やっぱりアイドルになりたい! あきらめなかったからこその悔いなき人生【元アイドル・テレビ制作会社/飯田美穂さん】

飯田美穂

憧れていただけではわからない現実を知ることができたからこそ、今は迷いや悔いなく、まっすぐ前を向いています。高校時代にスカウトされていながら、アイドルの夢を実現したのは20歳の時。今は若い人を管理する立場にある飯田美穂さんのお話を伺いました。

ポイントは……

  • 若い子は続かない
  • 本人にこまめに連絡
  • 最低でも1年は続けよう

「ももクロ」時代に地下アイドル!

芸能界にスカウトされたのは高校生の時だったんですけど、私立だったので校則が厳しかったし、あまり活動する時間がとれなくって。短大に進学してもやりたい気持ちはずっとあったので、時々スナップとか撮ってました。

就職説明会でいろんな話を聞いた時に「やっぱりアイドルやりたいな」と思って親に相談したら、親も「やりたいことをやりなさい」と。あんまり稼げないのでバイトをしながらやっていましたが、普通の子はお給料をもらっているから、焦りみたいなのもありましたね。

でも、アイドルって年齢制限があるわけじゃないけど、いつまでもできるものではないから、やりたいことをやれるのは今かな、と。ちょうど「ももクロ」とかがで始めた時です。私は6〜7人のグループだったんですけど、メディアにはあんまり出てなくて、今でいう地下アイドル。ネットテレビとか地下で活動してました。

アイドルって、仲間っていっても同じグループの子たちもライバルなんですよ。その中で一番になりたいって気持ちがすごくあったので、握手会で何を話すか、とか、ライブでどういうパフォーマンスをすればいいかとか、どうしたらファンがついてくれるかすごく考えましたね。

アイドルの経験が受付で活きた!?

飯田美穂

ただ、ライブをやって稼ぐみたいな感じだったんで、1ヶ月やってもおこずかい程度にしかならなかったんですね。だから2年ぐらいで目処をつけて、やめました。まわりも社会人2年目とかで、自分で稼いだお金でほしいものを買ってたし。やめた一番のきっかけは金銭的な問題ですね

それからは自分で仕事を探して、歯医者さんの受付で歯科助手として2年ぐらい働きました。もともと短大を卒業する時も、なるんだったら歯科助手とか受付をやりたかったんです。

人と話すことにはアイドル時代に慣れていたので、受付ではコミュニケーション力を発揮できました。働いていた歯医者さんは医療保険が使えない自費診療の歯医者だったので、VIPとかお金を持っている方がいらっしゃったのですが、短大の秘書・ビジネスコースで学んだ礼儀作法やビジネスマナーがとっても役に立ちましたね。

平日休みの意外なメリット

今は、テレビ制作会社のデスクとして働いています。テレビ局へADやディレクターの派遣をしているので、その管理が仕事です。経理だったり、中にいる人の人材管理だったり、事務処理ですね。ちょうど、今の私のポジションにいた人が産休に入る時に知り合いの方からお話をいただいて、深く考えもせずに転職しました。

歯医者さんは土曜日も診療があるので、平日に1日お休みがあったんですけど、今は土日休みになったんです。土日が休みだと、外の空気も結構静かじゃないですか。そういう意味ではリラックス感がありましたけど、土日だとどこに行くにも混んでるんだなーって思いました。

今は週5働いて2日休むというルーティーンが合っていると思っていますし、仕事も自分のペースでできるので、1週間の中で仕事配分とかを変えながら、ストレスにならないようにやってますね。

1日の最後の楽しみは「ライブミー」!

仕事が終わったら、ご飯を食べて、無料のライブ中継アプリの「ライブミー」をやったりもしています。1日仕事をやっていると、人と話さないことがあるんですよ。だから、話したいなという時にライブでみんなと話して、今日あったこととか、楽しいことを話す時間が好きですね。

アイドルをやめたけど、やっぱり露出したいという気持ちがあったりするので、友達の美容院のスナップ写真のモデルをやったり、知り合いのカメラマンに声をかけられた時にはお手伝いもしています。

「大丈夫? 困ってない」 若い子にはこまめに声かけ

飯田美穂

いまの仕事で一番大変なのは人の管理です。今の若い子だちって、すぐに自分で仕事に目処をつけてやめてしまうので、長く続けてもらうためにはどうしたらいいのか考えます。

うちはテレビ局と半年とか1年の契約を結んで派遣しているので、契約期間が終わってからやめてほしいと思う部分があるんですが、本人は自分の気持ち次第で働いているので、あまり契約にはこだわりがないんですよね。

そういう時は上司と相談して、本人とこまめに連絡を取るようにします。本人はずっとテレビ局にいるので、頻繁に顔を出して「大丈夫? 困ってない?」と声をかけることが大切かなと思っています。

好きなことを一つひとつ積み上げて

いまの仕事だと結構時間に縛られて生活してるな、という気持ちがあるので、いずれは自分で時間を使えるような仕事をしたいなと思っています。

具体的にどうっていうのはまだ明確にはないけれど、自分の好きなことを一つずつ挙げていって、やっていきたいなと思っています。

やりたいことやって損はない!

私も、やりたかったアイドルをやりました。興味があることは一度やってほしいな。絶対に損はないと思います。やってみて自分に合わなかったなというのも経験だし。

そして1ヶ月で目処をつけてしまうんじゃなくて、1年、2年続けてみて下さい。自分のルーティンに合わないなとか、こういう時間で働くの無理かも、というのも2年ぐらい働かないと気付けないと思うので、最低でも1年2年は経験してほしいです。

働いてみて初めてわかることって、かなりあるんだなーっていうのは、アイドルになった時も思いましたし、テレビを裏で支える側になった時も思いましたから。

飯田美穂

プロフィール

飯田美穂

元アイドル。グループには若い子が多かったのでまとめ役に。ファンは未熟な子を応援したいと思うのに、まとめ役になるとお姉さん的役割にみられてしまうというジレンマも経験。今は仕事終わりや休みの日にホットヨガに行く時がストレス発散できる時間でもあり、リフレッシュ、リラックスできる瞬間でもある。



飯田美穂