「帰路につく」の意味とは? 使い方や類義語などを解説




「帰路につく」の意味とは?

「帰路につく」という表現は、普段あまり使っていないのではないでしょうか。

ほとんどの人は口であまりいうことはなく、文書の本などで目にするくらいでしょう。

「帰路につく」の意味は、なんとなく「どこかにすでに到着した状態を表現しているのかな」「どこかに帰っているのかな」などと考えているのではないでしょうか。

ここでは、「帰路につく」の意味についてご紹介します。

「帰路につく」の意味は、「1日が終わって帰宅する、家に旅行などから帰る」ということです。

あるいは、「帰路につく」の意味は、「帰り道の途中である」ということです。

「帰路」の意味は帰り道、復路、「つく」の意味はどこかに到着するということであるため、「帰路につく」の意味は家に帰る、家に帰る道の途中のいずれにもなります。

なお、「帰」の意味は、中国の昔の語用例で「実家に離婚して戻る」ということもあったそうです。

つまり、「帰路」は、「家に帰ってくる」という箇所が強調されているともいえるでしょう。

「帰路につく」の漢字表記

「帰路につく」の漢字表記は、「帰路に就く」です。

「就く」の意味は、ある状態になる、役目や地位などにつくことです。

「帰路につく」は、動作がまだ進行している状態であるため、「ある状態になる」という意味の「就く」が該当します。

「帰路につく」の使い方とは?

ここでは、「帰路につく」の使い方についてご紹介します。

「帰路につく」を使った例文

「帰路につく」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「学校が終わって帰路につく学生は、軽い足取りのように見える。」
  • 「本日はお世話になりました。無事に帰路につきましたことをご連絡します。」
  • 「本日はありがとうございました。現在帰路についております。」

この例文のように、「帰路につく」の意味は、「帰っている途中」や「帰り道についている様子」を表現します。

「帰路につく」はメールや手紙で使う

「帰路につく」は、日常会話で使うようなものではなく、主としてメールや手紙などの文章で使うものです。

また、小説やテレビのナレーションで使われることもあります。

「帰路につく」をビジネスシーンで使うときは、相手にお礼のメールと一緒に送ると丁寧です。

丁寧な「帰路につく」の表現

「帰路につく」の表現は、「会社に戻る」や「家に帰る」よりも丁寧なものですが、敬語とは違います。

もし、目上の方にビジネスシーンで表現するときは、「帰路につきました」「帰路につきます」の方がいいでしょう。

「帰路につく」の類義語とは?

ここでは、「帰路につく」の類義語についてご紹介します。

「家路につく」

「家路(いえじ)」というのは、「自宅に帰る道」「その家の方へ行く道」です。

「家路につく」の意味は、「家への帰り道の途中にいる」ということです。

そのため、「帰路につく」と同じように、「家路に就く」と漢字では表記します。

また、「家路につく」は、帰るところが家に限られています。

「家路につく」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「先程、会社に戻りました。これから家路につきます。」

「帰宅する」

「帰宅」の意味は、「自宅に帰ること」です。

「帰宅する」は、「帰宅」に「行動」や「行い」という意味の「する」が付いて、「自宅に帰る行動」という意味合いの言葉です。

「帰宅する」も、帰る先は自宅になります。

「帰宅する」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「先程、部長は帰宅されました。」

「復路」

「復」の意味は「ひきかえす」や「かえる」ということがあり、「復路」の意味は「かえる道」です。

「行き」と「帰り」があるときに、「復路」は使われる表現です。

「復路」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

「往路は列車、復路は飛行機を予定しています。」

「帰路に就く」「帰路に着く」はいずれが正しい表現か?

ここでは、「帰路に就く」と「帰路に着く」はいずれが正しいか?についてご紹介します。

「帰路につく」には「就く」が当てられており、「着く」が当てられているものが全くないため、「帰路に就く」が正しい表現です。

では、どうして「帰路に就く」が正しい表現なのでしょうか?

ここでは、「就く」と「着く」の意味の違いについてご紹介します。

「就く」の意味は、「ある地位、立場に身を置く」ということです。

一方、「着く」の意味は、「移動してその場所に至る」ということです。

このような意味を見てみれば、「就く」と「着く」のいずれも「帰路につく」の意味と合いそうです。

しかし、「現在、移動している状態」に「就く」のか、「移動が終わって、その場所」に「着く」のかという違いがあります。

「就く」の意味合いには「現在も動いている、あるいは現在もその状態にある」ということがありますが、「着く」の意味合いには「動き終わって、動きがない」ということがあります。

そのため、「帰路につく」のときは「就く」を使う方が適切でしょう。

「帰路につく」の英語表現とは?

ここでは、「帰路につく」の英語表現についてご紹介します。

「帰路につく」の英語表現としては、「on my way home」があります。

友達や家族との会話の中では、よく「I’m on my way home.」(現在家に帰っているよ。)というものが使われます。

なお、「I’m on my way to the office.」(会社に向かっている。)というようにも表現できます。

「帰路」と似たような意味合いの表現としては、「homeward」があります。

これ以外にも、「get back home」「start homeward」「back home」などもあります。

「on my way home」「get back home」「start homeward」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「I am on my way home. It will take 10 more minutes.」(帰路についたところだ。あと10分ぐらいかかるよ。)
  • 「It will be very late when I get back home tonight.」(遅い時間に今日は帰る予定だ。)
  • 「Let’s start homeward.」(家に帰ろう。)

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RUN-WAY編集部

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