セグメントの意味とは?
セグメントというのは、全体の一部分のことです。
マーケティングのジャンルにおいては、同じ属性の人をマーケットの中でグループにわけるときがありますが、セグメントはこのわけたそれぞれのグループのことをいいます。
また、全体を同じ年齢やニーズなどの属性でグループにわける方法を、セグメンテーションといいます。
セグメンテーションによって、どのような属性の人が集団にいるかを掴むことができ、正しくユーザーのニーズを掴むことができます。
そのため、サービスや商品を開発するときに、非常にセグメンテーションは大切なマーケティング方法になっています。
では、セグメントをどうして使う必要があるのでしょうか?
現在は、ネットなどが普及したことによって、情報を自分で選択できるようになっています。
大衆のために作られた宣伝にはあまり人は関心を示さなくなっていますが、自分が希望する商品やサービスについての情報はより好意を持って見るようになっています。
そのため、十分にセグメントを考慮したマーケティングは、自分のみの商品やサービスのように思わせて、強くユーザーにアプローチができます。
セグメントの使い方とは?
ここでは、セグメントの使い方についてご紹介します。
セグメントの使い方を、この機会に十分にマスターしましょう。
セグメントする
そのままセグメントを動詞にして、セグメントするという使い方があります。
この意味は、細かく物事をわけるということで、セグメントにわけると同じに意味なります。
ユーザーの情報をセグメントするというときの意味は、ユーザーの情報をセグメントごとに細かくわけるということになります。
また、セグメントするは、セグメント化する、セグメンテーションに言い換えることもできます。
セグメントにわける
セグメントは、一般的に、切るやわけるというような動詞と一緒に使います。
セグメントにわけるという意味は、物事をわけるということです。
例えば、ユーザーをエリア別のセグメントにわけるというような使い方があります。
また、IT業界においてセグメントにわけるという意味は、ネットワークをフロアや部署別にわけるということになります。
これをIT業界においてはセグメント分割といいます。
セグメントを使うときに注意することとは?
セグメントは、使い方を間違うと酷いことになり得ます。
また、さまざまな切り口で絞り込めるため、入り込めばきりがなくなります。
セグメントを使うときは、分析したいのはどのような情報かをはっきりさせる必要があります。
ここがはっきりしていなければ、情報を調査するときに有効なものがいつまで経っても入手できないというようなことになりかねません。
例えば、年配の女性と若い女性でユーザーの傾向がはっきりと違うサービスや商品であれば、情報は非常に大切なものになるでしょう。
しかし、違いがそれほどないときは、わけてわざわざ分析するのは手間が余計にかかるのみです。
仮説を立てることが、このようなことを避けるためには大切です。
年配の女性も若い女性も来店してくれているが、ホームページから来店するのは年配の女性の方が多いため、年配の女性と若い女性で閲覧しているのは違ったページだろうか?というようなレベルでも問題ありません。
セグメントは、この仮説を検証するために使います。
このようなときは、年配の女性と若い女性でグーグルアナリティクスのデータを調査するとはっきりするため、自然にセグメントの設定も決定します。
セグメントを使うときは、どのようなことを調査したいか?という仮説を必ず立てましょう。
セグメントの類義語とは?
セグメントの類義語としてはいくつかあるため、このシーンではどれが適当かと思うようなシーンもあるでしょう。
ここでは、セグメントの類義語についてご紹介します。
パート
パートは、何分の1や全体の中の一部を表現するときに使うもので、英文としては次のようなものがあります。
- 「a fifth part」(5分の1)
- 「the main part」(主な部分)
- 「part payment」(分割払い)
セグメントの意味は一つのものをわけた一部分のことですが、パートの意味は単に全体の一部分になるところがちょっと違っています。
セクション
セクションは、段落、分節、建物などの仕切られたところなど、はっきりと他とは区別されているところのことをいいます。
セグメントの意味も区分ということで同じでしょうが、セグメントは属性が同じ中で区分されていますが、セクションはきちんと他とは区別するときに使われます。
例えば、学校では、セクションは1年生、2年生、3年生などというように異なった年代で区分しているもので、セグメントは1年生の1組、1年生の2組などというように、さらに同じ年代で区分しているものです。
セクター
セクターは、産業用語として第三セクターのビジネスプランなどというように使われますが、次のような意味があります。
- 経済・産業などの部門
- 活動分野
- 防衛区域
- パソコンの記録媒体の区切り
セクターは、産業の世界やIT業界で区切りを意味するときに便宜上使われている言葉であるため、マーケティング業界における、年代でわける、男性と女性にわけるというような意味のセグメントとは違っています。
セグメントの関連用語とは?
ここでは、セグメントの関連用語についてご紹介します。
セグメント放送
ワンセグ放送、ワンセグが見られる、ワンセグ機能があるというような言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。
地上デジタル放送では13個のセグメントに1つのチャンネルをわけており、1つの放送データをこの中のいくつかを束ねて伝送するようになっています。
そして、携帯電話の放送に束ねた1つのセグメントを使っているので、ワンセグ放送といわれています。
事業セグメント
世の中にはいろいろな事業内容の企業がありますが、事業セグメントはこのような企業を性質・ジャンルの違いによってわけることをいいます。
会計上や財務上の分類で多く使われています。
例えば、全体の建設業で収益がどの程度あるか、金融業界はどのような経営状態であるか、自動車業界はどのような売上になっているか、というようなことを確認するために主として使われると考えていいでしょう。
セグメントの英語表現とは?
日本語のセグメントの語源は、英語の「segment」です。
マーケティングのジャンルやITのジャンルでも、セグメントと「segment」は同じニュアンスで使うことができます。
なお、英語の「segment」の意味としては切片や生物の体の節などがあり、日本語のセグメントにないような意味もあります。