「アウフヘーベン」の意味とは?知っておくと便利な考え方を取り入れよう




あなたは「アウフヘーベン」という言葉を知っていますか?あまり耳なじみのない人も多いでしょう。アウフヘーベンは、身近なトラブルを解決したり、ビジネスシーンの問題解決にも役立つ考え方なのです。今回は、アウフヘーベンの意味に加えて、知っておくと役に立つ考え方も解説していきます。

最初に知っておきたい!「アウフヘーベン」の意味とは?

ではまず、そもそものアウフヘーベンの意味について知るところから始めましょう。原語と概念を併せて紹介していきますので、しっかりチェックしてみてください。

ドイツ語の「aufheben」が「アウフヘーベン」の原語

アウフヘーベンは、ドイツ語の「aufheben」から来ています。「aufheben」は、「あるものをそのものとしては否定するが、契機として保存し、より高い段階で生かすこと」「矛盾する諸要素を、対立と闘争の過程を通じて発展的に統一すること」という二つの意味があります。

一般的にはあまり馴染みのない言葉ですが、日本語では「止揚(しよう)」と訳されます。「止揚」の「揚」には「高くひらめき、あがる」という意味でがあり、「あげて止める」という意味になります。

わかりやすくいえば、「二つのものを超越する」「昇華する」という意味があるのです。

「アウフヘーベン」が初めて生まれたのはドイツの哲学者から

アウフヘーベンという言葉が一般的になったのは、ドイツの哲学者ヘーゲルが「弁証法」という思考プロセスの最終段階を示す用語として使用し始めた時からです。弁証法とは、「正⇒反⇒合」もしくは「肯定⇒否定⇒否定の否定」を繰り返し、より高次の思考段階に到達することを目指す対話の手法です。

弁証法は単なる討論や議論ではなく、議論することで思考を深め、全員の意識を高い段階へ引き上げていく考え方なのです。対立・矛盾するものを否定せず、どちらも内包しながら統合していくことが求められます。

その中で「アウフヘーベン」は、議論を繰り返した末に、すべてを内包した考えが高い段階の状態にとどまることを指しています。

ビジネスシーンでの「アウフヘーベン」の使い方とは?

アウフヘーベンがどのようなものか理解できたところで、ここからは具体的な「アウフヘーベン」の活用方法についてみていきましょう。

「アウフヘーベン」の使い方1 ビジネスの矛盾を調整する

ビジネスシーンにおいて、納期が短いのに利益は少ない、利益を追求すれば品質が落ちるなど、矛盾は付きまとうものです。この場合にアウフヘーベンが有効です。

どちらかに傾きすぎた天秤を一度平行に戻し、どちらの問題もあるけれど、それでもここが最もいい終着点だろうというところまで考えを持っていきます。

国会に与党と野党がいるように、ビジネスの議論は、常に一党体制ではいけません。Aという意見があるならば、必ず対立するBという意見を出すのです。そして、そのふたつの考えを包括してアウフヘーベンに到達できれば、どちらの考えも昇華したCという新たな結論が生まれるのです。

このとき、焦って答えを出してはいけません。一度立ち止まって今までの状況などを振り返り、よりよい方策を考えることが重要です。

「アウフヘーベン」の使い方2 身近な問題の解決

アウフヘーベンは、ビジネス以外にも使うことができます。例えば夫婦間で意見が対立することがありますよね。そんなとき、「アウフヘーベンする」ことによって喧嘩を避けることができるのです。

相手の意見を否定してしまわず、相手の気持ちを尊重しあうのです。そうすることによって、どちらの意見も含んだ新しい考えが生まれます。こうしていくことで、どちらかだけが負担になることもなく、よりよい関係性が生まれるのです。

まとめ

「アウフヘーベン」は一見すると難しいように思えますが、実は身近な問題やビジネスの課題を解決するのにとても役に立つ方法なのです。意見を否定してしまうのは簡単です。ですが、あえてそれをせず、お互いを尊重しながら認め合うことで、対話の質を高めることができます。

この状態に至る過程と結果を「アウフヘーベン」と呼びます。アウフヘーベンできれば、より高い次元の結論に至れるはずですよ。






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RUN-WAY編集部

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