「お体に気をつけて」の意味とは? 正しい使い方などを解説




「お体に気をつけて」の意味とは?

「お体に気をつけて」は、相手の健康をいろいろ心配することです。

「気をつける」の意味は、ある物事に配慮することです。

「お体に気をつけて」の意味は、健康でいて欲しい、体に注意して欲しいということです。

相手の健康を祈ったり、体調を心配したりしている気持ちが込められています。

「お身体」も「お体」も、読み方は「おからだ」です。

「身体」の意味は肉体のみでなく、心も含めたもので、「体」の意味は足から頭までの全体の肉体です。

つまり、「身体」は肉体のみでなく心も表現し、「体」は全般の肉体を表現しています。

「お身体に気をつけて」とすれば、意味は体も心もということになります。

「身体」と「体」は細かい意味が違っていますが、意味はほとんど同じです。

「身体」でも「体」でも、意味の違いは大きくありません。

いずれを使っても問題ありませんが、「お体に気をつけて」を一般的に使います。

「体調に気をつけて」と「お体に気をつけて」の違いとは?

「体調」の意味はからだの状態、具合ですが、「体」の意味は肉体です。

「体調に気をつけて」は、体調を実際に崩していたりする人を心配するときに使うもので、「お体に気をつけて」は相手の健康を祈ったり、気遣ったりするときに使うものです。

「お体に気をつけて」は相手が必ずしも怪我をしていたり病気になっていたりしているということではありませんが、「体調に気をつけて」は相手が実際に体調を崩しているときに使います。

なお、「体調に気をつけて」も「お体に気をつけて」も、同じように相手の体を気遣うときに使われます。

「お体に気をつけて」の正しい使い方とは?

ここでは、「お体に気をつけて」の正しい使い方についてご紹介します。

年賀状や手紙、メールなどで使う

「お体に気をつけて」を年賀状で使うシーンとしては、文末での締めの挨拶として「お体に気をつけて、良い年をお迎えください」などというように使います。

同じように手紙やメールでも締めの挨拶で使いますが、冬のシーズンの手紙などのときは、「寒い日がまだまだ続きますが、どうぞお体に気をつけてお過ごしください」などというように使います。

このように、体調の天候による変化を気遣う文章は、年間を通じて使えるために覚えておきましょう。

転職したり退職したりする方への挨拶に使う

「お体に気をつけて」を口頭で使うシーンとしては、転職したり退職したりするなどのために別れる方への挨拶のときに、相手の体を気遣いながら「お体に気をつけてこれからもお過ごしください」などというように、エールを送るために使います。

目上の方に「お体に気をつけて」は使えるか?

基本的に、目上の方に「お体に気をつけて」は使えますが、相手によっては勘違いされることもあります。

そのまま「お体に気をつけて」を目上の方に使うのは命令口調と考えられることがあるため、万一のことを考慮して、そのまま使うのは止める方がいいでしょう。

目上の方に「お体に気をつけて」を使うときに注意すること

目上の方に「お体に気をつけて」を使うときは、相手が不快に思うことを考慮して、表現を「お体に気をつけてください」などのより丁寧なものにする方がいいでしょう。

また、単体の表現の「お体に気を付けて」というもので使うよりも言葉をなにか付け足す方が、目上の方をより尊敬した表現になります。

目上の方に「お体に気をつけて」を使うときの例文

目上の方に「お体に気をつけて」を使うときの例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「お忙しいとは思いますが、お体に気をつけてお過ごしください。」
  • 「無理をしないで、お体にはお気をつけてください。」

「お身体に気をつけて」の類義語とは?

ここでは、「お身体に気をつけて」の類義語についてご紹介します。

「ご自愛ください」

「ご自愛ください」は、プライベートでもビジネスでも使える敬語表現の類義語です。

「ご自愛」の意味は自分を大切にするということで、自分の体調に気を遣ってくださいということになります。

目上の方やビジネスで使うときは、「時節柄」をプラスして「時節柄ご自愛ください」などがいいでしょう。

「お大事になさってください」

「お大事になさってください」の意味は「お身体に気をつけて」とは違いますが、前にプラスする言葉によっては類義語になります。

例えば、「季節柄、お大事になさってください」は、「お身体に気をつけて」の類義語になります。

なお、病中のお見舞いの言葉が、「お大事になさってください」になります。

「お体ご自愛ください」

「お体」を「ご自愛ください」にプラスして、「お体ご自愛下さい」としても使えます。

このときは、少し「ご自愛ください」の意味も違ってきます。

「ご自愛ください」は、身体面という意味を「お体」をプラスすることで強調できます。

「お体ご自愛ください」は、ビジネスシーンでの定型文にもなります。

「お風邪など召されないよう」

「お身体に気をつけて」の類義語としては、「お風邪など召されないよう」があります。

手紙の結びの言葉で、ポピュラーな体調を気遣う敬語表現になります。

「召される」は、「召し上がる」などと同じような敬語表現で、「する」の尊敬語になります。

「風邪」も、言葉のバランスをとるために、「お」をプラスして敬語表現にします。

「お体大切にしてください」

「お身体に気をつけて」の類義語で、体調を気遣う表現としては、「お体大切にしてください」があります。

結びの言葉として使うときは、「暑さ厳しい折り」や「時節の折り」、「寒さが厳しい折り」をプラスするといい敬語表現になります。

冒頭の言葉として使うときは、「暑さ厳しい折り、いかがお過ごしでしょうか」などというようになります。

「お労りください」

「お労りください」は、「お身体に気をつけて」の類義語の敬語表現になります。

読み方は「おいたわりください」になります。

「労わる」の意味はいろいろありますが、「お労りください」の敬語表現のときの意味は「養生してください」ということになります。

意味としては、「健康第一で、お体を労わってお過ごしください」というようなことになります。




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RUN-WAY編集部

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