アサーティブ・コミュニケーションとは? 大切なポイントやマスターすることによる効果などを解説




アサーティブ・コミュニケーションとは?

アサーティブの意味は、自己主張することです。

しかし、この自己主張というのは、一方的に自分の主張を述べるのではなく、相手を尊重しながら自己表現を適切な方法で行うことです。

そのため、アサーティブ・コミュニケーションというのは、意見を交わすときにお互いに尊重しながらコミュニケーションを図ることです。

アサーティブでないコミュニケーションのタイプとは?

相手と対等な関係でコミュニケーションを素直に図るためには、自分のコミュニケーションの傾向を把握することが必要です。

ここでは、アサーティブでないコミュニケーションのタイプについてご紹介します。

攻撃的タイプ

攻撃的タイプは、ちょっとしたことで腹を立て、相手の気持ちを考えないで一方的に自分の意見を主張するものです。

主張していることが正しくても、相手が聞き入れてくれないことも多くあります。

そのため、感情をコントロールする方法を学ぶことが必要でしょう。

受け身的タイプ

受け身的タイプは、悪く相手から思われるのを恐れるために、いいたいことがいえないものです。

強く攻撃的タイプの人からいわれると、無理なことでも受け入れます。

責任感が強く真面目で、頼まれたことが断れない、仕事を他の人に手伝って欲しいといえないのが、受け身的タイプの特徴です。

作為的タイプ

作為的タイプは、自分の不満を直接相手にいわないで、態度や陰口で伝えようとするものです。

自分の怒りを攻撃的タイプのように表に出さないため、冷静なように周りからは見えますが、穏やかな気持ちではありません。

性格としては、本当は素直に自分の考えを伝えたいのにできないというものを持っている人です。

アサーティブ・コミュニケーションの大切なポイントとは?

ここでは、アサーティブ・コミュニケーションの大切なポイントについてご紹介します。

誠実

誠実な態度と言葉選びを、相手と自分のいずれも尊重していることを示すために心がけましょう。

自分と相手の意見・主張が違っていても、自分を殺して無条件に賛成したり、厳しく反論したりしないで、相手に対しても自分に対しても誠実さを貫きます。

相手の考えを一旦受け止めながら、丁寧に自分の考えも示すというような誠実さがあると、受け身の自己主張を抑え過ぎたコミュニケーションや攻撃的で自分本位な姿勢も避けることができます。

対等

部下と上長、後輩と先輩、発注先、取引先など、相手と自分の立場の違いや力関係に影響されないで、意見を対等な関係で交換します。

自分の意思を立場の違いによって曲げたり、自分の意見を強い立場を利用して押し付けたり、自分の主張を弱い立場ということで抑えたりしないようにします。

卑屈になることも上から目線になることもなく、相手と対等な気持ちと態度で向き合います。

率直

自分の意見や気持ちを率直に伝えましょう。

口調は感情的にならず、相手の反応を見ながら主張をすぐに曲げないことです。

基本的に主語は「私」であり、例えば、「全員がそのようにいっています」など、主張を第三者のものに置き換えないようにします。

遠まわし・曖昧な表現を止め、どのように自分は考えているかを相手に伝わる言葉でストレートに主張します。

自己責任

自分の主張が通らなくても、また意見交換でどのようことが決まっても、相手のみでなく自分にも責任があるという自覚を持つことです。

責任転嫁や後出しの言い訳をしないで、いったこともいわなかったことも自分が責任を持ちます。

アサーティブ・コミュニケーションをマスターすることによる効果とは?

アサーティブ・コミュニケーションは、ノンアサーティブとアグレッシブのいいとこ取りをしたものです。

ビジネスにおいては、アサーティブ・コミュニケーションが着目されています。

というのは、アサーティブ・コミュニケーションはスムーズに職場でのコミュニケーションを図って、対人関係を改善するために効果が期待できる方法として認識されているためです。

スムーズな職場でのコミュニケーションや対人関係は、組織やチームの生産性、社員の満足度、離職率など、会社にとって大切な要素に大きく関係しています。

このような理由が、ビジネスにおいてアサーティブ・コミュニケーションが着目されていることです。

アサーティブ・コミュニケーションを導入することによって、上長と部下の関係が大きく改善することが期待されるものの一つです。

ここでは、アサーティブ・コミュニケーションをマスターすることによる効果についてご紹介します。

上長がアサーティブ・コミュニケーションをマスターすることによる効果

自己主張のタイプの中では、アグレッシブが上長にありがちなものです。

上長がアグレッシブなコミュニケーションを使うときは、自分の意見が正しいということで話を進める、考えているように動いてくれない部下や指示したことしか行わない部下を強く叱責するというような行動を取ります。

このような言動が要因になって、良好な関係を部下と築けないというようなことがよくあるようです。

このような上長がアサーティブ・コミュニケーションをマスターしたときは、部下の意見や気持ちを尊重しながらも部下にどのように自分がしたいのか、仕事をどのような気持ちで任せているのかを伝えることができます。

上長自身もアサーティブに結果を出したいと考えていることや、部下に対する期待を伝えることができると、部下との関係が良くなるでしょう。

部下がアサーティブ・コミュニケーションをマスターすることによる効果

自己主張のタイプの中では、ノンアサーティブは上手く上長といっていない部下にありがちなものです。

ノンアサーティブなコミュニケーションになると、イエスマンに上長に対してなったり、他の人に助けてもらうことができなくなったりします。

このような言動が習慣になると、過剰なストレスから心身に異常が現れる、ミスを大事になってから報告するというようなことがよくあります。

アサーティブ・コミュニケーションをこのような部下がマスターすると、しっかりと自分で考えて意見をいうことができるようになり、上手く仕事がいっていないこと、悩んでいることなどを素直に話すことができるようになります。

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RUN-WAY編集部

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