「イキる」の意味とは?
「イキる」の意味は、自分をかっこいいと考えて調子に乗る様です。
もともと性格が威張るようなものではない人が、傲慢な態度を無理してとっている様を表現しています。
例えば、「やけにイキっててウザい」「あいつ、イキってて目障り」などと、悪口を隠れていうときに使われることが多くあります。
別の言葉に置き換えると、「格好つける」「いい気になる」の意味合いに近いでしょう。
そのため、自分がイキっているといわれたときは、偉そうで得意気な態度であることを指摘されたようになります。
「イキる」の語源は、「粋がる」といわれています。
「粋」の意味は、考え方や身なりが垢抜けて洗練されていることです。
そのため、「粋がる」の意味は、いかにも素敵であるかのように振る舞うことです。
つまり、自分は素敵であると思い違いをしているのが「粋がる」で、「イキる」にこれが変わったと考えられます。
ネットスラングとして、「イキリオタク」という言葉はよく使われています。
「イキリオタク」というのは、「別のオタクなどと一緒にされると困る」「自分は別のオタクとはちょっと違う」などと自分で公言するような、態度が偉そうなオタクのことです。
具体的な「イキリオタク」の行動は、「聞いていないようなことを自慢げに話す」「アニメなどを深読みして考えて、その意見をひけらかす」「普段は発言しないにも関わらず、好きなジャンルのことになれば急に堰(せき)を切ったように話し始める」ことなどがあります。
「イキる」を使った例文
ここでは、「イキる」を使った例文についてご紹介します。
- 「可愛い彼女が最近できたからって、イキりすぎ。」
- 「イキリオタクって叩かれるのは、そんなにイキるからだよ。」
- 「あいつ一人では何もできないのに、集団になればイキっててうざい。」
「イキる」の類義語とは?
ここでは、「イキる」の類義語についてご紹介します。
「天狗になる」
「天狗になる」というのは、うぬぼれたり得意になったりする様子です。
実力がないにも関わらず、図に乗ったり、自慢したりすることです。
天狗は鼻が高くて顔が赤いため、天狗の見た目と自慢して鼻を高くする様子を重ねています。
相手を非難するときに「天狗になる」は使われることが多いため、ネガティブな「イキる」と同じような表現といえます。
「しゃしゃる」
「しゃしゃる」というのは、出しゃばり過ぎることです。
「しゃしゃり出る」を省略したもので、関係の無い事柄に手を出したり、出るべきではないシーンで意見したりする様子です。
別の言葉で表現するときは、「厚かましい」「鬱陶(うっとう)しい」「悪目立ちする」などがあります。
積極的にふさわしくない人が行動するため、「イキる」の類義語といえます。
「ええ格好しい 」
「ええ格好しい」というのは、格好を人前でつけて見栄を張ることです。
「~しぃ」は関西地方で使われており、「~する人」といい換えられるため、「いい格好をする人」になります。
具体的な使い方としては、「ええ格好しぃにもほどがあるやろ」「お前ホンマにええ格好しぃやなぁ」などがあります。
あざけりのニュアンスが含まれているため、「イキる」の類義語といえるでしょう。
「イキる人」の心理とは?
ここでは、「イキる人」の心理についてご紹介します。
目立ちたい
「イキる人」は、非常に目立ちたいと考えています。
自分が着目されることによって、人気者であると思いたいのです。
そのため、格好つけた言動をしたり、やせ我慢をしたりします。
着目されることによって、女王様気分、王様気分を味わいたいのです。
褒められたり、着目されたりすることに快感を覚えるため、辞めることはなかなかできません。
大きく自分を見せたい
「イキる人」は、大きく自分を見せたいと考えています。
話を大げさに膨らませて着目されたり、褒めてもらうために他の人の気を引いたりしようとします。
自分の弱いところを隠すために、虚勢をはったり、攻撃的になったりします。
勘違いをしている
「イキる人」は、本当に自分が優れていると考えていることもあります。
客観的ではなく、勘違いして自分はすごいと思っています。
他の人からは「イキる人」に見えますが、自信が自分にはあるため、イキった言動を堂々と繰り返します。
実際には自分に自信がない
「イキる人」の中には、実際には自分に自信がない人もいます。
強気な自分を、「イキる」言動をあえてすることによって演出しています。
本来は、真面目で大人しい性格の人です。
自分を「イキる」ことによって演じているため、相当無理をしています。
「イキる人」への対処法とは?
ここでは、「イキる人」への対処法についてご紹介します。
「イキる人」の話は聞き流す
「イキる人」には、適当に聞き流して対処するのがいいとされています。
「イキる人」は他の人を見下すため、ストレスを接していると感じることも多くあるでしょう。
そのため、基本的に関わらないのが最もおすすめでしょう。
関わるのが避けられないときは、適当に聞き流しましょう。
「イキる人」は他の人の意見を聞かないことが多くあるため、反論するのは疲れるのみになることがあります。
「イキる人」と思われない方法とは?
ここでは、「イキる人」と思われない方法についてご紹介します。
謙虚になる
「イキる人」と思われないためには、過度にアピールしたり偉ぶったりしないで、謙虚になるのがいいでしょう。
謙虚というのは、控えめで素直という意味で、相手に気配りする態度です。
また、おしゃべりが好きな人も注意しましょう。
話すことが楽しいために夢中になれば、自慢話をするかもしれません。
こういわれると嫌な気持ちになるのではないかと考えれば、失敗することが少なくなります。
「イキる人」と思われることを恐れない
高慢で他の人を見下す「イキる人」は迷惑ですが、イキらないようにし過ぎている人も同じように迷惑であると考える人が多くいるでしょう。
卑屈は、自己評価が低いという意味です。
謙遜は、気持ちがくじけており、素直に相手の言葉を聞けないという意味です。
そのため、「励ましても聞いてくれない」「誉めたにも関わらず否定された」と苦手に考える人が多くなります。