「危惧(きぐ)」の意味とは? 語源や使い方、類義語などを解説




「危惧(きぐ)」の意味とは?

「危惧」の意味は、先々のことを心配したり、疑ったり、恐れたりすることです。

例えば、「絶滅危惧種」というのは、絶滅する恐れが将来的にあることが懸念される種です。

「危」は、熟語として危険、危害、危機などがあり、危ないなどは割合意味がわかりやすい漢字です。

しかし、「惧」は少しわかりにくい漢字です。

ここでは、「危」と「惧」の字義についてご紹介します。

「危」は、訓読みがあぶ-ない、あや-ぶむ、あや-ういで、音読みがキになります。

「危」は、崖を表現する「厂」の上下に人がしゃがんだ姿の象形をプラスしたもので、人が危ない崖の淵でしゃがみこんでいる様を表現しています。

ここから、「危」の意味は、あぶない、あやぶむ、あやうい、おそれる、そこなう、あやうくするということになります。

一方、「惧」は、訓読みがおそ-れる、音読みがクになります。

「惧」は、懼(ク)を略したもので、目の二つと「隹(とり)」を組み合わせた「瞿」で、目を鳥がきょろきょろさせる様を表現しています。

「瞿」に、心を表現する「忄(りっしんべん)」をプラスした「懼」は、不安な気持ちをおどおどした目つきで表現する漢字が誕生しました。

辞書で「危懼(きく)」を調べれば、「危惧」の漢語的表現、あるいは「危惧」と同じというように説明されています。

「危惧」の語源とは?

「危惧」の「危」の意味は、あやぶむこと、怖がることです。

何かを損なったり、何かを害する恐れがあったりするのではないかと心配する気持ちを表現します。

「危惧」の「惧」の意味は、びくびくしたり、怖気づいたりすることです。

「惧」は、常用漢字ですが、俗字といわれている漢字です。

俗字は、正しい字ではありませんが、一般的に広く世の中で使われているものです。

「惧」は、もともとは「懼」で表記されるもので、「懼」がもとの正しい漢字です。

しかし、「懼」は常用漢字表に含まれていないものであり、あまり一般的に世の中では使われていません。

そのため、漢字で書くときは、「危懼」の代わりに「危惧」で問題ありません。

「危惧」の使い方とは?

ここでは、「危惧」の使い方についてご紹介します。

「危惧される」

「危惧される」は、物事に対して直接自分が危機感を示しているのではなく、あることについて第三者の視点から自分が論じる立場にあるときに使われることが多くあります。

例えば、過疎化がある町で進んでいたとします。

大人だけでなく、子供も非常に少なくなって、この状態では2つの小学校を統合する必要がありました。

このようなときは、状況を「過疎化のために小学校が無くなることが危惧されている。」などのように表現することができます。

また、大きくなった子供たちが仕事を探すために田舎から都会に流出するときは、「深刻な若者離れで、一気に田舎の平均年齢が高くなるのではないかと危惧されている。」なども表現できるでしょう。

このように、多くの人が持っている危機感を話者の立場から自分が表現するときは、一般的に「~が危惧される」といいます。

「危惧する」

「危惧する」は、あることについて自分が危機感を持っているときに使う表現です。

例えば、就職したいが、サークル仲間と毎日飲み歩いているのみで講義に出席しないために、単位を落とす学生がいたとします。

このようなときは、母親が「遊び惚けている子供の将来を危惧する。」こともあるでしょう。

学生は、4回生まで何とか進級し、就活を行うようになりました。

しかし、面接を受けても、内定をなかなかもらうことができません。

毎日をこのように過ごしているときに、学生は「自分の将来を危惧するようになった。」ということもあり得ます。

「危惧する」ことは危機感を持つことであり、主語はほとんど自分になります。

何かについて自分が不安を持って、気がかりなことを表現する方法として把握しておきましょう。

「危惧」の類義語とは?

ここでは、「危惧」の類義語についてご紹介します。

「危惧」の類義語としては、「懸念」があります。

「懸念」と「危惧」は、いずれも不安に思うという意味が同じですが、不安に思う具体性な内容が違っています。

「懸念」は、なんとなく不安に思う、不安に思う内容がはっきりしないときにも使われます。

一方、「危惧」は使い方として「絶滅危惧」というものがあるように、間違いなくやってくるだろうことについての不安を表現します。

また、「危惧」の意味としては、結果が悪くなるのではないかと心配することも含まれていますが、「懸念」の意味は不安を表現します。

「懸念」は、不安に思う内容が明確でなくても使います。

一方、「危惧」は、不安に思う内容が明確なるときに使います。

「危惧」の対義語とは?

「危惧」の対義語としては、「安堵(あんど)」や「確信」があります。

「安堵」は、意味が安心すること、気になることが排除されることで、あやぶみ恐れるという意味の「危惧」の対義語になります。

一方、「確信」は、意味が強く信じて疑わないことで、結果がわからなくて恐れるという意味の「危惧」の対義語になります。

「安堵」の意味は、気になることが排除されて安心することです。

「確信」の意味は、強く信じて疑わないことです。

「危惧」の英語表現とは?

ここでは、「危惧」の英語表現についてご紹介します。

最も日本語の「危惧」に近い英語表現は、「concern」でしょう。

「concern」の意味は、危惧、心配、懸念以外に、関連、該当のということもあります。

意味の取り違えが「危惧」のようにない語句ではなく、意味を前後の言葉や文章から判断するのが一般的です。

「concern」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「I am much concerned about your health.」(私はあなたの健康を非常に心配している。)
  • 「I understand the customer’s concerns.」(私は顧客の懸念を把握している。)
  • 「Developers are typically most concerned about quality.」(開発者は最も品質について懸念している。)






この記事に関するキーワード

RUN-WAY編集部

RUN-WAYは、「自分らしくHappyに働きたい」と願う、全ての女性をサポートするためのメディアです。
働く女性の困ったを解決し、理想のキャリアに一歩近づくための情報をお届けします。