「ケースバイケース」の意味とは? 使い方や類義語などを解説




ケースバイケースの意味とは?

決まりきったように全てのことが進んでいくといいでしょうが、世の中はどのようなことが起きるかわかりません。

このような時は、ケースバイケースで対応しましょう、ということがあるのではないでしょうか。

では、ケースバイケースはどのような意味でしょうか?

ケースバイケースの意味は、状況に応じてということです。

ケースバイケースを使うのは、現場に行ってみないと状況がよくわからない時や普段通りではない不測の事態が起きた時などです。

そのため、ケースバイケースは行き当たりばったりと同じではないかと思うかもしれません。

適切にケースバイケースで応対できるような人は、頼ることができて冷静な人であるということで信頼されます。

ケースバイケースの由来は、英語の「case by case」です。

英語の「case by case」の意味は、一つずつ個別にということです。

同じような英語表現としては、「step by step」(一歩ずつ)や「one by one」(一つずつ)などがあります。

そのため、英語の「case by case」の本来の意味としては、順番に一つずつ片づけていこうというようになります。

これが転じて、ケースバイケースの意味としてはその場の状況によってということになりました。

ケースバイケースは和製外来語か?

ケースバイケースという言葉は、何気なく日常会話で使っているでしょう。

では、ケースバイケースは和製外来語なのでしょうか?

ケースバイケースは、「case by case」と英語で表記するため、英語に由来していることがわかるでしょう。

しかし、完全に英語のままで使用しているということではありません。

というのは、「case by case」の意味を考えればちょっとわかりやすくなります。

「case by case」の意味は、一つずつ個別に、それぞれ個別にというようなことです。

時と場合にや臨機応変にとは、ちょっと意味が違うことがわかるでしょう。

ケースバイケースという言葉は、英語に由来していても意味が違っています。

時と場合にや臨機応変にという意味で英会話でうっかり使用すると、相手に伝えたい意味では伝わらないことがあるため注意しましょう。

ケースバイケースの使い方とは?

ここでは、ケースバイケースの使い方についてご紹介します。

ケースバイケースで対応する

ケースバイケースの特徴は、その時の状況・事情に応じて~するという文脈で使われることが多くあることです。

例えば、対応する、応対する、処理するなどと一緒に使います。

ケースバイケースで対応するを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「お客さんの当日の入りを確認して、ケースバイケースで対応しましょう。」
  • 「トラブルが発生しそうな時は、社員をすぐに呼んでください。社員でケースバイケースの対応は行います。」
  • 「お客さんの要望に応じて、柔軟にケースバイケースで対応してください。」
  • 「ケースバイケースで対応するにしても、マニュアルは最低限必要である。」
  • 「彼の強みは、柔軟にケースバイケースに動けることである。」

時と場合による

ケースバイケースの意味は、状況に応じてということ以外に、時と場合によるということもあります。

例えば、例としては、相手の質問に対して、時と場合によって違う、時と場合によっては~すると回答するようなことです。

時と場合によるを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「いつもお弁当を持参しているのですか?」
  • 「時と場合によります。外出する予定がない時はお弁当を作るようにしています。」
  • 「女性は花束をもらうとやはり嬉しいものなの?」
  • 「時と場合によるかな。花束をもらう相手にもよるかも。」

この例文の時と場合によるの意味は、状況によってということにも文脈によってはなります。

例えば、「納期はケースバイケースで異なりますが、最短2週間でも可能です。」という時は、言い換えがいずれの日本語でもできるでしょう。

ケースバイケースの類義語とは?

ここでは、ケースバイケースの類義語についてご紹介します。

臨機応変

ケースバイケースの類義語としては、臨機応変があります。

臨機応変というのは、適切に処置すること、その場の状況に応じて行動することです。

また、これ以外のケースバイケースの類義語としては、条件次第で、状況次第で、などもあります。

ケースバイケースの英語表現とは?

ここでは、ケースバイケースの英語表現についてご紹介します。

ここでご紹介するケースバイケースの英語表現は、非常にネイティブたちがよく使っているものであるため、英会話でも多く使えるものです。

基本的に、ネイティブたちは、ケースバイケースの由来である「case-by-case」そのものを普段の会話で使うことはあまりありません。

というのは、「case-by-case」は1つ単語で終わるためです。

そのため、ケースバイケースの意味が個別にということであれば、類義語としては次のような英語表現があります。

  • 「each」
  • 「parsonal」
  • 「individual」
  • 「private」

また、ケースバイケースの意味が一つずつ、一件ずつということであれば、類義語としては「one-by-one」などの英語表現があります。

このようなことから、ケースバイケースの英語表現として「case-by-case」が使われることは多くありません。

では、「時と場合による」という意味を「case-by-case」を使って伝えられないのでしょうか?

意味として「case-by-case」のままでは成立しませんが、例えば次のようにちょっと変えると同じような意味を伝えることができます。

  • 「depending on the case」
  • 「as the case may be」

このように、「case」と「by」を使うと、場合によっては、時と場合によるという意味を伝えられるでしょう。

なお、必ずしも「case」と「by」を使う必要はありません。

というのは、次のようにすぐに使えるさらに簡単な英語表現があるためです。

  • 「It depends~」
  • 「depends on~」

このような英語表現で、場合によるという意味が伝わります。

ネイティブたちは、「depends」をよく使っています。

日本語は、曖昧な表現が多くあるでしょう。

例えば、おそらく、多分、気が向けばなどのように、表現を濁す時が多くあると感じたことがあるのではないでしょうか。

この「depends」を使うことによって、少しはっきりしないような「~は時と場合による」などと言うことを伝えることができるため便利です。




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RUN-WAY編集部

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