「やから」の意味とは? 使い方や類義語、対義語などを解説




「やから」の意味とは?

「やから」の意味は、同類、仲間です。

「やから」は、同じことを行っている人、同じ領域、世界にいる人を総称して呼びます。

また、「やから」の意味は、同じ血族の人や同じ血を引く一族の人をいうこともあります。

基本的に、「やから」の意味は、同類、仲間、同じ血族の人ということですが、さらに「連中」ということもあります。

「連中」は、それほど良くない仲間をいいますが、「やから」もいい意味で使わることが実際には多くありません。

漢字で「やから」を書くと「輩」になります。

「輩」は、熟語の「後輩」「先輩」「吾輩」などで使われますが、読み方は「やから」「ともがら」「はい」「ばら」になります。

「やから」の使い方とは?

ここでは、「やから」の使い方についてご紹介します。

ビジネスシーンでは「やから」を使わない

「やから」は、親しい間柄の家族や友達などに対して日常生活の中で使うのは問題ありません。

しかし、ビジネスシーンのときに「やから」を使うと、不快感や不信感を相手に与えることがあるため、注意する必要があります。

特に、ビジネスパートナーや取引先の相手、職場の上長に「やから」を使うのは非常に失礼になるために注意しましょう。

「やから」を使った例文

ここでは、「やから」を使った例文についてご紹介します。

  • 「あいつはいい性格のやからだから、本当に信頼しても問題ないよ。」
  • 「昔一緒に苦労をしたやからが集まって、話を夜遅くまでした。」
  • 「いとこは小さいときから仲のいいやからの一人である。」
  • 「さぼり癖のある営業マンのようなやからは出世しない。」
  • 「必要ない噂話のみするやからは、会社にいらない。」

「やから」の類義語とは?

「やから」の意味は「同類の者たち」や「同列の仲間」であるため、類義語としては「友達」「仲間」「友」などがあるでしょう。

ここでは、「やから」の類義語についてご紹介します。

「同志(どうし)」

他の人から「あなたと私は同志であるため」などといわれると、勇気がちょっと湧いてくるでしょう。

「同志」というのは、こころざしや主張、主義を同じくすることや人のことをいいます。

ビジネスシーンなどで、一緒に仕事を行う人のことを考えると「やから」の由来にも近いイメージでしょう。

「朋輩(ほうばい)」

「朋輩」は、同じ先生についたり、同じ主人に仕えたりしている仲間のことです。

また、同じ程度の年齢や身分の友にも使います。

「朋輩」の言葉は、「ともがら」に近いものでしょう。

「徒党(ととう)」

「徒党」は、仲間や一味などをある目的のために組むことです。

「徒党」の使い方としては、「徒党を組む」などがあります。

また、問題を解決するために集まった団体や仲間などをいうこともあります。

「やから」の対義語とは?

ここでは、「やから」の対義語についてご紹介します。

「敵」

「やから」の意味は同列の仲間であるため、「敵」が対義語になります。

「敵」は、競争や戦い、試合の相手をいいます。

「寄せ手」

「寄せ手」というのは、攻撃する側の軍勢のことです。

「寄せる」という言葉からイメージとして「寄り集まる」と考えると「仲間」と考えがちですが、「やから」の対義語の「敵」のことです。

そのため、間違えないようにしましょう。

不良と「やから」の違いとは?

ここでは、不良と「やから」の違いについてご紹介します。

不良と「やから」の意味の違い

不良と「やから」の違いは、不良は一人の良くない人を表現しますが、「やから」は複数の良くない人達を表現するということです。

不良と「やから」の使い方の違い

不良を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「不良少女と中学時代は呼ばれていました。」
  • 「不良品についてのお詫び状を送りました。」
  • 「クラスの不良からいじめられた。」
  • 「不良率を計算する方法を教えて下さい。」

「やから」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「よくないやからとつるむのは止めなさい。」
  • 「頭のおかしいやからに絡まれた。」
  • 「不逞のやからはどこにでもいるものです。」
  • 「常識のないやからとは関わらないようにしよう。」

不良と「やから」の使い分け方

不良と「やから」は、いずれも素行や品行の良くない人を表現しますが、違いが使い方にあります。

不良の意味は悪いことや良くないことで、人に対して素行や品行が良くない様を表現します。

不良は、一人を表現する言葉です。

また、「不良債券」や「不良品」などのように状態や質が良くない様も表現します。

一方、「やから」は、同じようなことをする者たち、仲間である者たちを総称していう言葉です。

特に、素行の良くない連中をいう言葉であり、ネガティブな意味で使われています。

つまり、不良は一人を表現する言葉で、「やから」は複数の人を表現する言葉ということが、不良と「やから」の明確な違いです。

「やから」と不良の英語表現の違い

不良の英語表現は「fallen」「bad」「punk」で、例えば「不良少女」の英語表現は「a bad girl」になります。

一方、「やから」の英語表現は「set」「party」「fellows」で、例えば「良くないやから」の英語表現は「bad fellows」になります。

「やから」の英語表現とは?

ここでは、「やから」の英語表現についてご紹介します。

「buddy」

「buddy」の意味は、友達や仲間です。

「buddy」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「My husband is my best buddy who has shared joy and sorrow with me.」(私と夫は苦楽を一緒にした最高のやからです。)

「buddy」の意味は「同じ仲間」「ともがら」ということで、いい意味で使っています。

もともとは他人であるが、最も近い同列の仲間の夫は、本当に人生で最高の仲間といえるでしょう。

「comrade」

「comrade」の意味は、仲間、僚友、同士、組合員などです。

「comrade」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「It seems that they participated as the worst comrade.」(最悪なやからとして、彼らは参加したように思える。)




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RUN-WAY編集部

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