「ブレスト(ブレインストーミング)」の意味と使い方とは?失敗しないコツなどを解説




ブレストはブレインストーミングを短縮したものです。

ここでは、ブレインストーミング(ブレスト)の意味と使い方についてご紹介します。

ブレインストーミングの意味とは?

ブレインストーミングというのは、一つのテーマについて参加している人が制限を設けないでざっくばらんにアイデアを出すことです。

会議などをするときに、会議そのものが行き詰ったときに助け舟になったり、ウォーミングアップの役目を担ったりするミーティングの方法です。

テーマが決定していると、ひたすらこのテーマについて考え付くことをリストアップするというようにミーティングを行います。

ほとんどは、時間を例えば、3分、5分などと区切って進めます。

ブレインストーミングは、アレックス・F・オズボーンというアメリカ人が発明したとされています。

「brain」(ブレイン)の意味は脳で、「storm」(ストーム)の意味は嵐です。

また、名詞の「brainstorm」の意味はひらめきということがあり、ブレインストーミングのアイデアを出すというニュアンスがあります。

ブレインストーミングの使い方とは?

では、ブレインストーミングはどのようなビジネスシーンで使われるのでしょうか?

ブレインストーミングは、施策や戦略が何か必要なときに、テーマについてのアイデアを制限を設けないで出し合って、具体的なものはないか、有効なものはないかを見つけたいときに実施されるミーティングです。

例えば、「今日のミーティングはブレインストーミングで行います。」といわれたときは、きちんとした制限がない、意見を自由に交換することが要求されていると思っていいでしょう。

本格的に詰める会議や話し合いは、きちんとした形でこの後に実施されるようになります。

ブレインストーミングの例文としては、次のようなものがあります。

  • 「これについてはブレインストーミングで話し合いをしましょう。」
  • 「ブレインストーミングで出た意見をより具体的に纏めてください。」
  • 「ブレインストーミングは考えの質より量が大事です。」
  • 「新しい発想をブレインストーミングで生み出すことができます。」

ブレインストーミングで失敗しないコツとは?

ブレインストーミングの目的は発言を自由に促すことですが、闇雲に行うと効果は期待できません。

固定した考え方にとらわれたり、お互いに萎縮したりすれば、効果が十分に期待できないときもあります。

そのため、ここでは、ブレインストーミングで失敗しないためのコツについてご紹介します。

ここでご紹介するコツを、ブレインストーミングを行う前にメンバー同士で共有しましょう。

結論・判断を出さない

ブレインストーミングのときは、実際にアイデアが実現できるかどうかという判断は必要ありません。

というのは、議論がそこで止まるためです。

ブレインストーミングが終わってから、アイデアを具体的に検討して精査しましょう。

量を質より重要視する

ブレインストーミングは、アイデアの数をとにかく出すことが大切です。

とにかくいろいろな角度からアイデアを多く出しましょう。

会話しているときに、他の人がいったことから連想できることもあるでしょう。

ユニークなアイデアが重宝される

ブレインストーミングのときは、ユニークなアイデアが重宝されます。

アイデアとしては、容易に考えつくような面白みがないものでなく、斬新で奇抜なものを出しましょう。

他の人が笑うようなものこそ、発見が多くあります。

アイデアを結合する

出てきたアイデアをそのままにしておかないで、新しいアイデアを関連付けて出しましょう。

予想していないような組み合わせから、すぐに考えつかないようないいアイデアが浮かぶこともあります。

堂々と他の人のアイデアに乗っかって、新しいアイデアを出しましょう。

ブレインストーミングの進め方とは?

ここでは、ブレインストーミングの進め方についてご紹介します。

人数を少なくする

発言するチャンスは人数が多くなれば少なくなって、同じ人がいつも発言するようになります。

そのため、5人~6人くらいに人数を絞る方がいいでしょう。

批判しない

アイデアを多く出すには、リラックスした雰囲気が必要であるといわれています。

このような雰囲気としては、余裕をメンタル的に持つことも含まれます。

斬新なアイデアを出すためには、批判すると発言できなるため、このような雰囲気は避ける必要があります。

ダイバーシティを確保する

立場が違うと意見も違うといわれています。

立場としては、お客さんに近い人、設計や製造に近い人、営業に近い人など、いろいろなメンバーを確保することによって、今までわからなかった価値がわかるときがあります。

どのようなアイデアでも真面目に聞く

アイデアが常識はずれのものは、場合によっては他の人に笑われます。

しかし、常識というのは閉鎖的な環境にだけ通用するものです。

業界や自社などの常識は、世の中においては常識でないということはよくあります。

他の人が出すアイデアを真面目に聞くようにしましょう。

他の人のアイデアに積極的に便乗する

斬新なアイデアは、いろいろなアイデアを組み合わせたものであるといわれています。

他の人のアイデアが面白ければ、積極的に便乗してアイデアを考えることが必要です。

発言しているときに遮らない

地位が特に高い人は、他の人が発言しているときに遮ることがよくあります。

発言しているときに話を遮られると、自分のアイデアは面白くないと考えて、再度発言しなくなるでしょう。

見えるように書き出す

ブレインストーミングでは、メンバーが他の人のアイデアが見えるように書き出すことが大切です。

メモに書き出したり、ホワイトボードに書き出したりする方法があるでしょう。

箇条書きにすれば、これをグループにわけたりすることによって新しいアイデアが生まれるときもあるでしょう。

進行役が必要である

スムーズにブレインストーミングを進めるには、進行役が必要です。

進行役は、メンバーのアイデアを促す役目があります。

可能な限り、全員からアイデアを出してもらう必要があります。

進行役は、思考の全く新しい軸が提示できる人がいいでしょう。

基本的に、進行役は黒子に徹して、メンバーが斬新なアイデアを出したり、他の人のアイデアに便乗したりすることができるように、ブレインストーミングをコントロールする必要があります。

そうすれば、有意義で楽しいブレインストーミングになるでしょう。

結論は出さない

ブレインストーミングの目的は、結論を出すことではなく、多くのアイデアを出すことです。

ブレインストーミングでは、新しいアイデアがいつのまにか醸成されることが大切です。

むしろ、結論を出さないで、中途半端な方がいいでしょう。




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RUN-WAY編集部

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