「差分(さぶん)」の意味とは? 使い方や類義語、「差異」の意味の違いなどを解説




「差分(さぶん)」の意味とは?

「差分」の意味は、違い、値の差です。

主として、「差分」はプログラムやファイルの変更前後など、2つのものを比べたときの値の違いをいいます。

「差分」は、和算における手法の一つや数列で隣り合う二項の差をいいます。

ビジネスでの「差分(さぶん)」の使い方とは?

ここでは、ビジネスでの「差分」の使い方についてご紹介します。

ビジネス統計で「差分」は使われる

もともと「差分」は数学用語であるため、ビジネスシーンでは統計的要素があるマーケット調査などで使われます。

例えば、今年と去年の売上を比べたり、3月と4月の利用回数を比べたりするときに、「差分」は使われます。

また、競合企業との違いなどを、「競合との差分」などと使うこともあります。

エクセルでも「差分」は使われる

「差分」は、エクセルの列同士のデータの違いをいったり、エクセルの2つのファイルの違いの箇所をいったりします。

例えば、数字の違いを出すときに、引き算であれば「-(マイナス)」の値になることがあります。

そのため、例えば、5以上の差分があるものを抽出したいときに「-5」になると計算ができなくなります。

そこで、絶対値を出す必要があります。

このときは、ABS関数を使いましょう。

「差分」の類義語とは?

ここでは、「差分」の類義語についてご紹介します。

「差異」

「差異」というのは、別のものと比較したときの違いです。

「差違」とも表記することができますが、「差異」が一般的には多く使われています。

「差異がない」の意味は、違いがない、差がないということです。

「差異」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「この2つの品物には、差異がほとんどありません。」
  • 「複製画と原画では、微妙な色味の差異がある。」

「相違」

「相違」の意味は、二つのものがお互いに違っていること、一致しないことです。

「相違」は、「相」という互いにをいうものと「違」という食い違いをいうものが組み合わさった言葉で、違いが確認できるときに使います。

「相違ない」の意味は、あることが間違っていない、事実であることです。

「相違」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「資料を見ましたが、内容に相違ありません。」
  • 「注文の品物とお届けした品物に相違があれば、お手数ですがご連絡をお願いします。」

「差」

「差」の意味は、二つのものごとの間の状態や程度などの違いです。

ものごと以外に、時間や数字のひらき程度を示すときにも使えます。

例えば、「差を求める」や「差がある」、「温度差」や「実力差」などと使います。

「差」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「地域差が、人のものの考え方にはあるように思える。」
  • 「方法のコツを把握しているかどうかによって、仕事に差が出る。」

「違い」

「違い」の意味は、異なること、合っていないこと、間違いです。

「違い」は、否定するニュアンスが「異なる」よりも強い言葉です。

「違い」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「A案とB案は、どの程度の費用の違いがあるかが、交渉のポイントになっている。」
  • 「寸分の違いも、両者にはないように見える。」

「差分」と「差異」の違いとは?

ここでは、「差分」と「差異」の違いについてご紹介します。

「差分」と「差異」の意味の違い

「差分」と「差異」の違いを簡単にいうと、「差分」は一方が変わったときに使い、「差異」は一方が変わったどうかが明確でないときに使うということです。

「差分」と「差異」の使い方の違い

「差異」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「大きな差異が実力に出るのは、今までの経験ゆえだろう。」
  • 「別の品物との差異があまりない品物は、廉価版といわれている。」
  • 「身体的な男女の差異については、人物画を描くときに注意する必要がある。」
  • 「差分」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
  • 「キャンセル料として多くなった金額の差分を支払う。」
  • 「クライアントに、元のデータの差分を出力して納品する。」
  • 「目で見て差分ファイルをチェックしても、どこが違うのかわからない。」

「差分」と「差異」の使い分け方

「差分」と「差異」のいずれの言葉の意味も、二つ以上のものを比べたときにわかる違いですが、言葉が使われるシーンが少し違います。

「差分」は、「元のデータ差分を出力する」などのように、違いを二つ以上のものにつけたものを意味します。

一方、「差異」は、「身体的な男女の差異」などのように、別のものと違う箇所などを意味します。

そのため、「差分」は元からあるものが変わった後のものをいうときに使い、「差異」は元から違うことをいうときや手が加えられたことがわからないときに使います。

「差分」の英語表現とは?

ここでは、「差分」の英語表現についてご紹介します。

「difference」

「difference」は、「差」の最も一般的な英語表現です。

例えば、「difference in…」の意味は「…の差」、「difference between A and B」の意味は「AとBの差」になります。

なお、同時に「in」と「between」を使うことができます。

「difference in…」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「There is a huge difference in revenue between March and April.」(売上は、3月と4月で相当差分がある。)

「differential」

「differential」は、「差異」「差分」などの少し固い英語表現になります。

「differential」の使い方としては形容詞の「違いの」というものもありますが、名詞としてもあります。

「differential」を使った英語表現としては、次のようなものなどがあります。

  • 「price differential」(価格格差)
  • 「pay differential」(賃金格差)

「gap」

「gap」の意味は「大きなズレ」ということで、見解などの不一致、相違です。

「gap」の使い方としては、「generation gap」(世代間のずれ)などがあります。




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RUN-WAY編集部

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