「参加させていただきます」の意味とは?
「参加させていただきます」の意味は、相手の招待や許可をもらって、参加できることに感謝するということになります。
「参加させていただきます」は、「参加」に「させていただく」という「する」の謙譲表現を付けて、「ます」という丁寧表現を語尾に付けたものです。
「参加させていただきます」の「させていただく」は、恩恵を受けたときや相手の許可をもらったことについて、感謝の気持ちを表現するときに使います。
正しい「参加させていただきます」の敬語とは?
敬語として「参加させていただきます」は正しいかどうか、迷うこともあるのではないでしょうか。
特に、日本語を正しく使いたいと考えている方にとっては、疑問があるでしょう。
結論としては、敬語として「参加させていただきます」は正しく、使っても問題ないものです。
3つの言葉から、「参加させていただきます」は成り立っています。
それぞれ、順番にご紹介します。
名詞の「参加」の意味は、ある物事を行なう一員として仲間入りすること、加わることです。
謙譲語の「させていただき」の意味は、させてもらうということです。
丁寧語の「ます」の意味は、するということです。
このように、種類が同じ敬語が続いていないため、敬語として正しい使い方です。
敬語を「参加させていただきます」から取り除いた表現としては、「参加させてもらう」になります。
表現がもうちょっと丁寧なときは、「参加させてもらいます」になります。
相手との関係によっては、「参加させてもらいます」の方が「参加させていただきます」よりもいいかもしれません。
「参加させていただきます」の使い方とは?
ここでは、「参加させていただきます」の使い方についてご紹介します。
「参加させていただきます」は、ビジネス上のイベントや会議などに招待されたときに、参加することを相手に伝えるときに使います。
また、インターンシップや結婚式など、ちょっとかしこまったシーンに招待されたときなどでも使います。
しかし、ビジネス関係の同じようなイベントでも、打ち上げや飲み会などのようなカジュアルなシーンのときは、「参加させていただきます」を使うとちょっと硬いイメージになります。
このようなときは、違う表現の「楽しみですね」や「参加します」などを使うのがいいでしょう。
「参加させていただきます」を使った例文
「参加させていただきます」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「先般お誘いいただいた会議の件ですが、参加させていただきます。」
- 「来週の飲み会はぜひ参加させていただきたいのですが、都合がつかないために欠席させていただきます。」
- 「インターンシップの合格のご連絡ありがとうございました。ぜひ参加させていただきます。」
- 「書類選考の結果をご連絡いただきありがとうございます。今度の面接に参加させていただきます。」
- 「直前の連絡で申し訳ありません。来週行われる貴社の企業説明会に参加させていただきたいのですが、可能でしょうか。」
- 「御社との懇談会にご招待いただき大変恐縮です。謹んで参加させていただきます。」
「参加させていただきます」の類似表現とは?
「参加」を使った敬語表現の他にも、「参加させていただきます」の類似表現があります。
ここでは、「参加させていただきます」の類似表現についてご紹介します。
「出席いたします」
「出席いたします」は、会合や授業などに出るという意味の「出席」に「いたします」という謙譲表現が付いたものです。
会合などに自分を招待してくれたことに対する敬意と感謝の気持ちを相手に伝えるものです。
「出席いたします」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「貴社の会社説明会に先日出席いたしました。貴社のビジネス内容などについて学ぶ機会をご提供いただき、ありがとうございました。」
- 「ご招待ありがとうございます。喜んで出席いたします。」
「お伺いします」
「お伺いします」は、目上の方に聞く、あるいは目上の方を尋ねるという意味の「伺う」から来たものです。
「お」という丁寧語の接頭辞と「します」という丁寧語を付けた表現であるため、二重敬語になりますが、習慣的に使われています。
「お伺いします」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「明日は週末ですが、お伺いしてもよろしいでしょうか。」
- 「明日の15時頃にお伺いします。」
「参加いたします」と「参加させていただきます」の違いとは?
「参加いたします」は、「参加させていただきます」と意味が同じです。
ここでは、「参加いたします」と「参加させていただきます」の違いについてご紹介します。
「参加いたします」の意味
「参加いたします」は、「参加」と「いたします」から成り立っています。
「いたします」は、「する」の謙譲語であるため、敬語の「参加させていただく」になります。
「参加いたします」と「参加させていただきます」のいずれが適切か?
「参加いたします」と「参加させていただきます」は意味が同じですが、いずれが適切なのでしょうか?
「させていただきます」は、相手からの許可を自分の行動に対してもらうものです。
しかし、行動してもいいかを「よろしいですか」のようにお伺いするのではなく、行動が認可されることを前提にしています。
「いたします」は、「する」の謙譲語であるため、自分の行動を単に宣言するものです。
伺いを立てるようなシーンでは、前に「誠に勝手ながら」を付ける方が横柄なイメージを相手に与えないでしょう。
「参加いたします」より「参加させていただきます」の方が、丁寧な表現です。
しかし、いずれの表現も大きな違いはありません。
そのため、前後の内容によって文書のときは使い分けるのがいいでしょう。
「参加させていただきます」の英語表現とは?
ここでは、「参加させていただきます」の英語表現についてご紹介します。
「参加する」の英語表現は、「partcipate」です。
「参加する」ときでも、単に出席するのみであれば「attend」がいいでしょう。
「attend」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「I’ll attend the meeting.」(会議に参加させていただきます。)