リスクヘッジ、と聞いてあなたならどんな意味や状況を思い浮かべるでしょう。リスクヘッジという言葉は、ビジネスシーンだけではなく日常生活でもとても重要な言葉なのです。今回は、そんなリスクヘッジの意味や、どんなシーンで使われるのかなどを詳しく解説していきます。
そもそも、リスクヘッジの正しい意味とは?
リスクヘッジの語源は英語の「risk hedge」です。危険という意味のriskと、防止策という意味のhedgeが合わさった熟語で、危険回避という意味を指します。
危険回避という意味の言葉として、たくさんの場所で聞かれるこの「リスクヘッジ」ですが、もとは金融業界の専門用語でした。いまでは広く知れ渡り、一般のビジネスシーンで使われることが多くなりました。
意味としては、将来起こる可能性のある危険を予測して、その危険によって引き起こされるだろう損害を抑えることです。金融業界では、ひとつの銘柄に集中して投資をせず、分散させてリスクを減らすこととして使われています。
金融業界以外のビジネスシーンでも使われるリスクヘッジ
では、金融機関以外のビジネスシーンでは、どのような意味で使われるのでしょうか。「リスクヘッジのために予防線を張っておこう」「リスクヘッジを用意してから臨む」など、やはりおおまかに『危機管理』という意味で使われています。
起こりうる危険を予防する、おとずれるかもしれないリスクを洗い出すなど、事前対策的な意味合いが金融業界よりも強く出ているようです。
リスクヘッジは仕事以外の時も使われる?!
実は、リスクヘッジという言葉は日常生活の中でも使われる機会が増えているのです。もしかしたらあなたの周りでも聞こえているかもしれない、生活に根ざしたリスクヘッジについて見ていきましょう!
転職活動で使われるリスクヘッジ
仕事を辞め、新たなステップへと進み出す転職。そんなライフシーンでも、リスクヘッジという言葉は生きています。
仕事を辞めて新たな仕事を見つけるまでは、収入がなくなってしまいますよね。そんなトラブルを避けるために、リスクヘッジが必要です。
リスクヘッジとして行うべきなのは、まずは在職中の仕事探しです。それに加えて、スキルの勉強もしておく必要があります。なるべく無職の期間を少なくし、リスクを回避するようにしましょう!
生命保険で使われるリスクヘッジ
命を守るための生命保険にも、リスクヘッジはあるのです。
病気、怪我など、いつどこで起こるかわからないリスクから、あなた自身や家族を守る必要があります。そんなとき、『リスクヘッジ』ということばが使われます。大きな出費を、リスクヘッジとして積立ていた保険が助けるのです。
災害時の備えとして使われるリスクヘッジ
災害という大きなリスクのため、リスクヘッジを行って対策しておくことはとても大切なことです。
防災グッズを揃えておくことや、乾パンや水、インスタント食品などの備蓄を行いましょう。いざと言うとき、慌てずにすみます。
結婚までリスクヘッジ?!婚前契約
幸せなはずのライブイベント、結婚。そんなときにリスクヘッジなんて考えたくないかもしれませんが、大切なことなのです。
結婚したら、財産が共有されますよね。片方が病気になったり、考えたくありませんが離婚するなど、何らかの理由で財産を分割・贈与する必要があるときのために、リスクヘッジをする必要があります。
結婚の際、最初に「婚前契約」を結び、法定書類にしておくとリスクを回避することが可能なのです。
事故や災害は、いつ来るかわかりません。今日来るかも、来年かも。そんな「起こりうるリスクの規模を減らす」ことも、とても大切なリスクヘッジなのです。
まとめ
ビジネスシーンにおいても、日常生活においても大切なリスクヘッジについて紹介しました。リスクヘッジの意味を知り、常日頃からリスクに対応する心づもりでいれば、何かあっても慌てずに済みます。
仕事なら、損失や失敗に備えて。日常生活なら、命や日頃の生活に備えて。しっかりリスクヘッジにとりくむようにしましょう!