「シュール」の意味とは? 使い方や注意点、類義語などを解説




「シュール」の意味とは?

「シュール」の意味は、不条理な様子、非現実的なということです。

「シュール」は、作品を「シュールな小説」「シュールな映画」などと評価するときに、日常的な感覚から外れたことが起きる小説や、実際には起き得ないような物語などについて使われます。

また、「シュール」は、理解できないくらいばかばかしいというような意味でブラックジョークについて表現されるときがあり、別の意味も使われているうちにプラスされてきたことがわかります。

なお、和製のカタカナ語に「シュール」はなります。

「シュール」の使い方とは?

ここでは、「シュール」の使い方についてご紹介します。

「シュール」は、形容詞的に「シュールすぎる」「シュールな〇〇」などというように使ったり、名詞として「この小説はシュールだ」というように使ったりします。

画像や映画、目の前の状況などを評価するときに使われます。

その状況や対象によっていろいろな意味合いで使われ、受け入れ難い、理不尽なというようないろいろな意味合いでも使われますが、共通しているのは実際にはありえないという様子を表現することです。

「シュール」を使うときに注意することとは?

ここでは、「シュール」を使うときに注意することについてご紹介します。

「シュール」は自分の感性を表現するものであるため、価値観が相手と違うと相手に自分の価値観を伝えることが難しくなります。

そのため、自分の気持ちを相手に誤解されることがあります。

このようなことを防ぐためには、相手に「シュール」という言葉を誤解されないように自分の気持ちをしっかりと伝えましょう。

「シュール」の類義語とは?

ここでは、「シュール」の類義語についてご紹介します。

「シュール」の類義語としては、「現実離れ」や「非日常的」があります。

「現実離れ」や「非日常的」の意味は、日常や現実から外れているということになります。

また、「シュール」の類義語としては、「不条理」もあります。

「不条理」の意味は、道理に合わないこと、筋道が通らないことです。

そのため、日常や現実は道理や筋道と考えれば、「不条理」も「シュール」も意味はそこから外れているということであるため、類義語といえます。

「シュール」の言い換え表現とは?

ここでは、「シュール」の言い換え表現についてご紹介します。

「シュール」を言い換えるときは、「現実離れ」「非日常的」「不条理」などになります。

しかし、「難解」や「奇抜」などが場合によっては適することがあります。

例えば、衝撃的な一文の「ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレゴール・ザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた。」ということで始まる、代表的なカフカの小説「変身」は、非常に「シュール」なものです。

「カフカの小説の『変身』はシュールなものである。」を言い換えるときは、「カフカの小説の『変身』は現実離れしたものである。」「カフカの小説の『変身』は非日常的なものである。」「カフカの小説の『変身』は不条理なものである。」でもいいでしょう。

しかし、この小説の不思議な設定をアピールしたいときは、ニュアンスが「奇抜な小説だ」の方が伝わるでしょう。

また、ニュアンスがよくわからなかったというようなものであれば、「難解な小説だ」の方がいいでしょう。

「シュール」の対義語とは?

ここでは、「シュール」の対義語についてご紹介します。

「シュール」は日常や現実から外れていることであるため、日常や現実と重なっている言葉が「シュール」の対義語になります。

そのため、「シュール」の対義語は、「平凡な」「日常的な」「ありきたりな」「現実的な」などになります。

「シュール」の使い方の例文とは?

ここでは、「シュール」の使い方の例文についてご紹介します。

例文1

「シュールなものが寺山修司原作の舞台劇は多いが、面白くて引き込まれるほどである。」

この例文では、「シュールレアリスム」の流れを寺山修司原作の舞台劇が汲んだものであるために「シュール」が使われています。

例文2

「2歳のひ孫と90歳を過ぎたひいばあさんが話をしている。勝手なことをそれぞれがいっているにも関わらず会話は何故か成立しており、ニコニコお互いにしながら話をしている。これはシュールなことであるが微笑ましい。」

この例文は、ひ孫とひいばあさんのお互いの会話が噛み合わないとイライラするはずであるが会話は何故か成立し、ご機嫌であることが「シュール」「微笑ましい」ということです。

会話がお互いに噛み合わなくてわからないはずであるが、二人が楽しそうなのを見て、「社会生活において、上手く理解できない相手とやっていくのは非現実的」と考えながらも「微笑ましい」とこの光景を見て感じてしまいます。

このように、「心に働きかける何か」が日常生活で使う「シュール」にはあります。

例文3

「イボイノシシの赤ちゃんとケニアで保護されたライオンの赤ちゃんが仲良く遊んでいる様子をテレビで観た。食べられるイボイノシシと食べるライオンが遊ぶ様子は非常にシュールであった。」

この例文は、決して自然界においては一緒にいないはずのイボイノシシの赤ちゃんとライオンの赤ちゃんが仲良く遊ぶという「非現実的」な様子を「シュール」が表現しています。

この例文は、「非現実的な様子」であると同時に「敵対するものでも小さいときから一緒であればこのように仲良くなるものである」ということを感じさせます。

「シュール」の英語表現とは?

「surreal」が、「シュール」の英語表現になります。

「surreal」の意味としては、次のようなものがあります。

  • 超現実的な
  • 非現実的な
  • 超現実主義的の
  • 妙に現実離れした
  • 非常に奇妙で理解し難い
  • 非現実の
  • 幻想的な

「surreal」の使い方としては、次のようなものがあります。

  • 「surreal video」(シュールな動画)
  • 「surreal experience」(現実離れした経験)

フランス語の「シュールレアリスム」が、英語の「surreal」の語源になります。

「surreal」で、現実ではないという意味合いの「非現実的な」と、現実を超えた現実という意味の「超現実的な」のいずれもが表現できるのは面白いでしょう。




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RUN-WAY編集部

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