「ブッキング」 の意味とは?
「ブッキング」の意味は、基本的に「予約」です。
「予約」としては、宿泊施設の旅館やホテルなどや移動方法の鉄道や航空機などの旅行関係のものになります。
本来、「ブッキング」は旅行関係の航空券やホテルなどの予約について使う言葉ですが、慣用的に「人と会う約束」という意味でも使われています。
日本において普段の会話で使う「ブッキング」は、まず「人と会う約束」の意味であると考えていいでしょう。
英語の「booking」が「ブッキング」の語源になります。
なお、名詞として「ブッキング」は使い、動詞として使う時は「ブッキングをする」あるいは「ブッキングする」になります。
「ダブルブッキング」とは?
「ダブルブッキング」という表現は、「ブッキング」の使い方としては最もよく耳にするものでしょう。
「ダブルブッキング」というのは、いくつかの予約が同じ日時に重なることです。
例えば、「ダブルブッキング」としては、一つのホテルが「5月5日、1201号の宿泊の予約」を同時に2組の別々の顧客から受付したというようなケースが該当します。
これ以外には、フライトの同じ席を航空会社が2人の別々の顧客に販売したようなケースなども「ブッキング」に該当します。
最近は、「ブッキング」の意味を「予約」から転じて「約束」「予定」というようなことで使う人もいます。
例えば、同じ日の午後1時に「一つの会社を訪問する予定」だけでなく「別の会社を訪問する予定」も組んでいた時に「ダブルブッキングをした」という表現になります。
また、ある会社の人とミーティングする約束をしていたが、この約束を忘れて、別の会社を同じ日時に訪問する約束をしたというゆなケースも、「ダブルブッキング」というようです。
そのため、「ダブルブッキング」は、一般的に「予定や約束が重なったケース」に使われています。
業界ごとの「ブッキング」とは?
カタカナ語である日本語の「ブッキング」の意味は、先にご紹介した「予約」以外でも相当幅広く使われています。
ここでは、業界ごとの「ブッキング」についてご紹介します。
金融・会計業界
「帳簿への記入」つまり「記帳」が、金融・会計における「ブッキング」です。
というのは、英語の「book」の意味が「書籍」「本」ということ以外に、「books」という複数形で「帳簿」ということもあるためであり、動詞にここから変化したものです。
しかし、「ブッキング」という言葉は会計士などでも使うことはあまりなく、英語ではこのような表現がある程度に把握しておくといいでしょう。
映画業界
「映画配給会社が映画を映画館に配給すること」が、映画業界における「ブッキング」です。
この「ブッキング」としては、種類が2つあります。
「ブロックブッキング」
特定の特に大手の東宝、東映、松竹などの映画配給会社と、決まった期間だけ決まった映画を映画館に配給するものです。
「フリーブッキング」
「ブロックブッキング」の対義語が、「フリーブッキング」になります。
特定の映画配給会社に絞らないで、あるいは上映する期間も決めないで、映画の人気などを考えて配給契約を臨機応変に結ぶものです。
なお、 「ブロックブッキング」については、批判もいろいろ多くあります。
映画が予想外に大ヒットしても、基本的に1年前に前もって決めた期間だけしか上映できないため、見られない人が多くなったりします。
「ブロックブッキング」は、映画配給会社の大手にとっては有利でしょう。
物流・貿易業界
「海外輸出の際に物流会社が航空会社や船会社に目的地までのスペースの予約を取ること」が、物流・貿易における「ブッキング」です。
日本語では、「船腹予約」になります。
物流・貿易業界での「ブッキング業務」は、「予約」以外に、運搬するものの大きさに応じて船の大きさを選んだり、会社と連絡したりするなどさまざまなタスクがあります。
音楽業界・芸能界
「アーティストやタレントの音楽ライブや番組へのスケジュールを調整して出演の契約を取ること」が、音楽業界・芸能界における「ブッキング」です。
芸能界においては、共演できないタレントがいる、出演料の交渉、裏番組との兼ね合い、芸能事務所とテレビ局との関係、番宣の有無などによって大きく「ブッキング」の交渉が影響されます。
視聴率が取れてコスパがいかにいいタレントをブッキングするかが、番組のプロデューサーの大切な一つのスキルといえるでしょう。
航空業界
「ブッキングクラス」あるいは「予約クラス」というものが、航空用語ではあります。
ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスをさらに細かくわけたもので、予約した時の料金によって同じエコノミークラスでもわけられた座席の種類のことです。
「ブッキングクラス」は意識しないで顧客は毎日利用していますが、マイレージの対象に格安の座席などはならないため注意しましょう。
英会話での「ブッキング」とは?
旅行についての予約をする時にだけ、英会話における「ブッキング」は使います。
レストランの予約や人との約束の時は、「ブッキング」でなく、次のような別の表現をそれぞれ使います。
レストランの予約
「reservation」が、レストランの予約以外に、航空券やホテル、電車の指定席などにも使えます。
しかし、「reservation」は、時間の予約は含まれなく、場所をとるための予約だけになります。
「appointment」が、時間も含めた予約になります。
「appointment」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「I will make a reservation with that restaurant.」(私がレストランを予約します。)
なお、「booking」を、イギリス英語の時の予約については使います。
アメリカ英語の時は、コンサートの予約やレストランの予約は「reservation」、旅行関係の予約は「booking」以外に「reservation」もあります。
「booking」も「reservation」も辞書では意味が同じになっているため、実際に使う時は注意しましょう。
人との約束
「appointment」は、場所と特定の時間を決めて、病院やビジネスなどの何かの目的のために予約して人と会う時に使います。
「appointment」は、人と約束する、弁護士や医師に会う、取引先の人に会う、美容院を予約する時にも使います。
「appointment」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「I have an appointment with her at tomorrow.」(私は明日彼女と会う約束がある。)