87%が「転職先での人間関係に不安」 ――エン転職「職場の人間関係」調査




転職する際、転職先での人間関係に不安を抱いている人が87%にのぼることが、日本最大級の総合求人サイト『エン転職』が実施したアンケート調査でわかりました。不安を抱く対象は、「直属の上司」が年代を問わず最も多く、先輩、同僚と続きました。

※調査は、『エン転職』を利用するユーザーを対象に、インターネットで実施(2021年12月23日〜2022年1月26日)。10.814人から有効回答を得た。

「直属の上司との人間関係に不安」が8割超

転職にあたって「転職先での人間関係に不安がある」と回答したのは87%。20代、30代、40代のどの年代でも80%を超えました。

誰との関係に不安を感じるか、との質問には、20代、30代が 1位「直属の上司」、2位「先輩」、3位「同僚」と回答。40代では2位と3位が逆転していました。同サイトは「年齢が上がると自身の先輩に当たる存在が限られてくるので、同僚との関係を心配する方が多いのでは」と分析しています。

【図2】「転職先での人間関係に不安がある」と回答した方に伺います。誰との関係に不安を感じますか? (複数回答可)

               

※グラフはエン・ジャパンのはニュースリリースより

事前の情報収集は、「クチコミ」がトップ

一方で、「転職するにあたって、事前に転職先の人間関係を確認しますか?」との質問に「確認する」と回答したのは、20代が56%、30代が45%、40代が35%と、若い世代ほど転職先の人間関係についての情報収集を行なっていることが分かりました。

情報収集の具体的な方法としては、「クチコミから読みとる」(64%)、「面接時の職場見学」(53%)、「求人情報から読みとる」(42%)でした。全年代を通じて6割以上の方がクチコミを活用していると回答しており、クチコミが重要な情報源となっていることがうかがえます。

※グラフはエン・ジャパンのはニュースリリースより

コロナ禍が人間関係に与える影響は?

調査では、コロナ禍という特殊な環境が、人間関係の構築にも影響を与えていることがわかりました。

「コロナ禍で、転職先の人間関係を構築する上で難しさを感じることは何ですか?」との質問には、「仕事外で交流する機会がない(飲み会・ランチなど)」(38%)、「会社の雰囲気をつかみにくい」(35%)がトップ2に入りました。具体的なコメントは以下の通りです。

<仕事外で交流する機会がない(飲み会・ランチなど)>

  • 昼食すらも黙食で世間話をする時間がなく、職場の方との距離がなかなか縮められない。
  • コロナ禍で飲み会がなくなり、同僚との他愛もない話ができていない。
  • 歓迎会などがないため、仕事以外のことを楽しく話すきっかけがなく仲を深められない。

<会社の雰囲気をつかみにくい>

  • オンラインでのやり取りでは相手の熱量などが分からず、コミュニケーションが難しい。
  • Web会議ツールを活用することが多く、なかなか雰囲気をつかみにくい。
  • マスクで顔が見えないため、忙しいのか余裕があるのかも分からず話しかけづらい。

コミュニケーションの機会が減っている今だから 積極的に聞く姿勢、丁寧な言葉使いが大切

では、そのような環境でも人間関係を構築するためにはどうすればいいのでしょうか。調査では6割を超える人が「分からないことは積極的に聞く」(61%)と回答しました。

具体的には

  • 分からないこと聞くことで少しでも会話し、そこから人間関係を築く
  • 相談しづらい状況に陥り安いので、電話やチャットで積極的に聞き、問題を溜め込まないように心がけている。
  • マスクを外し食事をしている休憩時間は雑談しづらいため、できるだけ仕事中に業務内容の確認をしながら話しかける機会を増やし、関係性を深めた。

とのコメント寄せられました。「こんなこと聞いて大丈夫かな」「聞きすぎかな」と思ってしまうことなく、自ら積極的に聞いていくことがコロナ禍での関係性構築には欠かせないようです。

※グラフはエン・ジャパンのはニュースリリースより

 

ついで多かった方法が「丁寧な言葉使いや対応」(51%)で、以下のようなコメントがありました。

  • 相槌は、相手が「自分に興味を持ってもらえている」と分かりやすい仕草だと思うため、特に気を付けている。
  • 社外で交流できない分、仕事中のちょっとした時間や挨拶の時などに少しの雑談を丁寧にしていたら短い時間でも仲良くなることができた。
  • 自分から話しかけるのは苦手だが、相手から話しかけられた時は丁寧に対応するようにしている。

言葉遣い一つで、相手の受け取り方や印象は大きく変わります。平時のようなコミュニケーションをとることが難しい今だからこそ、言葉遣いで誤解を招くことがないような丁寧な対応が必要なのでしょう。




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RUN-WAY編集部

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