「諸般の事情(しょはんのじじょう)」とは? 使い方や注意点、類義語などを解説




「諸般の事情(しょはんのじじょう)」とは?

「諸般の事情(しょはんのじじょう)」というのは、さまざまな理由、いろいろな都合です。

例えば、「諸般の事情」の使い方としては、「諸般の事情によって訪問することができません。」「諸般の事情によって取り止めさせてさせていただきます。」などがあります。

前者の意味は、「本来であれば訪問するつもりでしたが、さまざまな理由のために訪問できなくなりました。」ということです。

後者の意味は、「本来は行うつもりでしたが、それが難しいいろいろな都合ができたために取り止めさせていただきます。」ということです。

「諸般の事情」には、止むを得ないような客観的な事情があるときとそうでないときがあります。

止むを得ないような客観的な事情があるのは、例えば、イベントなどを行うときに当日が大雪や台風などの天候のために交通機関が動かなくて参加する人に影響があるようなときで、案内として「諸般の事情によって、〇月〇日の〇〇講演会は取り止めとします。」などを行います。

一方、止むを得ないような客観的な事情がないのは、例えば、新しい商品の発表などで商品を開発する過程で自社の責任による明らかなトラブルが発生したときなどがあります。

具体的な理由を説明すれば、企業のイメージが悪くなったり、商品の販売に良くない影響を与えたりすることがあります。

このようなときは、本当の理由を説明しないで「諸般の事情」として新しい商品の発表会を延ばすことなどがあります。

「諸般の事情」の使い方とは?

ここでは、「諸般の事情」の使い方についてご紹介します。

事情の説明を省くときに「諸般の事情」は使う

「諸般の事情」は、いろいろな事情があることだけを伝えるものです。

そのため、事情の説明を省きたいときに使います。

例えば、複雑な事情で説明しにくいときに、「諸般の事情により」と簡潔に伝えるために説明することがあります。

また、事情までは相手に説明する必要がないと考えるときは、事情は伝えないで結果だけを「諸般の事情によって○○となりました。」と伝えます。

なお、「諸般の事情」は事情を説明したくないときにも使うことがあります。

相手に事情を隠しておきたいときや、事情を説明しない方が適切なときです。

中止や辞退のときに「諸般の事情」は使うことが多い

「諸般の事情」は、中止や辞退のときに使うことが多くあります。

物事を何か中止したり、相手からの誘いや依頼に対して辞退したりするときには、「諸般の事情」を使います。

就活でもビジネスでも「諸般の事情」は使われる

「諸般の事情」は、幅広く就活の内定辞退からビジネスまで使われます。

しかし、どのような事情があるかを具体的に説明しないため、場合によっては、曖昧であるなどのようなイメージを与えることもあり得ます。

どうしようもない事情を伝えたいときは、「止むを得ない事情」などの類義語に言い換えましょう。

また、目上の方には、「諸般の事情をご賢察」の敬語表現を使いましょう。

退職願いのときは「諸般の事情」の代わりに「一身上の都合」を使う

退職願いのときは、定型句として「一身上の都合」を使って、「このたび、○月末をもって一身上の都合によって退職いたします。」などとします。

なお、企業の事情のリストラなどによって退職したときは、「会社都合」と履歴書の職歴には書きましょう。

「諸般の事情」を使うときに注意することとは?

「いろいろな事情」ということを表現するときは、「諸般の事情」が便利な言葉でしょう。

しかし、「諸般の事情」を使うときは注意することがあります。

ここでは、「諸般の事情」を使うときに注意することについてご紹介します。

目上の方には「諸般の事情」が失礼なこともある

目上の方を断ったり、目上の人に頼んだりするときに、「諸般の事情によって…」「諸般の事情をご賢察いただき…」などを使うことがあります。

「諸般の事情」は良くない言葉ということではありませんが、詳しい事情を相手に全く説明しないようになります。

そのため、全く説明しないで断ったり頼んだりするというイメージになることもあります。

目上の方に事情を説明するときは、できるだけ「諸般の事情」ではなく、理由などを可能な範囲で伝える方がいいでしょう。

「諸般の事情」は多用しない

いつも何事にも「諸般の事情で…」と答えると、詳しい事情を全く説明しないで要求を一方的に断ったり頼んだりする人であるというイメージになるでしょう。

そのため、「諸般の事情」は、事情をどうしても説明しにくいときにだけ使うようにして、多用しない方がいいでしょう。

「諸般の事情」といわれたときの対応

相手から「諸般の事情により…」といわれたときは、いいたくない事情があるのでしょう。

「いいにくいために察して欲しい」ということでしょう。

そのため、必要がなければ「どのようなことが諸般の事情ですか」などと聞かないで、事情が相手にもあるのだろうと思ってそれ以上聞かない方がいいでしょう。

「諸般の事情」の類義語とは?

ここでは、「諸般の事情」の類義語についてご紹介します。

「もろもろの都合」

「もろもろの都合」は、イベントの中止を説明するときなどにイベントのスタッフなどが使うものです。

「もろもろの都合」の意味は、いろいろな都合ということがあります。

「もろもろとはどのようなことか」と聞きたくなるかもしれませんが、「そこは察してください」というニュアンスが込められています。

「止むを得ない理由」

「止むを得ない理由」の意味は、どうしようもない理由ということがあります。

「諸般の事情」と同じように、事情ははっきりと説明していませんが、仕方がないことを相手にわかってもらおうとするものです。

「止むを得ない理由」といわれると、暗黙の了解で仕方がないと納得することが、大人の世界にはあるのでしょう。

「諸般の事情」の英語表現とは?

「諸般の事情」の英語表現としては、「various reasons」があります。

「various reasons」の意味は、さまざまな理由です。

「諸般の事情により」と表現するときは、「due to various reasons」や「for various reasons」を使います。

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RUN-WAY編集部

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