気が引けるの意味とは?
気が引けるという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
では、気が引けるという言葉はどのような意味があるのでしょうか?
気が引けるの意味は、身にやましいことが何らかあり、引け目を世間や相手などに対して感じる、気持ちが臆したり、気がとがめたりする、などです。
気が引けるの由来とは?
気が引けを取るという説が、気が引けるの由来としてはあります。
引けを取るの意味は、対象、相手よりも劣っている、引いているということです。
そのため、気が引けるの意味は、心がなんらかの対象や相手を前に引っ込む状態になります。
気が引ける理由とは?
個人によって気が引ける理由は違っており、気が引けるのはやましいことが身にある時のみではありません。
例えば、コンプレックスがあるものに直面する必要がある時に、自分の実力をオーバーする役目を与えられた時などに気持ちが引けるようなことは、誰もが体験したことがあるでしょう。
気が引けるの使い方とは?
ここでは、気が引けるの使い方についてご紹介します。
おどおどする様・自信がなくて気後れする様を表現する時に使う
気が引けるは、おどおどする様や自信がなくて気後れする様を表現する時に使うことが多くあるでしょう。
例えば、プロジェクトリーダーに自分が選ばれたが、他の人も優れており気が引けるという意味は、優れた人に囲まれており、劣等感からおどおどする様、あるいは自信のなさにひるむ様になります。
おどおどする様・自信がなくて気後れする様を表現する気が引けるを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「課長のいつもの威圧的な呼び出しは気が引ける。」
- 「宴会の席ということでも、人前に立つのは性格上やはり気が引ける。」
遠慮やためらいの気持ちを表現する時に使える
気が引けるは、遠慮やためらいの気持ちを表現する時に使えます。
例えば、レストランに自分から誘うのは気が引けるの意味は、レストランに誘うのを遠慮している様、ためらっている様になります。
この時は、素晴らしい人であるため誘うのを遠慮しているというように、劣等感があるともとれるでしょう。
遠慮やためらいの気持ちを表現する時の気が引けるを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「自分のような若輩者の名前と優れた先生方の名前を並べるのは、非常に気が引ける。」
- 「このように高級なレストランで食事を摂るのは気が引ける。」
気が進まない・気乗りしないという意味で使える
気が引けるは、気が進まない、気乗りしないというような意味で使われる時もあります。
例えば、見合いの話が多くあり、帰省も最近は気が引けるの意味は、見合いの話をされることが嫌で、帰省も最近は気が進まないということです。
気が進まない・気乗りしないという意味の気が引けるを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「この会社の担当者は非常に細かいため、いつもミーティングは気が引ける。」
- 「気が引けるのであれば、このような懇親会は参加しなくてもいい。」
気が引けるの類義語とは?
ここでは、気が引けるの類義語についてご紹介します。
臆する、気後れする
気が引けるの類義語としては、臆する、気後れするがあります。
臆するの意味は、威圧感を感じて気持ちがくじけたり、不安に思ったりすることです。
内気な性格を表現する時にも、臆するを使うことがあるでしょう。
気後れするの意味は、その場の雰囲気や状況に圧倒されるなどして、ひるむことです。
恐怖感を伴う時や、恥ずかしさを大勢の前で感じる時にも使えます。
気が引けるのように、背景に自信のなさがある時も多くあるでしょう。
臆する、気後れするを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「あれほどトレーニングしたのであるため、堂々と臆することなく試合するべきだ。」
- 「セミナーで講演する時もあるが、人前では未だに気後れしてしまうのは性格のためだろう。」
気が引けるの対義語とは?
気が引けるの対義語としては、はっきりしたものはありません。
しかし、気が引けるは第一歩が次の行動に対して踏み出すことができない心の持ちようを表現しているため、物事が発生するきっかけになるようなことを、機先を制するといういち早く先手を取ることや口火を切るという他の人に先駆けて行うことなどの言葉は、対義のニュアンスが含まれている言葉であるといえます。
そのため、先手を打つ、打って出るなどというような言葉も、気が引けるの対義語であるといえます。
気後れすると気が引けるの違いとは?
気後れするの意味は、自分の周囲の相手の様子やその場の雰囲気などに気圧されて、次の行動ができない様子を表現しています。
一方、気が引けるの意味は、あれこれ自分の中で思い悩んで、次の行動ができない様子を表現しています。
そのため、大きく違っているのは、次の行動ができない要因のメインの部分が、前者は外面で、後者は内面であることです。
気が引けるの心理状態とは?
では、気が引けるはどのような心理状態なのでしょうか?
前に気持ちが出たがらない要因が自分にあって、発言や行動を躊躇するようなことが、気が引けるの心理状態でしょう。
状況によって前に気持ちが出たがらない要因は違っていますが、自分の中で相手の様子について憶測しており、申し訳ないとか、自分が敵わないなど、自分の中に後ろめたさが何かの理由によってあったりするような時は、気が引けるものと考えられます。
気が引けるの英語表現とは?
「ashamed」が、気が引けるの英語表現になります。
「ashamed」の意味は、恥ずかしいということです。
「ashamed」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「I am ashamed to go out dressed like this.」(人前にこのような服装で出るのは気が引ける。)
これ以外にも、気が引けるの英語表現としては、「feel small」(恥ずかしく思う)、「feel inferior」(劣っていると感じる)、「feel mean」(恥ずかしい)、などもあります。
「feel small」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「I feel small in her presence.」(彼女の前では気が引ける。)
また、気が引けるを~する気にはなれない、気乗りしないという意味で使う時は、「don’t feel like~」という英語表現になります。
「don’t feel like~」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「I don’t feel like telling her about it.」(それを彼女に知らせるのは気が引ける。)