近日中とは?
近日中というのは、数日中、近いうちということですが、何日間のことをいうかは個人によって違っています。
敬語的なもう少し堅苦しい表現をすると、可及的速やかにがあります。
さらに幅広い期間をいう言葉としては、近い将来、近々などがあります。
近い将来は、さらに言い方が曖昧です。
また、実現するかどうかわからない話を続けることもできます。
近々は、近い将来のことです。
文脈としては「近々〇〇かもしれない」も間違いではありませんが、近々は実際にもうすぐの時期をいう言葉であるため、示唆的なニュアンスが含まれる文脈になります。
近日中の期間とは?
近日中のビジネスシーンでの定義は、だいたい2日、3日~4日、5日になるでしょう。
しかし、曖昧な定義の言葉であるため、相手に正しく意図した日数が伝わるとは必ずしも限りません。
近日中のビジネスシーンでの使い方としては、何日間ということが具体的にはっきりいえないときが適しています。
また、曖昧にあえて伝えることによって、話を濁して角を立てないという使い方もできます。
例えば、では近日中に、食事に今度行きましょうなどの会話が、このようなシーンにあたります。
会話がプライベートのときは、あまり神経質になることはないでしょう。
会話が堅苦しくないときは、そのうち、数日中、いつまでになどが使われるときが多くあります。
敬語の文脈の中で、近日中は使われるときが多くあるようです。
「近日中に」のビジネスシーンでの使い方とは?
ここでは、近日中にのビジネスシーンでも使い方についてご紹介します。
例えば、問い合わせを上長から受けたとしましょう。
この問い合わせは、いつ頃今回の案件の手続きを行う予定かというものでした。
このようなときは、「その件であれば、対応を近日中に行う予定です」というといいでしょう。
近いうちに対応することを、これによって上手く言い換えることができます。
この言葉を使うときは、近日中にの使い方に注意しましょう。
これは、近いうちに、近々で言い換えることもできます。
いずれも同じような目的や意味で使えますが、少しイメージが違う言葉になります。
使う状況に応じて、最も適したものを選びましょう。
「近日中に」を使った例文とは?
ここでは、近日中にを使った例文についてご紹介します。
- 「その件であれば、近日中に対応する予定です。」
- 「新しい商品の詳しいことについては、近日中に発表するようになっています。」
- 「新しい製品については、近日中に発売される予定です。」
この例文のように、言葉を前後に付け加えることによって、自然な文章を作ることができます。
近日中の類義語とは?
ここでは、近日中の類義語についてご紹介します。
一両日中
一両日中の意味は、1日、2日のうちということです。
しかし、1日に今日を含めるかどうかによって期間が違ってきます。
1日に今日を含めるときの意味は明日まで、含めないときの意味は明後日までということになります。
最近は、一般的に明日までという意味になります。
可及的速やかに
可及的の意味はなるべく、できる限りということで、可及的速やかにの意味は可能な限り早くということになります。
近日中と比較すると、可及的速やかにはすぐに対応しようという考えがあります。
早急に
早急にの意味は、非常に急ぐということです。
可及的速やかによりも、優先度をよりアップして対応することを表現します。
近々
近々の意味は、近い将来ということです。
近々の期間はほとんど近日中と同じですが、近日中に比較すると砕けたイメージがあるため、近日中をビジネスシーンでのやり取りでは使う方がいいでしょう。
一両日中と近日中の違いとは?
ここでは、一両日中と近日中の違いについてご紹介します。
一両日中の読み方は、「いちりょうじつちゅう」になります。
一両日中は、一の意味が1日、両日の意味が2日を表現しています。
そのため、一両日の意味が1日〜2日になり、一両日中の意味が1日中〜2日中、つまり今日〜明日中ということになります。
しかし、一両日中というと、明日〜明後日中と思う人も多くいます。
そのため、最近はいずれが正しいか曖昧になって、「いずれの解釈でも間違いではない」と文化庁が発表しており、今日〜明日中も明日〜明後日中でも間違いではないといわれています。
そのため、今日〜明日中か、明日〜明後日か、曖昧な判断になるため、十分に使い方には注意しましょう。
一両日中を使った例文
一両日中を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「ご提案させていただいた件については、ご返答を一両日中にいただければ幸いです。」
- 「お問い合せいただいたことについては、お返事を一両日中にさせていただきます。」
- 「一両日中に今回の契約についての書類を送付させていただきます。」
- 「一両日中にこの商品はお召し上がりください。」
近日中の英語表現とは?
近日中というと、幅広くビジネスや日常などで使える言葉の1つです。
ビジネスシーンでは、英語でも使うときがあります。
会話やビジネスメールなどでは、英語で表現する必要があることがあります。
近日中は、直接英語に訳すことができません。
英語では、すぐにや時を表す表現を意味するようになります。
ここでは、近日中の英語表現についてご紹介します。
すぐにを意味する表現
「in a few days」は、何日くらいを表現する近日中です。
可及的速やかにや早急にのようにすぐに行動するような意味の英語表現としては、「soon」などがあります。
「in a few days」や「soon」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「I will have discussions with them within the next few days.」(近日中に交渉します。)
- 「We will get back to you soon.」(近日中にお返事します。)
時を表す表現
近日中は、2日、3日などの何日程度かを表現するときに使います。
近日中の英語表現は、「in a few days」になります。
「in」の意味は場所、通常ですが、このときには時と表現されます。
これ以外にも、「in the near future」と表現されるときがあります。