「はじめとする」の意味とは? 使い方や類語などを解説




「はじめとする」の意味とは?

「はじめとする」は、会話や文書の中で聞いたり見たりすることが多くあり、意味を何となく知っているという方が多くいるでしょう。

しかし、案外と間違えやすいため、意味を正しく把握しておきましょう。

ここでは、「はじめとする」の意味についてご紹介します。

例えば、「〇〇をはじめとする、〇〇がある」などというように、代表的なものを複数の中から取り上げる意味があります。

例として候補がいくつかある中の一つを紹介したいときに、「はじめとする」は便利な言葉です。

後ろに続くものを、取り上げたものの存在によってイメージしやすくなるでしょう。

なお、一つしかないものを紹介するときは、別の候補がないため、「はじめとする」は使えません。

種類が多くある中でも、文頭にあえて持ってきて紹介したいものがあるときに「はじめとする」を使うと、上手く相手にイメージづけられるでしょう。

「はじめとする」というと、多くの方が候補として二つの漢字を思い浮かべるでしょう。

具体的には、「始め」と「初め」のいずれかですが、「始めとする」と漢字では書きます。

候補がいくつかある中から何かを代表して紹介するときは、物事が始まる時点を意味し、漢字としては「何かが始まること」という意味のものを使います。

「初め」は、初回、初公開、初動など、何かを初めて行なうときに使い、「はじめとする」を使うときには該当しません。

「初め」は、週初め、月初めなどというように、初めて時間の流れの中でというときに使うと把握しておきましょう。

「はじめとする」の使い方とは?

ここでは、「はじめとする」の使い方についてご紹介します。

「はじめとする」は、「~をはじめとする」の形で主として使われます。

「~をはじめとして」や「~をはじめ」でも意味が同じです。

「はじめとする」は、かいこまった表現で、口語より文書で使われることが多くあります。

口語で使われるときは、新しい商品の発表会や企業のプレゼンテーション、学会など、イベントの格式張ったもので使われることが多くあります。

特に、商品をセールスのシーンで紹介するときは、「○○をはじめとして~」と紹介すれば、自社のいくつかある商品の中でも「○○」が代表的なものであることを強調するようになります。

「はじめとする」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「ヘッドスパをはじめとするリラクゼーションサービスを、当店では提供しています。」
  • 「ゴボウをはじめとする根菜には、豊富に食物繊維が含まれており、便秘を防ぐだけでなく、腸の健康にも役に立ちます。しかし、多くの糖質も含まれているため、摂取量には注意する必要があります。」
  • 「西洋医学の方が現在ではメインになっていますが、 WHOにお灸をはじめとする東洋医学も認定されたため、その有効性が着目されています。」
  • 「柔道をはじめとするスポーツのジャンルにおいて、スポーツマッサージの新しいタイプのものが着目されています。」
  • 「友人をはじめ、多くの方の励ましや助けがなければ、現在のように成功できなかったでしょう。」
  • 「自社の研究開発部門は、技術開発部をはじめとする部が3つあります。」
  • 「日本にはトヨタをはじめとして、人気がアジア諸国で高い車のメーカーが多くあります。」

「はじめとする」の類義語とは?

ここでは、「はじめとする」の類義語についてご紹介します。

何か説明をするときに一つの代表的なものを挙げると、わかりやすいことが多くあります。

「はじめとする」の類義語を把握しておくと、よりそのシーンに適した表現ができるでしょう。

「皮切りに」

「皮切りに」は、意味が「物事を始める最初」ということで、語源は皮膚がお灸をするときに切られるように痛むことです。

お灸をするときの用語としてもともと使われていたものが、一般化したとされています。

「最初に」「まず、〇〇から始まって」という意味で使うことができ、いろいろなシーンで使うことができます。

「皮切りに」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「東京を皮切りに、イベントを全国20箇所で開催します。」

「代表する」

「はじめとして」は、「〇〇に代表される△△」などというように言い換えても同じ意味です。

意味としては「最も象徴的なもの」を挙げるということがあり、絶対的な代表格である学校の代表、代表者などに対して使うことが大切です。

無名のものではなく、地位がそれなりに認められているものを表現したいときに、使うものです。

「代表する」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「日本を代表する花としては、多くの人が桜を挙げる。」

「筆頭に」

「最も代表として相応しいもの」を挙げたいときは、「筆頭に」を使いましょう。

名前が多く書かれている中でも、最初に挙がってくる人という意味があります。

例えば、会社を代表する人としては、社長になるでしょう。

「筆頭株主」は株を最も多く持っている人で、「筆頭者」は戸籍の初めに書かれている人です。

「筆頭に」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「自社は、社長を筆頭に地方大学の出身者のみだ。」

「をはじめとする」の英語表現とは?

ここでは、「をはじめとする」の英語表現についてご紹介します。

「をはじめとする」の英語表現は、「including」あるいは「include」(含む)になります。

また、「like」の英語表現を使って、一つを多くの中から強調することもできます。

「including」や「like」などの英語表現を使って、自然に相手が解釈できるようにしましょう。

「including」「like」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「I stopped having all the main meals including rice because I’m on diet.」(白飯をはじめとする主食を、ダイエットでカットした。)
  • 「The demonstration against human lights has been held in main cities like NY.」(人権に対するデモが、ニューヨークをはじめとする主な都市で発生した。)




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RUN-WAY編集部

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