「ていで」の意味とは?
「ていで」の意味は、見た目、様子、状況です。
「ていで」は、前にある内容や言葉にかけて、そのような状態(状況)で、そのような感じで、そのような形で、そのような流れで、そのような形状でなどの意味合いで使われます。
「ていで」の漢字表記としては、「態で」と「体で」があります。
「態で」の「態」は、物事の動きや状況を表現するときに使います。
動きがないものや止まっているものに使うよりは、動きがあるものの状態を説明するときに使うことが多くあります。
一方、「体で」の「体」は、形状や状態など、実際に目で見た体裁や様子を表現する言葉で、外観でものごとの状況を判断するときに使います。
言葉の響きから、「ていで」は方言であるというイメージを受けるときがあります。
しかし、「ていで」は、方言ではなく純粋な標準語です。
「ていで」の由来、語源とは?
ここでは、「ていで」の由来、語源についてご紹介します。
「ていで」の由来
ここでは、「ていで」の由来についてご紹介します。
「ていで」は、「態で」「体で」と漢字で表記します。
「態」は、物事ができることを表現する「能」と、行いができることを表現する「心」から成り立っています。
また、「体」は「體」を略したもので、体を表現する「骨」と多く植物が茂っている様子を表現する「豊」から成り立っています。
この「態」と「体」を組み合わせることによって、自分の持っている特徴、生まれつきの性質を表現するようになりました。
「態」と「体」の組み合わせで、ある動きやものの姿を表現します。
「能」の意味は、〜することが可能だ、〜(することが)できるということです。
「態」や「体」は、形や姿、状況や様子を意味するため、「ていで」と使われるようになりました。
「ていで」の語源
ここでは、「ていで」の語源についてご紹介します。
「態」「体」は、由来から、〜のつもりで、〜のような感じと見かけ、外側から見たものの様子を表現するようになりました。
「態」の意味は苦境や困難に耐えて乗り切る、何とか対応するということで、「体」の意味は見た目のみでどうにかする、間に合わせでなんとかするということです。
このように、「ていで」の意味は、「態」と「体」の語源から様子や姿をみせかける、状態や状況を表現するということがあります。
「ていで」のビジネスシーンでの使い方とは?
ビジネスシーンでは商談や会議のときに「ていで」を使うことがあるため、十分に使い方を把握しておくことが大切です。
ここでは、「ていで」のビジネスシーンでの使い方についてご紹介します。
話を曖昧に進める
ビジネスシーンでは、契約や商談などにおいてはっきりした内容でなく、曖昧に進める方がいいことも多くあります。
「ていで」は、このようなときには便利な言葉です。
「ていで」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「そのようなていで部長には報告しておきますので、ご安心ください。」
- 「このようなていで、見積書を作っていただけると助かります。」
曖昧さが、日本の商習慣においては美徳になることも多くあります。
スムーズにビジネスを進めるためにも、「ていで」を上手く使いましょう。
有益な情報を集める
情報は、ビジネスにとって大切な財産です。
情報が多いほど判断が的確にでき、ビジネスも拡大します。
ビジネスのキーパーソンからの情報は、特に大切です。
知らないふりをすることも、このような情報を入手するためには必要です。
「ていで」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「クライアントとの今回の商談のときは、この情報は知らないていで対応しましょう。」
情報を相手から入手するためには、無知であることを演じる方がおすすめです。
相手も知らないふりをすると油断して、大切な話を漏らすでしょう。
ビジネスで駆け引きするときは、大切なテクニックです。
形式を守る
ビジネスを進めるためには、形式を守ることも大切です。
契約の方法や商談や会議の進め方などいろいろな形式があり、形式を守らないために仕事がなくなるようなことも多くあります。
「○○のていで」行うことが大切です。
「ていで」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「あのクライアントには、企画書を決められたていで提出してください。」
形式的な時代に合わないことでも、多くのクライアントが形式を重要視しています。
相手の形式に合わせることも、ビジネスシーンでは大切です。
「ていで」の類義語とは?
ここでは、「ていで」の類義語についてご紹介します。
「様子で」
「様子で」の意味は、外から見てわかるような状態でということです。
「様子で」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「何事もなかったような様子で、顧客に店長は接していました。」
「態度で」
「態度で」の意味は、物事に対する考え方や感じ方で、素振りでということです。
「態度で」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「彼は天才プログラマーといわれていますが、本当に知らないかのような態度で聞いていました。」
「素振りで」
「素振りで」の意味は、ものごとや顔の表情に対する態度でということです。
「素振りで」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「作業着を着た部長は、社員の輪の中にスタッフのような素振りで入っていきました。」
「姿で」
「姿で」の意味は、体つきや服装などの外見でということです。
「姿で」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「今回の会議には、管理職のような姿で出席してください。」
「スタイルで」
「スタイルで」の意味は、恰好、姿で、様式でということです。
「スタイルで」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「結婚式は、古典的な当家にふさわしいスタイルでとりおこないます。」
「ていで」の英語表現とは?
ここでは、「ていで」の英語表現についてご紹介します。
「just like」
「just like」の意味は、「~のように」「そのように」です。
「just like」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「He talked just like his father.」(彼はまるで父親のていで話しました。)
「as it goes」
「as it goes」の意味は、「成り行き」「~ということで」です。
「as it goes」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「Let’s start the meeting as the agenda goes.」(議題が進むていで打ち合わせを始めましょう。)