「スパン」の意味とは? 分野ごとの使い方や類義語などを解説




「スパン」の意味とは?

「スパン」は、次のような意味があります。

  • 期間、時間的な間隔
  • 支点になる柱同士の距離
  • 飛行機の翼幅
  • 手の指を伸ばした長さ、歩幅

分野ごとの「スパン」の意味とは?

分野によっては、特有の意味で「スパン」が使われるときがあります。

ここでは、分野ごとの「スパン」の意味についてご紹介します。

経営の分野

経営の分野では、「スパン」が「管理職の一人が直接管理できる仕事の範囲や部下の人数」について使われるときがあります。

「スパン」の意味は、人の目が行き届く範囲や距離と考えればイメージしやすいでしょう。

管理職の一人が直接管理できる仕事の範囲や部下の人数は、「スパン・オブ・コントロール」と経営学用語でいいます。

「スパン・オブ・コントロール」は、工夫することによって範囲を拡大することもできます。

例えば、自分の裁量で行動する権限をスタッフに与える、仕事をマニュアル化するなどの方法があります。

しかし、範囲を拡大し過ぎれば、上層部にスタッフの声が届きにくいということもあるため、バランスが大切です。

アパレル・ファッションの分野

アパレル・ファッションの分野では、「スパン糸」という言葉が使われています。

「スパン糸」というのは、リネン、コットン、ウールなど、短い綿状の繊維をより合わせた糸です。

糸は短い綿状の繊維をより合わせて作っているため、膨らみが糸にあり、毛羽が表面にあります。

縫い糸や生地の素材として、スパン糸は使われます。

一方、長い繊維のレーヨン、絹、ナイロンなどをより合わせた糸は、フィラメント糸です。

フィラメント糸は、細くても切れにくく、毛羽がなく、光沢があります。

建築の分野

建築の分野での「スパン」は、建物を支えている柱同士の距離のことです。

基本的に、柱の中心から別の柱の中心までの長さをいいます。

建物の図面には、数値で「スパン」が書かれています。

図面には取り付け家具や設備機器などの大きさも書かれていますが、このような数値は「スパン」ではありません。

不動産の分野

不動産の分野での「スパン」は、住宅の開口部の窓やバルコニーなどがある側に立ったときの建物の幅です。

マンションの宣伝では、「スパン」を南向きの窓がある面の間口の長さを使うときが多くありますが、別の方角でも使うことができます。

ITの分野

ITの分野での「スパン」は、「スパンボリューム」という言葉が使われています。

「スパンボリューム」は、Windowsのディスク管理方式で、いくつかのディスクの空いた領域を連結して一つの大きな管理上の単位のボリュームを作ることです。

ボリュームをディスクサイズよりも大きく作ることもできます。

フォーマット後に使い始めた「スパンボリューム」に、後から領域やディスクをプラスことはできません。

なお、システムの障害が発生したときに対する備えの冗長性はありません。

そのため、使っているドライブに不具合が1台でも発生すれば大変になります。

「スパンボリューム」に保存しているデータの全てにアクセスできなくなります。

「スパン」の類義語とは?

ここでは、「スパン」の類義語についてご紹介します。

「ターム」

「スパン」の類義語としては、「ターム」があります。

「ターム」の意味は、「限定された期間、一定の期間」です。

例えば、ビジネスでの「ターム」は「契約期間」をいいます。

「ターム」は、厳格な決まりがあり、変えられない期間をいいます。

一方、「スパン」は、必要によって変えられるときに使われることが多くあるでしょう。

「時間」「期間」「間隔」

「スパン」の類義語としては、「時間」「期間」「間隔」などがあります。

例えば、「スパンがあく」は「間隔があく・時間があく」と言い換えでき、「短いスパンで検討する」は「短い期間で検討する」と言い換えることができるでしょう。

また、「短いスパンで~」や「長いスパンで~」というような表現は、「短期的な視点で」「長い目で見て」などというような言葉に置き換えることもできます。

FXの「スパンモデル」とは?

FXの「スパンモデル」というのは、シグナル重視のテクニカル仕様で、赤色スパン(長期トレンド)、青色スパン(短期トレンド)、遅行スパンで構成されています。

一目均衡表をベースにして「スパンモデル」は作られており、雲や遅行スパンを重ねて表示できることがメリットです。

赤色スパンと青色スパンによって、エントリーとトレンドの方向性をはっきりさせることができます。

青色スパンと赤色スパンの間がゾーンで、買いは青いサポートゾーン、売りは赤いレジスタンスゾーンを示します。

最近になって「スパンモデル」は広く知られるようになりましたが、別のテクニカル指標と比べるとまだ使えるチャートは少なめです。

「スパンモデル」を考えたのはスーパーボリンジャーを考えた日本人であるため、エントリー後の結果や使い勝手にも期待できます。

「スパンモデル」のメリット

ここでは、「スパンモデル」のメリットについてご紹介します。

一目で相場の状況がわかる

「スパンモデル」のメリットとしては、一目で相場の状況がわかることが挙げられます。

売りシグナルと買いシグナル、遅行スパンとそれぞれのゾーンがチャートに表示されるため、相場の状況が簡単に判断できます。

エントリーポイントを遅行スパンの使い方のみで見つけられる

「スパンモデルシグナル」が、基本的な「スパンモデル」のエントリーポイントですが、エントリーポイントを遅行スパンのみでも見つけることができることもメリットです。

遅行スパンは、ゾーンとローソク足とも絡んでいない箇所で、遅行スパンのみで見る箇所としては理想的なスタイルです。

トレンドフォローの手法を使うと、儲けになる可能性が大きいでしょう。

また、これとは反対に、ローソク足と遅行スパンが絡む状態は調整やレンジ相場、もみ合いになっている可能性が大きいため、勝算がレンジ相場である人でなければおすすめできないポイントです。

トレンドフォロー手法を使う人にとっては、エントリーしないと判断できる状態です。

また、ローソク足を遅行スパンが一気に割ったことによってトレンドの反転や終わり、あるいは様子見を判断することができます。

このように、わかりやすくて簡単に判断ができるため、勝率が「スパンモデル」のエントリーポイントのみを待てば低くなるようなことはありません。

また、このポイントのみを待つことによって、未然にポジポジ病を防止したり、治す手助けになったりするでしょう。

「スパンモデル」は、このようにいろいろなメリットがあります。




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RUN-WAY編集部

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