部

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