「心づもり」の意味とは? 使い方や類義語などを解説




心づもりの意味とは?

ビジネスシーンにおいて、会社で同僚などが、心づもりしておきます、といっているのを耳にしたこともあるのではないでしょうか。

しかし、心づもりという言葉は、自分が使おうと思ってもそれほど簡単に使えるものではありません。

では、心づもりはどのような意味があるのでしょうか?

心づもりの意味は、前もって結果や考えを予想や予測しておくということです。

評価の対象から自分が考えた商品が外れてもがっかりしないように、そうなることを前もって予測しておくという感じです。

心づもりの使い方とは?

ここでは、心づもりの使い方についてご紹介します。

心づもりがある、心づもりをする

心づもりがあるの意味は、そうする予測が自分の中でできている、心づもりをするの意味は、自分の中である程度予測しておくことです。

同じような表現としては、心づもりしておくもあります。

心づもりがある、心づもりをするを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「君に次のリーダーは任せようと考えているので心づもりをしておいて欲しい。」
  • 「課長からそろそろ詰問されそうだ。その心づもりで用意しておこう。」
  • 「課長に昇進する心づもりはあるが、声がなかなかかからない。」

心づもりしておきます

相手に対して、心づもりしておきます、と返答する時の意味としては、そのように用意しておきますということになり、相手の発言に対して承諾するという意味になります。

例えば、心づもりしておきます、と転勤の話が出ていることに対して使った時の意味としては、転勤について承諾し、前もって正式な辞令に対して心の準備をしておくというようになるでしょう。

ある程度の段取りを頭の中では考えておきます、というニュアンスにもなります。

心づもりをお願いします

心づもりをお願いしますと相手に対していえば、そうなることが近いうちに予想されるため、考えておいて欲しいという意味になります。

心づもりをしておいてを、丁寧に表現したものといえるでしょう。

例えば、「来週から総務部ではより強く残業時間の低減を推し進めるため、管理職の方もその心づもりをお願いします。」といえば、「残業時間の低減を考えておいてください。」というような意味合いです。

心づもりをする

心づもりは、婉曲的に人の最期が近いことを表現する言葉として使われる時もあります。

人の最期に対して、心づもりをお願いします、と使った時の意味は、死期が近くなっているため覚悟をお願いします、ということです。

心づもりをするを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「両親も高齢になっているため、長男としては両親が万一の時の心づもりをしておく必要がある。」
  • 「葬式の心づもりをしておくのは、せめてもの先に旅立つものの気配りなのかもしれない。」

敬語表現と一緒に心づもりは使える

心づもりという言葉に敬語表現はありませんが、よくビジネスシーンで使われるように、敬語と一緒に使うことはできます。

例えば、敬語表現として使う時の一例としては、心づもりをお願いします、心づもりしておきます、などがあるでしょう。

また、重々に心づもりしておきますの意味としては、念を入れて、十分にということがプラスされます。

敬語表現とは違っていますが、真摯な姿勢を相手に対して示すものとして使えるでしょう。

心づもりの類義語とは?

心づもりという言葉の意味をより掴むためには、心づもりの類義語を把握することも大切です。

心づもりの意味としてはいくつもありませんが、心づもりの類義語を把握することによって意味をいろいろな角度から掴むことができます。

ここでは、心づもりの類義語についてご紹介します。

心遣い

代表的な心づもりの類義語としては、心遣いがあります。

心遣いの意味は、相手のことを気遣って用意することなどです。

そのため、心づもりと同じような意味で使われる時も多くあります。

しかし、相手のために行動する意味合いは、心遣いの方が強くなります。

留意

心づもりの意味合いとしては、心の準備の他に心に留めておくということもあります。

そのため、心づもりの類義語としては留意が該当します。

心づもりの意味としては、不安や心配なども含まれており、意味合いが留意とはちょっと違っています。

心の準備

心づもりの意味は、前もって心の準備をするということで使われます。

そのため、心の準備という言葉が心づもりの類義語になります。

心づもりの意味は、強く心の準備をするということが込められています。

心算

心づもりの意味は心の準備をするということがありますが、特に、心の中で計算するということが含まれるため、心算も心づもりの類義語になります。

心算の意味は、主として心の中で計算するということで使われます。

心構え

心構えの意味としては、物事に対処するための心の準備ということがあります。
例えば、業務に対する心構えができていないという時は、業務に対処するための心の準備ができていないということになります。

魂胆

心づもりの意味としては心の中で思っている企みのようなことが含まれるため、魂胆はより心づもりに近い類義語と判断できます。

しかし、魂胆は基本的な意味合い・使い方からはちょっとかけ離れるため、使う時には注意しましょう。

意図

心づもりの意味としては、心の中で思っていることがあります。

そのため、意図という言葉も心づもりの類義語になります。

しかし、心の準備や計画という意味合いは、心づもりの方が大きくなります。

心づもりの英語表現とは?

ここでは、心づもりの英語表現についてご紹介します。

心づもりの英語表現としては、「anticipation」や「expectation」というようなものがあります。

いずれの英語表現の意味も、予期・予想などになります。

動詞として、心づもりをする、というように使う時の英語表現は、「anticipate」や「expect」になります。

また、用意ができているという意味で心づもりがあるを表現する時は、「be ready to~」を使うこともあります。

例えば、「I am ready to retire.」の意味は、私は引退する心づもりができているになるでしょう。

一方、心づもりをお願いします、心づもりをしてくださいなどの意味合いで心づもりを使う時は、覚えておいてください、ということが含まれるため、英語表現としては「keep something in mind」になります。

意味が考えておいてねという「Give it a thought」というような英語表現でも、意味合いとしては日本語に近いものになります。




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RUN-WAY編集部

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