要諦の意味とは?
ものごとの肝心なところが、要諦の意味です。
要諦の読み方としては、ようたい、ようてい、があります。
一般的な読み方はようていが多くありますが、いずれの読み方でも問題ありません。
なお、要の意味は大切なところ、かなめで、諦の意味は真理、明らかにすることです。
そのため、要諦は意味を強調するために同じような意味の大切なところと真理という漢字を重ねたものです。
要諦の使い方とは?
ここでは、要諦の使い方についてご紹介します。
処世の要諦
要諦の使い方としてよくあるのは、処世の要諦です。
処世の意味は生活していくことや世渡りということがあり、処世の要諦の意味は上手く社会や世間と交わりながら生活していくことです。
処世の要諦という言葉は、社会人になればよく使うようになります。
処世の要諦の意味は、社会の在り方や職場、世間との関係において、かなめになるところを抑えて上手に生活していくことで使われます。
簡単にいうと、処世の要諦の意味は、上手く世渡りすることが肝心であるということです。
置かれた立場や周りの人での真理を判断して、居心地が自分にとっていい環境を作ること、あるいは、最大限賢く利用して生活していくこと、という意味で使われます。
処世の要諦を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「職場における人間環境は複雑であるが、処世の要諦を押さえておくと結構上手く行くものである。」
- 「社会で成功するために、処世の要諦は大切なポイントである。」
要諦を穿つ
要諦を穿つの意味は、物事のかなめになるところを言い表すことです。
穿つの意味は、穴をあける、掘る、突き抜くなどがありますが、要諦を穿つの意味は、まだわかっていないところや肝心なこと、大切なところを徹底して調べることです。
要諦を穿つを使うシーンとしては、探偵ものの映画やドラマ、表面に現れていない隠れた真理や真実をあばき立てて、素っ破抜くようなときがあります。
要諦を穿つを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「事件の要諦を穿つがごとく、捜査陣は証拠を集め始めた。」
- 「真相をはっきりさせるためには、まず要諦を穿つことが必要である。」
経営の後継者のための経営の要諦とは?
経営の要諦としては、いろいろなことがあります。
また、経営者によって経営の要諦は違うこともあります。
ここでは、経営の後継者のための経営の要諦についてご紹介します。
特に社内の経営管理について主としてご紹介します。
中小企業の経営者はチェックマンになる必要がある
中小企業では、経営者の他は全くチェックしないため、経営者は確実にチェックマンになる必要があります。
売上高より粗利が大切である
正常販売を実現することが大切です。
正常販売というのは、資金回収として粗利益が出る販売です。
そのため、仕入してから販売して回収するまでの中で、ミス、ロスを絶滅する必要があります。
内部管理の方法を確立する
経営者は内部管理の方法を意識して作って、これによって管理する必要があります。
また、経営者が管理を得意でなければ、補完者をしっかり作る必要があります。
自社の内外で発生している情報を自分で集める
経営者にとって良くないことは誰もいわないため、自分で取引先や従業員の意見を聞いて、意識して行動する必要があります。
正常販売を実現するためのポイント
正常販売を実現するためには、次のポイントが大切です。
- 在庫増大、返品、粗利不足、未回収などの異常が発生する原因をはっきりさせる
- 異常が発生するのを防ぐための方法を作る
- 必ず守るべき決まりは何かを作って、全ての従業員に決まりを守らせる
優先してコミュニケーションを図る時間は確保する必要がある
経営者の役目は、それぞれの従業員に仕事、権限、責任を割り当て、それぞれの従業員を通して目標を達成させることです。
従業員と適切に適時にコミュニケートを図ることは、全体の会社の生産性をアップするために非常に大切です。
そのため、優先して自分の時間をコミュニケーションを図るために割り当てることが必要です。
教育は本来の経営者の仕事である
きちんと従業員を教育するための方法を作ることが必要です。
教育の目的は、従業員に経営者が考えていることを理解させて、間違いなく実行させるために行うものです。
コミュニケーションは、教育が成功するための情報の相互交換と伝達に必要なものです。
人について勉強する必要がある
何によって人は行動しているか、人の心理、リーダーシップ、性格の形成など、会社の業績にどうすれば従業員を貢献させられるかを探求する必要があります。
月次決算を追求する
業績指標と月次決算は経営の通信簿であるため、真実がわかって、問題が解決できるような細い資料を要求して、あくなき改善が毎日必要です。
それぞれの従業員から意識して距離を保つ
特定の人と、安易に親密に振る舞うのは駄目です。
意識して従業員から距離を保って、それぞれの従業員に対して自分の評価や印象をいわないようにしましょう。
要諦の類義語とは?
ここでは、要諦の類義語についてご紹介します。
急所、勘どころ
要諦の類義語としては、急所や勘どころなどがあります。
急所の意味は物事の要所で、もともと急所は身体で命に関係する最も大切なところを表し、ここを攻撃されると痛みが激しいところをいいます。
また、急所は突かれると痛いところ、知られたくない真相や真実などに多く使われます。
一方、勘どころの意味は肝心かなめのところです。
要諦と勘どころは意味がほとんど同じになりますが、口語では勘どころの方が好んで使われるようになります。
急所、勘どころを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「上手く相手の急所を利用すると、マーケットでは我々に軍配が上がるものである。」
- 「トラブルを解決するための勘どころは、徹底して要因の根本を調べることである。」
要諦の対義語とは?
要諦の対義語としてはっきりしたものはありませんが、対照的な意味がある言葉としては次のようなものがあります。
些事
意味は、わずかばかりの取るに足らないことです。
些末
意味は、取るに足らない端末の事柄のことです。
枝葉末節
意味は、細いところで主なところでないことです。
要諦の英語表現とは?
要諦の英語表現としては、次のようなものがあります。
- 「the secret of success」
意味は、成功する方法です。
- 「the key to success」
意味は、成功へのポイントです。
- 「essence」
意味は、真髄、本質的な要素です。
- 「the main point」
意味は、要点です。