ぶっちゃけフリーランスって可能?独立する前に知っておきたいメリット・デメリット【ライター/粕谷麻衣】




「自由な働き方」「無理のない仕事スタイル」などのイメージが強いフリーランス。いつか独立して、フリーランスとして働きたいと考えている女性は多いのではないでしょうか。

会社に縛られることなく、自分の裁量で仕事を進められるフリーランスは、現代の価値観にマッチした働き方として注目度も上がっています。

とはいえ、会社に依存せずにフリーランスを選ぶことはそもそも可能なのか、気になる方も多いでしょう。また、フリーランスを選ぶメリット・デメリットも知っておく必要があります。

今回は、フリーランスに興味がある方へ向けて、「フリーランスのキャリアコンサルタント」が、実現の可否やメリット・デメリットを解説します。

フリーランスを選ぶことは可能?

会社で働くことに疲れた、会社に縛られたくない、と考えてはいるものの、そもそもフリーランスを選ぶことは現実的に考えて可能なのでしょうか。

結論からすると、現代はフリーランスの選択肢を選びやすい時代です。近年は、クラウドソーシングや求人サイトなどでフリーランス向けに人手を募るサービスが増えています。

スキルがなくても、案件を得ながら少しずつステップアップできるケースも多く、誰もが視野に入れやすい働き方となりつつあるのです。

最近では、IT関連のスクールを受講してスキルアップをしながら、スクールから案件を得られるといったサービスもあります。

現時点で特別なスキルがなくても、やる気次第で十分フリーランスは現実的な選択肢になりうるといえるでしょう。

フリーランスを選ぶメリット

仮にフリーランスを選ぶこととなった場合、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

会社に縛られない働き方に興味がある方は、以下のメリットを参考にしてみましょう。

場所・時間にとらわれずに働ける

フリーランスを選ぶメリットとして、まず挙げられるのが場所や時間にとらわれなくなる点です。

働く場所は自宅であっても、カフェであってもOK。情報流出などのセキュリティ面のリスクやインターネット環境などの問題さえクリアできればどこでも働くことができます。

また、時間においても、納期や締め切りなどは設けられていることが多いものの、期日に間に合えば、夜間でも早朝でも好きな時間に働けます。

夜型の方でも、無理のないタイムスケジュールで働ける点は大きなメリットでしょう。

会社員時代よりも収入が高くなるチャンスがある

安定して案件を獲得できていたり、1件あたりの仕事の費用が高ければ、会社員時代よりも収入が高くなるチャンスがあります。会社員の場合、どれだけ働いても毎月定額の給料しか支払われませんが、フリーランスの場合はがんばるほど収入が高まります。

会社員としての給料に不満がある方や、もっと稼ぎたいと考えている方にとって、フリーランスは希望の収入を実現できる道となるかもしれません。

お客さんからの評価が分かる

フリーランスの場合は、自分が直接お客さんとのやりとりを行うため、ダイレクトに評価が分かります。

感謝の気持ちを伝えられたり、業務のクオリティについて評価を得られたりすれば、仕事へのモチベーションも高くなるでしょう。

会社員の場合、営業や窓口担当者などの立場でないと、お客さんとやりとりの機会がないため、自分の働きがどの程度相手に貢献できているのかはイメージしにくいものです。

お客さんからの評価が分かりやすい「フリーランス」は、仕事にやりがいを求める方にもおすすめできる働き方です。

定年がない

フリーランスのメリットの一つが、「定年がないこと」です。会社員は65歳で定年となり、以降は年金で生活するケースが多いでしょう。

しかし、フリーランスは、自分が頑張れる期間はずっと働くことができるため、定年といった概念が存在しません。定年がないため、近年叫ばれている「老後の収入の不安」も解消しやすいでしょう。

フリーランスを選ぶデメリット

魅力的なメリットが並ぶ「フリーランス」ですが、一方でデメリットも存在します。

ここからは、フリーランスを選ぶデメリットを見ていきましょう。

収入が安定するとは限らない

フリーランスのデメリットとして、知っておかなければならないのが収入の問題です。

自分で仕事を探し続けなければならないため、場合によっては収入が不安定になることも考えられます。自分の営業力や人脈の構築などで仕事のチャンスは大きく変化するため、必ずしもフリーランスになれば稼げるとは限りません。

フリーランスになる前に「どのように仕事を得るか」をきちんと考えておく必要があるでしょう。

相談先の確保が難しい

フリーランスは、個人で仕事を請け負うこととなるため、上司や同期などの同僚が存在しません。

会社員であれば、仕事でトラブルが発生したときに同僚に相談することができますが、フリーランスの場合は一人で対処する場面がほとんどです。

また、仕事で悩んだときの相談先も少なくなるため、孤独を感じたり、問題の解決で時間・手間がかかったりすることも考えられます。

社会的信用に問題が生じる場合がある

フリーランスを選ぶと、社会的信用に問題が生じるリスクがあります。会社員と比べて安定性が低いうえに、フリーランスになって間もないうちは納税額も少ないことが多く、社会的信用が低くなりやすいのです。

ローンの契約ができなくなってしまったり、クレジットカードの審査が通らなくなったりしてしまうことがあるため、社会的な信用が必要となる場面が想定される際には、フリーランスになる前に対応しておくことをおすすめします。

申告や手続きの場面が増える

フリーランスになると、保険や年金、税金面などでさまざまな申告・手続きが増えます。とくに、フリーランスが悩みやすい「確定申告」は、さまざまなルールに則って進めなければならないうえに、控除など知っておかないと損をするケースもあるため、ある程度の知識も求められます。

税理士などへ依頼することも可能ですが、外注費がかかるため、フリーランスになって間もない方や、そこまで売り上げが伸びていない方では依頼のハードルは高めです。

申告や手続きなどの工程が苦手な方は、フリーランスへの転身は慎重に検討する必要があります。

まとめ

本ページでは、フリーランスを選ぶメリット・デメリットについて解説しました。

フリーランスといえば、「自由に働ける」「自分らしい働き方ができる」などのイメージがありますが、一方で気を付けたいデメリットも存在します。

いざフリーランスになってから「こんなはずではなかった」と後悔することにならないよう、本ページを参考にしながら、自分が目指すべき道について考えてみてください。

粕谷麻衣

ライター・キャリアコンサルタント。「子育てと仕事を両立したい」「自分らしく働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、今どきの働き方にフォーカスした情報を発信。取材やインタビューを通して、リアルな声を追求していくことが好き。
自身は一児の子どもを持つシングルマザー。ワーキングマザーとしての人生を楽しく謳歌中。




RUN-WAY編集部

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