「その節(そのせつ)」の意味とは?使い方や注意点などを解説




その節(そのせつ)の意味とは?

その節はお世話になりました、その節はどうもありがとうございました、などということを耳にしたことがあるでしょう。

その節は、過去にあった出来事について話をする時の表現になります。

その節は、この前、あの時と意味が同じです。

ビジネスシーンでは、過去にあった出来事について話をする時にその節を使います。

その節の使い方とは?

では、その節はどのように使うのでしょうか?

ここでは、その節の使い方についてご紹介します。

目上の方に対して使う

その節は、目上の上長や取引先の担当者などに対して使うことができます。

その節をビジネスシーンで使う時は、謝罪の言葉や感謝の言葉と一緒に使うことが多くあるでしょう。

その節はどうもは話のきっかけに使う

話のきっかけの使い方としては、その節はどうもということがあります。

例えば、仕事で何日か前に一緒になった人と思いがけず出会った時は、その節は大変お世話になりました、その節はどうもありがとうございました、などと使います。

その節はどうもを使うことによって、それほど相手が親しくない時でも話をスムーズに進めることができるでしょう。

その節は大変お世話になりました、の方が、その節はどうも、よりも丁寧な表現になるため、相手によって使い分けましょう。

手紙やメールで使う

その節は、話をする時に使う以外に、手紙やメールなどで使うこともできます。

その節の出来事があまりにも古い時は使っても問題ありませんが、その節を使わないでどのようなことをいっているかをわかりやすく書く方がいいでしょう。

手紙やメールは、話をする時と違って、相手の表情を声などから判断することができません。

そのため、手紙やメールではもっと文章を丁寧に書く方が、スムーズに相手に伝わります。

その節を使う時に注意することとは?

ここでは、その節を使う時に注意することについてご紹介します。

その節は時間がそれほど経っていない時などに使う

その節は、過去にあった出来事を表現するということでも、数年前などにあった古い出来事について使うと話が通らなくなります。

その節は、時間はそれほど経っていない、あるいは思い出せる出来事について使いましょう。

また、昔非常にお世話になった人と再度長い年月が経って会った時は、お世話になったことを、その節はお世話になりましたという前に話しましょう。

というのは、すぐに相手が思い出せない時があるためです。

例えば、一緒に仕事をしてからもう10年ですか、その節はお世話になりました、などといいましょう。

未来の出来事にその節は使えるか?

その節の意味はあの時、その時ということですが、では、未来の出来事にも使えるのでしょうか?

その節は、未来の出来事に使っても間違いではありません。

しかし、慣習的に、その節という言葉は過去の出来事を表現する時に使うことが多くあり、ほとんど未来の出来事を表現することはありません。

もし、未来の出来事について表現したい時は、その節という言葉の代わりに、その折、その際という言葉を使う方が、違和感なく相手が理解できるでしょう。

その節の類義語とは?

ここでは、その節の類義語について紹介します。

その際

その際は、未来の出来事、あるいは現在の出来事について使います。

そのため、過去の出来事については使いません。

その際を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「来週の水曜日の午後3時に、ご挨拶に貴社にお伺いいたします。その際は、よろしくお願いいたします。」

その折

その折は、その際と同じように、未来の出来事について使います。

しかし、時間や場所などは特定しなく、ある時期やある機会について使います。

その折を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「お近くにお越しになったその折には、ぜひご連絡いただきたく、お待ちいたしております。」

なお、その節は現在に割合近い過去の出来事について使いますが、その折は遠い過去の出来事について使います。

その時、その頃

その時、その頃は、過去の出来事にも未来の出来事にも使いますが、よりフランクな口語らしいイメージを与えるため、ビジネスシーンで使う時は注意しましょう。

例えば、その時はよろしくお願いします、と表現する時は、その時よりもその際の方がいいでしょう。

あるいは、息子が小学校であったその頃に、大変お世話になりました、と表現する時は、その頃よりもその折の方がより丁寧でしょう。

この間、先日

この間、先日は、過去の具体的な日時をその節の代わりに表現するものです。

同じ相手に対していつも、その節はお世話になりました、という時にマンネリ感があれば、その節の代わりにこの間、先日を使いましょう。

例えば、この間の打ち合わせでお会いした時には、などに換えれば、マンネリ感がなくなるでしょう。

その節の英語表現とは?

ビジネスシーンにおいても、その節はよく使われます。

そのため、その節を英語で表現するようなことも場合によっては考えられます。

万一の時のために、その節のメールや会話での英語表現について把握しておくと安心でしょう。

「that section」が、その節の英語表現になります。

「that section」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「I am very sorry for that section. I deeply apologize.」(その節は大変申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。)
  • 「I am sorry for the tough trouble in that section. Again we apologize.」(その節は非常にご迷惑をおかけしました。重ねてお詫び申し上げます。)

また、「Thank you for that section」が、その節はありがとうございましたの英語表現になります。

「Thank you for that section」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「Thank you for that section. Next time I will return the favor.」(その節はありがとうございました。次回はお返しをこちらからさせていただきます。)

「Thank you very much for taking care of that section」が、その節は非常にお世話になりましたの英語表現になります。

「Thank you very much for taking care of that section」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「Thank you very much for taking care of that section. If there is another chance, I will count on you.」(その節は非常にお世話になりました。機会がまたありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。)




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RUN-WAY編集部

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