「インデント」の意味とは?
「インデント」という言葉は、あまり耳にしたことがないのではないでしょうか。
一般的に、「インデント」というのは、「字下げ」ともいわれており、行頭の位置を変えることによって文章を読みやすくするもので、意味的な固まりを示します。
例えば、一般的な日本語の文章おいては、一文字下げることによって段落が新しく始まることを示します。
プログラミングにおいても、「インデント」を使用してプログラムを見やすくするようにしています。
視覚的にプログラムの制御のフローがよくわかるように、「インデント」を適宜入れることがおすすめです。
例えば、一般的な「インデント」の使い方としては、ある条件をクリヤーする時に一段実行する文を下げたり、繰り返して実行する文を一段その条件から下げたりするなどがあります。
一段下げる時に多くあるのは、タブを入力することです。
テキストエディタの設定で違っていますが、一つのタブは一般的に 4文字分あるいは 8文字分のスペースになります。
なお、プログラミング言語は、ほとんど人が読みやすくするために「インデント」を使用するものであり、影響がプログラムの処理にはありません。
「インデント」英語の「indent」のもともとの意味は「ギザギザ」や「くぼみ」のことで、ここから派生して「引っ込み」や「字下げ」という意味で印刷業界の用語として使用されるようになりました。
「インデント」の機能がパソコンで使用する文書作成ソフトには付いており、文字の位置を改行した時に設定することができます。
ワードでの「インデント」の設定の方法とは?
ここでは、ワードでの「インデント」の設定の方法についてご紹介します。
タブの「ホーム」で設定する
「インデント」をワードで設定する方法は、次のようになります。
- 「インデント」を設定する範囲を選ぶ
- 画面の上側にあるタブの「ホーム」から、「インデントを増やす」をクリックすれば、右側に1文字分のみ指定した範囲が移動します。
「インデント」は、右側に「インデントを増やす」のクリックする回数分だけ移動します。
「インデント」を少なくする時には、「インデントを減らす」という「インデントを増やす」の左側にあるものを1回クリックすれば、左に1文字分だけ指定した範囲が移動します。
また、クリックの1回で「インデント」が1文字分の増減でなく、複数文字分や0.5文字分にしたい時は、画面の上側にあるタブの「レイアウト」をクリックすれば「インデント」が表示されるため、細かくここで設定することができます。
タブの「表示」のルーラーで設定する
「インデント」は、タブの「表示」をクリックしてルーラーを選んで、表示された「ルーラー」で設定することもできます。
「ルーラー」というのは、ワードで文書の外側に定規のように表示されるメモリの部分です。
マウスで「ルーラー」の中の小さいアイコンをドラッグすることによって、「インデント」の段落の一行目のもの、段落の2行目からのものなどが設定できます。
段落の行頭をショートカットキーで字下げする時は、[Ctrl]キーを押しながら[M]キーを押します。
もとに字下げを戻す時は、[Ctrl]キーと[M]キーにプラスして同時に[Shift]キーも押します。
「インデント」を解除する方法
「インデント」を解除する方法は、次のようになります。
- 「インデント」を解除する範囲を選ぶ
- タブの[ホーム]をクリックして、段落のグループの右側の下部にある小さい「右下矢印」をクリックする
- タブの[インデントと行間隔]をクリックすれば、「インデント」の設定欄が表示されます。
「0」に[右]と[左]の文字数を設定し、[最初の行]は「(なし)」を選んで、[OK]をクリックします。
基本的な「インデントマーカー」の使い方とは?
ここでは、基本的な「インデントマーカー」の使い方についてご紹介します。
段落書式というのは、フォントを変えたり、斜体・太字を設定したりするというような文字書式に比較して、非常にわかりにくいでしょう。
「インデント」は、文字が表示される位置を余白の用紙の部分から指定するものですが、わかりにくい一つの段落書式です。
「インデント」を設定する時は、メニューの[書式]の[段落]をクリックして表示されるダイアログの[段落]でも可能ですが、マウスを使っている時は「インデントマーカー」をドラッグして指定すると、「インデント」を目でチェックしながら設定できるため、慣れると非常に便利です。
しかし、「インデントマーカー」を自分で使用できるようになれる人はほとんどいないでしょう。
なお、基本的な「インデントマーカー」の操作方法については、ネットなどで動画で紹介されているため参考にしてください。
また、ネットなどの動画では、次のような「インデントマーカー」については4文字分の位置にドラッグするケースについて紹介されているようなこともあるでしょう。
- 左インデントマーカー
- ぶら下げインデントマーカー
- 1行目のインデントマーカー
しかし、日本語で実際にフォーマルな文書を作るような時は、1文字分の位置に1行目の「インデントマーカー」をするケースが多くあるでしょう。
「インデントマーカー」は小さいため、マウスの操作が特に得意でない人にとっては、難しいでしょう。
「インデントマーカー」をどうしても使いこなしたい時は、何回かサンプルファイルを使用してドラッグを練習してみましょう。
「タブ」と「インデント」の違いとは?
ここでは、「タブ」と「インデント」の違いについてご紹介します。
「タブ」は文字下げがどこでもでき、「インデント」は全体の段落を文字下げする
「タブ」は行の途中でもカーソルで指定した位置であれば字下げができますが、「インデント」は全体の段落を字下げします。
「タブ」は字下げしたい位置にカーソルを決めた後に字下げを[Tab]キーを押すことで行い、「インデント」はルーラーやホームタブを使用して字下げを行うため、字下げする方法としては「タブ」の方が簡単でしょう。
「タブ」の機能はカーソルを設定した位置に移動
「タブ」というのは、ものを吊るすため、あるいは引っ張るために付いているつまみなどの意味があります。
しかし、IT用語として使用される「タブ」は、次のような意味があります。
- カーソルを前もって設定されている位置に移動する機能
- パソコンで使用するアプリケーションソフトのウインドウの中で画面を変更するための表示
なお、後者の「タブ」は、ウインドウの中で、上下端などに表題などがバインダーの見出しのように並べられて表示されるところです。