退職する前にチェック!後悔しないためのやることリスト【ライター/粕谷麻衣】




これまで勤めていた会社を退職することは今や珍しいことではありません。ステップアップやライフスタイルの変化など、さまざまな理由で会社を去る方は多いものです。

しかし、どのような理由にせよ、退職前にやっておかなければならないことがあります。うっかり忘れていたり、そもそもやらなければいけないことを知らずにいると、退職後にトラブルになってしまう場合があります。

そこで、今回は退職を検討している方へ向けて、後悔しないためのやることリストをご紹介します。

退職前に確認しておくことは多い

退職を決意したら、「最後の出勤日までに何をしなければならないのか」はきちんと確認しておかなければなりません。単純に退職願・退職届を提出したら終わりというわけではなく、退職日に向けて、仕事を辞める準備を進めたり、会社に返却するものを確認したりする必要があります。

また、機密情報を扱う立場にある方は、業務上で使っていたデータの取扱いについても今一度確認しておく必要があるでしょう。

退職日までに必要な対応を進めておかないと、スムーズに仕事を辞められない場合があるだけでなく、情報の取扱いに関してトラブルに発展するリスク藻あるので注意しなければなりません。

退職したい方必読!後悔しないためにやることリストまとめ

会社の退職を検討している場合、実際に退職するまでに何を済ませておくべきかを把握しておく必要があります。

企業によっては、退職の意思を伝えた段階で、その後必要な対応を共有してもらえる場合もありますが、必ずしもそのような会社ばかりではありません。

具体的に、どのような対応が必要となるのか、以下の「退職前にやること」をチェックしてみてください。

退職願・退職届の違いを把握したうえで提出

退職を決意したら、まずは退職の意思を示す必要があります。

退職の意思を示す方法としては、「退職願」「退職届」の2つがあり、それぞれ意味合いが大きく異なります。

退職願は、「退職したい」という要望を願い出る書類であり、退職届は「退職する」という意思を記した書類です。

民法上としては、退職届のみを提出することも可能ですが、一方的な通告になりやすいといった難点から、会社とのしこりが残ってしまうリスクがあるのが事実。円満退職のためには、最初に退職願を提出し、受理されたうえで改めて退職届を提出することが理想です。

返却物を確認

退職することを決めたら、何を会社に返却したほうがいいのかを確認しましょう。

セキュリティカードや文房具、業務で使っていた資料など、返却しなければならないものがあります。

基本的に会社から与えられたものは返却の義務がありますが、具体的に何が返却の対象となるのかは会社によって異なるので注意が必要です。

業務上で使っていたデータの扱いについて確認

業務上で使っていたデータの扱いは、必ず退職前に確認しておきましょう。

取引しているクライアントの情報や、業務で作成した資料、作業するにあたってインストールやダウンロードが必要だった資料など、データの扱いは退職前に確認しておかないとトラブルになるリスクがあります。

とくに、個人で使用する端末に上記の資料やデータがある場合、企業によっては削除を求めるケースが少なくありません。情報漏洩リスクの観点から、データの取扱いには厳しいケースも見られます。

自己判断や面倒だから、という理由でデータの取扱いの確認を怠ると、思わぬトラブルに発展することもあるので、退職前に確認しておきましょう。

退職証明書の発行申請

会社の退職を検討している方が知っておく必要があるのが、「退職証明書の発行申請」です。

退職証明書とは、社員が退職したことを示す書類であり、事前に発行する必要があります。転職活動をするにあたり、「前の職場を辞めた」といった証明として、応募先の会社から退職証明書の提出を求められることもあるので、きちんと発行申請をしておく必要があります。

ハローワークなどの窓口で相談することで必要な書類や申請に必要な記入項目などを教えてもらえます。退職を検討している方は、一度ハローワークに足を運んで退職証明書の発行申請を行いましょう。

年金手帳や雇用保険被保険者証の手配

退職する前にやることとして、忘れてはならないのが年金手帳や雇用保険被保険者証の手配です。

年金手帳も雇用保険被保険者証も、転職する際に新しく務める会社で必要となります。

雇用保険被保険者証は、退職から7年が経過し、雇用保険が適用されない職場で働いていると、その被保険者番号は抹消されてしまいます。

被保険者番号は基本的に転職・退職を繰り返しても同じ番号が引き継がれますが、退職後7年で抹消されるので注意が必要です。仮に7年が経過した場合、新しく務める会社で、雇用保険被保険者証の手続きを行って、新しく番号を取得してもらう必要があります。

退職の準備はいつから始めるべき?

退職を検討している方にとって気になるのが、「いつから仕事を辞める準備を始めればいいのか」といった問題ではないでしょうか。

退職の準備を始める時期は、個人差があり一概には言えませんが、ある程度の目安は存在します。

初めて転職をする方は、以下を参考にしてみましょう。

退職を決断した段階から始める

退職の準備を始めるうえでベストなのは、「退職しよう」と決断した段階です。

退職は自分だけの問題ではなく、同僚や取引先、延いては会社全体に関わることです。早めに準備を始めないと、会社に迷惑がかかることがあるので、なるべく早い段階で退職の準備を進めていきましょう。

繁忙期は避ける

退職の準備を始めるうえで、注意したいのが「繁忙期」の存在です。

繁忙期真っただ中での退職は会社の迷惑になることが多く、同僚の反感を買う恐れがあります。退職でしこりが残ってしまうリスクにも陥るので、退職のタイミングが考えなければなりません。

可能な限り繁忙期は避けて退職の準備を進め、同僚にしわ寄せがいかないように配慮する姿勢が求められるでしょう。

おわりに

会社の退職を検討したら、「退職までに何をやらなければいけないのか」は、きちんと把握しておく必要があります。

会社に返却するもの、会社に提出しなければならないものなど、対応しなければならないことは多いので、余裕を持って準備を進めていくことが大切です。

退職・転職を検討している方は、今回ご紹介した内容を参考にしながら、計画的に退職できるように準備を進めていきましょう。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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