「シャビー」の意味とは? 「アンティーク」との違いなどを解説




「シャビー」の意味とは?

「シャビー」というのは、アンティーク調の白をベースにしたインテリアのスタイルを表す言葉です。

「シャビーな〇〇」のニュアンスは、使い込まれて雰囲気が素敵な、おしゃれで古めかしくて味わいのあるというようなことです。

「シャビー」の語源は「シャビーシック」で、省略したカタカナ語で使われています。

「シャビーシック」は、イギリス人のレイチェル・アシュウェルがカリフォルニアで1989年に創設した「RACHEL ASHWELL SHABBY CHIC Couture(レイチェル・アシュウェル シャビーシック・クチュール)」というインテリアブランドがコンセプトにしたインテリア・テイストです。

「シャビーシック」の特徴は、清潔感のある白をベースにしたシックでクラシカルなテイストで、高級感のあるエレガントさと古さをミックスさせたスタイルです。

「シャビー」と「アンティーク」の違いとは?

「シャビー」は、「アンティーク風」のフランスのインテリアと白をベースにしたオリジナルの美的なスタイルをいいます。

100年以上経った「アンティーク」を実際に使っているということではないため、「アンティーク調」のスタイルといえます。

「アンティーク」は、コレクションの対象になる歴史的な価値のある美的な古美術品や骨董品のことです。

「アンティーク」をマーケットで取引するときは100年以上経っていることが条件になるため、美術的価値があっても100年未満のときは「アンティーク調」「アンティーク風」などになります。

「シャビー」の由来とは?

ここでは、「シャビー」の由来についてご紹介します。

「シャビーシック」を省略したものが「シャビー」である

実は、「シャビー」は「シャビーシック」を省略したものです。

「シャビーシック」は、正式なインテリア用語で、「シャビー(shabby)」と「シック(chic)」を組み合わせたものです。

「シック」は上品さ、あか抜けした、洗練されたという意味であるため、「シャビー」と組み合わせた「シャビーシック」は古めかしさの中にある上品さという意味です。

「シャビー」は英単語ではネガティブな意味ですが、「シック」と組み合わせることによってポジティブな意味になります。

「シャビー」を拡大した人がいる

レイチェル・アシュウェルが、インテリア用語として「シャビー」を拡大しました。

イギリス人のレイチェル・アシュウェルは、アメリカに1980年代に移住し、「アンティーク」の雑貨や小物を取り扱う「SHABBY CHIC」のお店を開店しました。

そして、有名なアメリカのセレブたちから着目されたことによって有名になりました。

これ以降に彼女のお店を多くのメディアが取り上げたために人気になった「SHABBY CHIC」は、ビジネスを拡大してお店の数も多くなっていきました。

また、「SHABBY CHIC」を彼女自身がインテリアジャンルの一つとして提唱したこともあり、「シャビー」は世界に瞬く間に拡大していきました。

「シャビー」の類義語とは?

ここでは、「シャビー」の類義語についてご紹介します。

「アンティーク」

「アンティーク」の意味は、古風な、古いということです。

骨董品、古着を名詞としていうこともあるでしょう。

「アンティーク」と認められる基準としては、造られてから100年が経っている美術品、工芸品、手芸品があります。

「ヴィンテージ」は同じような表現ですが、「アンティーク」より新しいものです。

「シャビー」はインテリアスタイルとして家具の「アンティーク」なものを組み合わせて作り上げるものであるため、「シャビー」なスペースを作り上げるものと考えるのがいいでしょう。

「ブロカント」

「ブロカント」の意味は古道具です。

中古品と英語では表記されることもありますが、美しいがらくたというようなイメージです。

ヨーロッパのフランスなどでは、大切にものを取り扱って長く使う文化があります。

そのため、「ブロカント」としては、古くから使われていた生活雑貨や家具、骨董品が該当するでしょう。

「ブロカント」も、「アンティーク」より新しいものです。

「ブロカント」は、「アンティーク」と同じように「シャビー」には必要なのです。

「シャビーシック」なものとは?

ここでは、「シャビーシック」なものについてご紹介します。

「シャビーシック」なインテリア

「シャビーシック」なインテリアは、世界観を持ったインテリアで、レイチェル・アシュウェルが提案するものです。

色は白をベースにしています。

色としては、白を引き立てるものを使います。

薄いグレーなどの優しい色や薄い木の色のナチュラルカラーが、よく白と合います。

ビビットカラーのコバルトブルーやショッキングピンクなどを使うのは控えます。

「シャビーシック」なテーブル

「シャビーシック」なテーブルは、材質が無垢の木で、白い色です。

ツルッとしたプラスチックやガラス、合板などの素材は駄目です。

白いペイントをちょっと古ぼけた感じがする無垢の木にしたものがベストです。

バリエーションとしては、白くテーブルの脚をペイントしたアイアン素材に変えたものや、天板のみを木にオイルステンを塗ったのみのナチュラルな色にしたものなどがおすすめです。

木の無垢のテーブルがないときは、リネンの白いテーブルクロスをかけると「シャビーシック」な感じを簡単に出すことができます。

「シャビーシック」なベッドリネン

ベッドリネンは、毎日使うベッドで最も目に付くものです。

白で、「シャビーシック」なベッドリネンは統一します。

柄があってもいいでしょうが、主張しすぎないパステルカラーの花の柄や小花を散らした柄などがおすすめです。

ストライプ柄についても、交互に薄い3色を使った配色などが上品でおすすめです。

「シャビーシック」なチェスト

「シャビーシック」なチェストは、白く木材をペイントしたものがおすすめです。

白く「アンティーク」のチェストをペイントしたものがおすすめです。

ポイントカラーとして、ナチュラルな木の色を生かしたものにチェストの取っ手などをしたりすれば、女性らしさがより増します。

特に、色のバランスに黒と白の組み合わせは気を使うと、非常に上品で素敵になります。

多く黒を使いすぎればイメージがハードになるため、黒はごく少量を使うのがおすすめです。




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RUN-WAY編集部

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