「イニシアチブをとっていこう!」
「イニシアチブがたりないんじゃない?」
など、仕事をしているとたくさんの場で聞くことのある「イニシアチブ」という言葉。意味がよくわからないけれど、なんとなく使っていると言う人は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、いまさら聞けない「イニシアチブ」の意味について解説していきます。シーンによって使い分けて、正しい意味で使えるようになりましょう!
イニシアチブの最も代表的な意味とは
下記で記すのですが、イニシアチブにはいくつか意味があります。その中でも、最も多くの意味で使われているのが「主導権」です。主導権をとる、こちらが引っ張っていく、などというシーンで使われます。
たとえば、「あの件ではイニシアチブをとられないようにしっかり営業しろ」と言われたら、「あの件の主導権をとられないように営業しろ」と言う意味となります。
ほかにも「イニシアチブを守れ」「イニシアチブを獲得していこう!」など、『取る・持つ』という意味合いの言葉と一緒に使われれば、間違いなく【イニシアチブ】は『主導権』を意味します。
ビジネスシーン意外で使われるイニシアチブもある
実は、スポーツの分野においてもイニチアチブを取るという言葉が使われます。このときのイニシアチブもほとんど「主導権」と同じです。
「日本がイニシアチブをとっている!」などと解説で言われた際は、日本が主導権をとっている、つまり「日本が有利にゲームを進めている」という意味になります。
政治の世界でのイニシアチブは、主導権という意味よりも行動計画や発案などの意味で使われることが多いようです。
イニシアチブの意味はほかにもある!
イニシアチブという言葉を使うとき、実は主導権以外の意味で使われていることもあります。主な意味が主導権だからといって、ほかの意味を知らないままで話を聞いていると、頭にクエスチョンマークが浮かぶことでしょう。
ここでは、イニシアチブにこめられた『主導権』以外の2つの意味についてみていきます。これを抑えれば、今日からでもイニシアチブと言う言葉を正しく使えるはずですよ!
イニシアチブの意味その1 自発的であること
「あなた、イニシアチブが足りないと思うんだよね」
「もう少しイニシアチブを意識して行動しろ!」
など、「足りない」「意識して」という言葉と、「発揮する」「取る」主導権は相性が悪いように感じますよね。主導権が足りないとはいいませんし、主導権を意識するとも言いません。つまり、この場合は、イニシアチブ=主導権ではないということです。
上記のようなシーンで使われるときは、人の能力を表す用語なので、イニシアチブには「自発的であること」という意味がこめられています。
イニシアチブの意味その2 率先する
「今日、あなたのイニチアチブはこの仕事なので、ほかの仕事はあとで良いよ」
「これ、イニシアチブして実行しておいて」
これは少し「主導権」にも似ていますが、主導権よりも自発的に発生するときの意味合いで使われます。目的や行動内容がイニチアチブの対象になるため、主導権や自発的とはマッチしません。
主導権してともいわないですし、主導権はこの仕事ともいいません。このときの意味合いは、「率先して」というものです。日本ではあまり使われない意味ですが、英語ではよく使われます。
まとめ
いかがでしたか? 知っているつもりで意外と知らない「イニシアチブ」の意味がわかったかと思います。似通った使い方もありますが、イニシアチブをどのように捕らえているかは、どのようなシーンで言われているかがキーポイントとなります。
ビジネス用語意外にもスポーツや政治でも使われるこの「イニシアチブ」を理解して使えるようになりましょう!ただ、多用しすぎは会話の妨げとなる可能性もあるので要注意ですよ!