【転職】口コミサイトの内容は本当?良い口コミが少ないワケを解説します

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ネット通販、飲食店、美容院、業者の対応など、あらゆるものに口コミ評価がある現代。

転職もその中の1つに入っていて、企業の口コミを見て応募するかどうかを決める人も多いと思います。

確かに口コミは参考になりますが、他の人のフィルターを通した意見がどこまで自分自身にも当てはまるのか、疑問に思ったことはありませんか?

本記事で口コミサイトの内容と、良い口コミが少ない理由についてお話をしていきます。

なぜ口コミについてお話をしようと思ったのかというと、転職・キャリアにも大きく関係すると思ったからです。

職業選択は人生の中でも重要な選択の1つです。口コミを把握できれば、失敗する確率を減らすのはもちろん、成功するチャンスを増やしていけるのではないかと考えています。

なぜ人は口コミを重要視するのか?

インターネットの普及に伴い、私たちの生活はこれまでとは比較にならないぐらい便利になりました。

お米や水など重たい食料品は、わざわざスーパーに行かなくてもインターネットで注文をすれば、自宅まで届けてくれます。

初めて行く飲食店や美容院も、口コミやレビューサイトを見て行くことを決める人も多いでしょう。

なぜ私たちは口コミを見て判断をするのかは、ウィンザー効果が影響しているからです。

第三者が発信する意見の影響力は「ウィンザー効果」とも呼ばれています。

「ウィンザー効果」とは、アメリカの作家アーリーン・ロマノネス(1923~2017)の著書「伯爵夫人はスパイ」の中に出てくる、ウィンザー伯爵夫人が『第三者の褒め言葉がどんなときにも一番効果があるのよ』と話したことに由来します。

本屋さんに並んでいる帯に書かれている「〇〇氏も絶賛」といった文言や、歯ブラシのCM「歯医者さんも納得」などもウィンザー効果の好例です。

このように、私たちが口コミを見て判断をする背景は、「ウィンザー効果」による影響を大きく受けています。

口コミは利害関係があってはいけない

口コミは人々の行動に大きな影響力を与えますが、口コミ発信者は発信元と利害関係がない第三者でなければ信憑性は著しく下がります。

利害関係が発生していると、報酬をもらって口コミを発信しているなど、口コミ本来の目的は失われてしまいます。そのため、多くの企業のLP(ランディングページ)などには実際の購入者である「お客様の声」が複数掲載されている場合が多いです。

悪い口コミは2倍?グッドマンの法則

ここからは、口コミの波及効果を測定した「グッドマンの法則」をご紹介します。

「グッドマンの法則」とは、マーケティング調査やコンサルティングを行うTRAP社の創業者であるJohn・A・Goodman氏から名付けられた法則です。

グッドマンの法則を端的にまとめると、1人が持つ良い口コミは5人に伝わり、1人が持つ悪い口コミは10人に伝わるというものです。

つまり、悪い口コミは良い口コミよりも2倍の数で拡がっていくと考えられます。現代はインターネットやSNSの影響も多分にあることから、2倍どころか3倍、4倍という数で増えるかも知れません。

転職における口コミ

上記のことを踏まえると、良い口コミよりも悪い口コミの方が数は多くなる、目立ちやすいという予測ができます。

転職を考えるときにも、口コミサイトなどで参考にしている人は多いと思いますが、グッドマンの法則を踏まえて考えてみると参考を超えて口コミの情報を信じてしまうのは、いかがなものかと思うわけです。

また、口コミは「あくまでも片方の意見だけ」という点でも疑問視がつきます。

転職用など企業口コミが掲載されるサイトは、従業員側の口コミだけ掲載されていることがほとんどで、企業側の反論や弁論は掲載されていません。

個人は企業を「匿名」で悪い口コミを書くことができるけど、企業は個人に対して悪い口コミを書くなんてことは、社会的にも倫理的にも許されません。

内容にもよりますが、もしかすると企業側に非はないかも知れない、やむを得ない事情があったのかも知れません。

どちらか一方の意見(口コミ)だけで判断するのは、少し早計ではないかと感じます。

人間関係から見る口コミ

企業の口コミに、人間関係が悪いと書き込みされていることがあります。

人間関係は相対的な評価で、絶対的な評価にはなり得ません。

「ウマが合う」という言葉があるように、人間には相性があります。

Aさんを優しいと言う人もいれば、Aさんは厳しいという人もいます。企業の口コミに置き換えると、発信者にとっては人間関係が悪い職場だったかもしれないけど、自分自身に当てはまるかは別問題になるということです。

人間関係だけではなく、業界や職種でも同じことが言えます。

営業はできないと思っていたけど、やってみたらすごく合っていた。

一日座って仕事をする事務は楽だと思っていたけど、やってみたら仕事量が多くて全然楽じゃなかった。

こういったケースも充分考えられます。

もしかすると、口コミで自分の可能性を狭めてしまっているのかも知れません。

口コミ以外で企業を判断するコツ

職業選択という大切な選択で、口コミだけで判断をしてしまうのはやはりおすすめできません。

では口コミ以外で企業を判断するのはどうしたら良いのかを考えてみましょう。

企業が発信している情報

多くの企業は自社WebサイトやSNSを運営しています。

企業の情報を調べるときは、企業の概要から始まり、業界での位置付け、経営者の考え方、社風、社員の声を調べてみることをおすすめします。

こういった情報を調べることで、企業を知ると同時に仕事内容や自分自身と合うか合わないかといったことも見えてきます。

注意したいポイントは、企業が発信をしている情報のため、基本的に悪いことは書かれていないことです。

口コミサイトなどと併用をして、企業が発信している情報と相違がないかを確認すると良いでしょう。

数字で判断

数字で企業を知ることも大切です。

最近では「数字で見る〇〇(企業名)のこと」などの情報を、Webサイトに掲載している企業も増えているように感じます。

売上や従業員数、社員年齢層、離職率などが掲載されています。

離職率などは業界平均と比較して自信を持っていないと掲載できない内容のため、離職率を掲載している企業は社員が長続きしやすい企業と言えるかも知れません。

匿名で問い合わせてみる

企業の対応を見るため、直接問い合わせをしてみることもおすすめできます。

多くの企業では問い合わせをメールで受け付けているので、応募を考えているけど質問があって連絡をしたとメールをすれば、普通の企業だったら丁寧に返信をしてくれるはずです。問い合わせに対してのメール内容などから、分かることがあるかも知れません。

まとめ

転職における口コミについて考えてきました。

口コミは影響力も大きく、参考になる部分も多いため、今後も口コミを参考にして意思決定をすることは頻繁にあるでしょう。

しかし、口コミを盲目的に信じてしまうのではなく、あくまでも1つの意見だという視点で見ることを忘れないようにしたいです。

口コミだけではなく、企業WebサイトやSNSなども参考して意思決定をしていくことで、自分の可能性を広げる判断に繋がるかも知れません。




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RUN-WAY編集部

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