夜職から昼職への転職はきつい?辛いと言われる理由や転職を成功させる秘訣【ライター/粕谷麻衣】




「夜職を辞めて昼職に就きたい」「水商売に限界を感じ始めてきた」など、夜職から櫃職への転職を検討している方はいらっしゃいませんか?

若い時期には、夜職を選びたくさん働いて、たくさん稼ぐことに何も違和感がなくても、年齢を重ねるにつれて、漠然とした不安を感じる方は多いです。

とくに、将来性や自分の体調、周囲からの印象などに悩み、昼職への転職を検討する方が少なくありません。とはいえ、夜職から昼職への転職はきついと言われることも多いのが現状です。

そこで、今回は夜職から昼職への転職がきついと言われる理由や、転職を成功させる秘訣を解説します。

夜職から昼職への転職が辛いと言われる理由

夜職から昼職への転職が辛いと言われるのはなぜなのでしょうか。

一般的に、以下の理由が挙げられます。

  • 夜職とは異なる分野で覚えることが多い
  • 新たに昼職のビジネスマナーを身に着ける必要がある
  • 夜職よりも給与が少なく、モチベーションを維持しにくい
  • 夜職とは異なる空気感に慣れるまでに時間がかかる
  • 夜職よりも業務が難しいと感じる場面がある

夜職はコミュニケーション能力や相手への気遣いなど、所謂「ヒューマンスキル」が求められます。しかし、昼職は上記のヒューマンスキルに加えて、技術的なスキルや知識など、求められるものは増えていくのが事実。そのギャップに困惑してしまう方は非常に多いです。

さらに、体感での業務の辛さと、給与がマッチしていないと感じたり、昼職ならではの厳しい空気感に馴染めなかったりと、夜職から昼職へ転職するとさまざまな面で不安を覚えることがあります。

夜職から昼職に転職するメリット

夜職から昼職へ転職することは、「きつさ」「辛さ」がフォーカスされがちですが、実はさまざまなメリットも存在します。

具体的にどのようなメリットがあるのかを以下で解説していきます。

体に負担の少ない働き方ができる

夜職から昼職へ転職することで、体への負担が少ない働き方を実現しやすくなります。昼夜逆転の生活を改善できるだけでなく、頻繁に飲酒をすることもなくなるので、昼職のほうが健康を維持しやすいといった見方があるのです。

もちろん、昼職に転職しても、睡眠時間が極端に短かったり、習慣的に飲酒をしていたりする場合は、健康面に問題が生じてしまいますが、転職を機に生活スタイルを良い方向へと改善できるのであれば体の負担を軽減できるでしょう。

安定した収入を得やすい

完全歩合制の夜職とは異なり、月給や時給、日給で雇用される昼職は安定した収入を得やすいと言えます。短期バイトなどのような雇用でなければ、基本的には長期雇用が前提となります。定期的に一定の収入が得られることから、安定した収入を得られるでしょう。

また、給与のほか、福利厚生の充実した職場であれば、プラスαでさらに賃金以外の報酬が得られます。

収入面に不安を感じている夜職の方にとって、定期的な収入が約束されている昼職は魅力的な転職先でしょう。

結婚・出産を検討しやすくなる

夜職から昼職へ転職するメリットの一つが、結婚や出産を検討しやすくなることです。もちろん、夜職であっても、結婚・出産に影響しないケースは少なくありません。しかし、パートナーが夜職に理解がない場合や新たに婚活を始める場合は、夜職を選んでいる状況がネックとなる可能性があります。

また、出産した場合、子育てしながら働く際には保育園や幼稚園などの利用が必須であるうえに、子どものライフスタイルに合わせて親も活動時間を昼の時間帯へとシフトする必要があります。夜間営業の託児所を利用するといった選択肢もありますが、定員オーバーに陥っている施設も多いことから、託児先の選択肢が増える「昼職」への転職がおすすめです。

夜職から昼職への転職を成功させる秘訣

夜職から昼職への転職を成功させるためには、どのようなポイントをおさえればいいのでしょうか。ここからは、キャバクラやパブ、クラブなどの夜職で働いている方へ向けて、昼職への転職を成功させる秘訣を解説します。

夜職から昼職への転職に特化した求人サイトを活用する

夜職から昼職への転職を成功させるためには、専門の求人サイトの活用がおすすめです。近年は、夜職から昼職への転職を希望する応募者に特化した求人サイトが続々と登場しています。

一般的な求人サイトでは応募のハードルが高いと感じる方でも、専門の求人サイトであれば応募しやすいうえに、応募できる求人の選択肢も多い傾向にあるので、転職活動をスムーズに進めやすくなるでしょう。

接客業や営業などの職種を選ぶ

接客業や営業などの職種を選ぶことで、夜職から昼職への転職を成功させやすくなります。

夜職で必須となる「コミュニケーション能力」「営業力」は、意外にも職種を選べば昼職で重宝されます。とくに、接客業や営業などは、夜職で培った能力を活かせるシーンが多いので、未経験であっても採用されるチャンスが高い傾向にあります。

転職先として選ぶ職種にこだわりがなければ、接客業や営業などの仕事に応募してみてはいかがでしょうか。

夜職で培った能力を活かせることをアピールする

転職するにあたって、必ず通る道であるのが「面接」です。面接では、夜職から昼職への転職を希望する方が、仮に採用した後、実際に自社で活躍できるか否かをしっかりとチェックしています。

しかし、前職が夜職であったからと言って引け目を感じる必要はありません。前項でも触れた通り、夜職で培った能力が、昼職の現場でも活かせるケースは非常に多いです。コミュニケーション能力が高ければお客さんからの印象が良くなるだけではなく、同僚ともスムーズに関係構築しやすいでしょう。また、夜職で積極的に営業をしていた方であれば、その粘り強さが実際の商談でも活かせる可能性があります。

面接の場では、そういった能力の高さをアピールし、「前職は夜職であったものの昼職でも活躍できる人材であること」をきちんと伝えましょう。

まとめ

夜職から昼職への転職は、ハードルが高いように感じる方も多いでしょう。とくに、夜職で働いてきた期間が長い方にとっては、昼職に応募したところで転職できるのか、不安を抱える方が多いと思います。

しかし、意外にも夜職の経験がネックにならない事例は非常に多いです。昼職に転職したいと考えている方は、自分のキャリアについて悲観になるのではなく、活かせる能力にフォーカスして転職活動に取り入れていきましょう。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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