「『好き』よりも、自分にとって『切実なこと』を仕事にしなさい!」アドバイスした先輩の真意とは【ライター/北条かや】

切実なこと

ツラいときに思い出す言葉

仕事をしていて「ツラいなあ」と感じるたびに、思い出す言葉があります。大学院での研究テーマについて、先輩に相談していたときのこと。私は当時、色んな哲学書や社会学の名著を読んで、「あれもやりたい、これもやりたい」と、頭が知恵熱を出している状態でした。好きなテーマは漠然とあるのに、絞りきれないんです。というような話を先輩にしたところ、彼はひとこと、

 

「研究テーマ(仕事)は、好きなことより『切実なこと』にした方がいいよ」

 

と言ったのです。

 

切実なことって、何?

せ、切実……って、何? 好きなだけじゃダメなの?

 

頭でっかちだった私は、ちょっと混乱しました。それまで、先輩たちはみんな「自分が大好きなテーマ」を追求しているように見えていたからです。

 

「切実」をネット辞書で調べると、「心に強く感じるさま。身近に深くかかわっているさま」や、「この上なく適切なこと」などと出てきます。

 

単純な「好き!」よりも、「それを追求せずにはいられない、自分にとって差し迫った問題意識」のようなイメージでしょうか。

切実なこと