「マインド」の意味とは? 使い方や類義語などを解説




「マインド」の意味とは?

「マインド」は、「意識」や「精神」という意味です。

本能的な外からの刺激で発生する「感情」というより、知性が支える精神作用や内面的な意思のことをいいます。

「心」といってもいいでしょうが、より高次なニュアンスがある「意識」「精神」と理解する方がいいでしょう。

また、「マインド」の意味としては、「意向」や「好み」というようなこともあり、自分の心に叶うものをいいます。

例えば、スポーツを好む傾向が「スポーツマインド」で、ユーザーの購買意欲が景気の良くないときよく耳にする「消費マインド」です。

「マインド」の使い方とは?

「マインド」は、先にご紹介したように単独で使うだけでなく、複合語として「マインド〇〇」のようにも使われています。

ここでは、スキルアップや自己啓発などの仕事に役に立つことが多いため、がビジネスマンに高い人気があるものについてご紹介します。

「ビジネスマインド」

成果を仕事で出すための心構えをいう言葉が、「ビジネスマインド」です。

ビジネスマンにとっては、仕事にどのような考え方や精神状態で取り組むと結果に結びつくかを把握しておくことは大切なことであり、よく自己啓発の本などでも取り上げられています。

「マインドコントロール」

考え方をコントロールすることをいう言葉が、「マインドコントロール」です。

「マインドコントロール」の対象は、他の人の心も自分自身以外に含まれており、目的は対象者の精神や人格を変えることです。

また、潜在意識に作用する手法も「マインドコントロール」にはあるため、自分本来のものでない価値観などが対象者の知らないうちに植え付けられることも見られます。

「マインドセット」

行動や判断の基準とする考え方が「マインドセット」で、「思考態度」や「物の見方」と考えるとわかりやすいでしょう。

行動や判断がブレるのは、その根源の価値観が自分のものとは違うためです。

「マインドセット」の「セット」の意味は、「据え付ける」ということがあります。

そのため、ものの考え方や見方が「マインド」を据え付けることによって決まり、一貫性を行動や判断に持たせることができます。

「マインドマップ」

トニー・ブザンが提唱した思考の表現方法が、「マインドマップ」です。

従来のように箇条書きに頭の中で考えていることをするのでなく、線で結びながら枝を拡大するように書いていきます。

アイデアが出やすくなったり、全体の物事のイメージを掴みやすくなったりするなどのメリットがあるため、TO DO管理や企画立案などに幅広く使われるようになりました。

簡単に「マインドマップ」を書くためのアプリもあります。

「マインドフルネス」

意識を現在の自分自身に集中することや、そのための瞑想を表現した言葉が、「マインドフルネス」です。

「フルネス」の意味の「いっぱいの」「満ち溢れるほどの」という「full」に、分詞・形容詞などの後について状態や性質などを表現する抽象名詞を作る接尾辞の「-ness」がプラスされたもので、「満ちている」という意味になります。

集中力をアップしたり、心を安定したりするもので、自己啓発のために取り組んだり、社員研修として使われたりするケースが多くなっています。

「マインド」の類義語とは?

ここでは、「マインド」の類義語についてご紹介します。

「エスプリ」

「エスプリ」の意味は「精神」で、フランス語の「スピリット」のことです。

しかし、才知あふれる対応が機敏にできる能力というニュアンスで使われるときが多くある言葉です。

フランス人が好む「エスプリの利いた会話」は、知的な面白さのみでなく辛辣さや鋭い洞察も一緒に持つことが要求されています。

「スピリット」

「マインド」と同じように「精神」という意味の言葉が、「スピリット」です。

しかし、「スピリット」のニュアンスとしては、知性より根性や気合に裏打ちされたものということがあり、「フロンティアスピリット」というように使われます。

また、超自然的な「精霊」「霊魂」というような存在を指しても使われます。

「マインドセット」の重要性とは?

では、どうして「マインドセット」が重視されているのでしょうか?

「マインドセット」は、人の行動を行動原理に紐づき支える全てのベースであるといわれています。

アメリカの大リーグのイチロー選手は、「なにかをしようとした時、失敗を恐れないで、やってください」とある書籍で発言しています。

「失敗を恐れずにやる」というような「マインドセット」を持てば、ハードルが目の前にあったときに失敗を恐れないで自動的にチャレンジする道を選択することができます。

「マインドセット」を持っていない人は、どのように行動すればいいか悩むでしょう。

「マインドセット」はどのように行動するかを見極める上で非常に影響を与えます。

その人の「マインドセット」に、行動するかどうかは起因しています。

個人の価値観を「マインドセット」が形成していって、自分という存在を作ります。

イチロー選手が活躍したのは、「恐れずにチャレンジする」という「マインドセット」があるためであるといわれています。

「マインドセット」は、個人が成長するためにも非常に効果的なものですが、これ以外に会社の組織を活発にするために利用することもできます。

組織を活発にするためには、組織や会社が定義した「成長マインドセット」以外に、社員の「マインドセット」も考える必要があります。

というのは、「マインドセット」は「価値観」や「考え方」であるためです。

他の人にいわれてすぐに変更できるものではなく、その人自身のものを表現するものであるためです。

まず、社員の「マインドセット」を把握して、きちんと社員と向き合うことが必要です。

社員がどのような考え方をしており、どのようなことが最も心地いいと考えるか、社員と向き合うことによって、どのような仕事を割り当てるか、組織の役割や配置などが形作られます。

次に、社員が自社の「成長マインドセット」に向かって実践できるように、職場の環境を整えたり、任せる仕事の量や内容を調整したりすることが大切です。

自社の体制や制度を整える環境を作ることも大切であるといわれています。

自社の「成長マインドセット」と個人個人の違った「マインドセット」を中和するのは困難な作業かもしれません。

しかし、社員の「マインドセット」を把握した上で、配置がきちんとしている組織であれば大きなパフォーマンスが発揮できるでしょう。

「マインドセット」を社員の教育や会社の組織の活性化などにおいて重視することは、今後さらに大切になってくるでしょう。




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RUN-WAY編集部

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