「ゼネコン」の意味とは?「スーパーゼネコン」の意味などを解説




「ゼネコン」の意味とは?

「ゼネコン」というのは、ビルやマンションなどの建物を建築する総合建設業者です。

例えば、「ゼネコン」としては「大林組」や「大成建設」などがあります。

「ゼネコン」は、全てのことを自社で行うということではありません。

全てを自社で行うのではなく、施工全体を元請業者として管理します。

「ゼネコン」は、実際の建築の仕事を担当する建築・土木関係の業者を全て管理します。

イメージとしては、建物を建築するときにリーダーに「ゼネコン」がなって、建築・土木関係の業者に指示するような感じです。

そのため、「General Contractor」(総合的請負業者)といわれており、「ゼネコン」と省略していわれるようになりました。

「ゼネコン」の定義とは?

「ゼネコン」ということを耳にすることがあるでしょうが、「ゼネコン」の定義については知らない方もいるのではないでしょうか。

では、「ゼネコン」はどのような定義なのでしょうか?

「ゼネコン」は、はっきりした定義はありません。

しかし、一般的に、「ゼネコン」は研究・設計・施工を全て自社内で行っており、しかも売上が大きい会社になります。

この研究・設計・施工は、基本的に機能が独立しているため、これを全て持っている会社は資金力が必要になります。

また、「ゼネコン」が研究・設計・施工を持っていなければ、基本的に建築・土木関係の業者のリーダーの役割を担うことはできません。

「スーパーゼネコン」とは?

ニュースなどで、「スーパーゼネコン」という言葉も聞くのではないでしょうか。

「スーパーゼネコン」は、日本国内の業界の大手の会社のことで、ほとんど特に次のような5社のことをいいます。

鹿島建設

鹿島建設は、最も「スーパーゼネコン」の中で有力とされています。

重要な「東京駅」「最高裁判所」などを手掛けました。

大林組

大林組は、強固な地盤を関西に築いており、広く海外にも展開しています。

優れた技術開発力があり、「東京スカイツリー」などを手掛けました。

清水建設

清水建設は、首都圏に強い1804年の創業の老舗で、今まで「サンシャイン60」「横浜スタジアム」などを手掛けました。

大成建設

大成建設は、「新宿三丁目東地区」などの再開発事業に強みがあります。

「新国立競技場」などを手掛けました。

竹中工務店

竹中工務店は、創業が1610年の最も古い「スーパーゼネコン」です。

建築事業がほとんどの売上を占めており、土木の比率が少なくなっています。

「東京ドーム」「あべのハルカス」などを手掛けました。

「ゼネコン」の職種とは?

「ゼネコン」は、建物の工事・建築に関係するため、建築や土木についての資格や知識が必要であると考えるかもしれませんが、このようなものが必要でない職種もあります。

ここでは、「ゼネコン」の職種についてご紹介します。

研究開発

研究開発は、専門性が最も要求される仕事です。

そのため、専門的な資格や知識が必要です。

仕事内容としては、理想的な空間づくりのために資材の開発、工法の研究などを行なうことです。

「ゼネコン」にとってオリジナルの技術は強みになるので、研究開発に対して多くの会社が積極的に投資しています。

設計

設計は、デザイン性や利便性を工夫・追求して、発注する人の要望を叶えます。

自分の頭の中で考えたデザインが図面になって、多くの人が協力して建物になるのを見ると非常にやり甲斐を感じるでしょう。

また、設計の仕事をするためには、建築士などの資格がほとんど必要になります。

設備

設備は、空調やエレベーター、電気などの配置を検討して、工事が計画通りに進んでいるかをチェックします。

建物を作ることが仕事のゴールではなく、建物を快適に使いやすいようなスペースにすることです。

知識や資格が必要になるときが多くあります。

施工管理

主な施工管理の仕事は、建設現場での工程管理・品質管理、建設工事の施工計画です。

建築についての技術や知識が要求されます。

これ以外に、それぞれの職人を管理するため、リーダーシップやマネジメント能力が要求されます。

仕事のやりがいとしては、全くない土地に建物を建築することが挙げられます。

営業

営業は、発注する人と直接接する役目を担います。

要望を発注する人から聞いて、社内のそれぞれの部門と協力・連携しながら提案書・企画書をまとめます。

建設業界の営業は、仕事のスケールの大きさでは別の業界と比べて随一です。

なお、会社に入るときに建築・土木の知識が必要ないことも多くあります。

建設業界は成長が今後も期待されています。

スケールが大きい国家政策に関係するような仕事に携わりたい、世の中の役に立つような仕事をしたい、まちづくりに関心がある、などというような方にはおすすめです。

「ゼネコン」で仕事をするメリットとは?

ここでは、「ゼネコン」で仕事をするメリットについてご紹介します。

貢献性が社会に対して高い

「ゼネコン」は、オフィスビルや学校などの施設、鉄道やダムなどのインフラなど、人々の生活をサポートするいろいろな建設に携わることが多いので、非常に貢献性が社会に対して高い仕事です。

定年まで仕事をしやすい

終身雇用制度が、近年は無くなっているといわれています。

しかし、年功序列制度を「ゼネコン」では採用しているところが多くあり、長期間仕事をして経験を積み重ねるほど仕事ができる幅が広がるとともに待遇も良くなります。

そのため、シニア層でもできる仕事が多くあるので、定年まで仕事をしやすい可能性が大きくなります。

報酬が多い

都市部などでは、建設の仕事の需要がリニア中央新幹線の開業などのために高まっています。

そのため、「ゼネコン」は儲かっており、報酬が多いことがメリットでしょう。

高いレベルの営業力がマスターできる

「ゼネコン」の営業は案件を官公庁や民間の会社から獲得しますが、1つの案件の単価が高くなっています。

そのため、資料を非常に多く作る必要があり、打ち合わせも多くあります。

また、しっかりした提案内容でなければ案件が獲得できないため、高いレベルの営業力がマスターできます。

建設についての知識が学べる

「ゼネコン」の仕事としては現場を管理するもの以外に、研究や設計などもあります。

そのため、普通の建設業者では学べないような建設についての技術やトレンドの知識を学ぶことができます。

「ゼネコン」で仕事をするデメリットとは?

現場での監督や施工というような仕事は、深夜や早朝に行われるときもあります。

さらに、夜に会社に帰ってデスクワークをするときも多くあるので、体力が必要です。

また、知識とスキルが自分よりある職人に指示したりするときもあるため、メンタル面の強さが要求されます。




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RUN-WAY編集部

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