経理の仕事内容とは?大変だけどやりがいもある!

経理の仕事内容とは?大変だけどやりがいもある!




経理業務は会社の要!仕事内容の重要性

経理はお金に関わる業務全般を管理し記帳することが仕事です。お金の出入りを集計し、投資家や利害関係者にその情報を伝えなければなりません。ですが、間接部門である経理は直接利益を産む部門でないため、会社経営において軽視される場合があります。人材や予算の削減の対象となったり、部門を削除してアウトソーシングしてしまう会社も少なくありません。しかし、経理がおろそかになると、どれだけ優秀な経営者であっても会社経営が成り立ちません。経理の業務は次のような影響を会社経営に与えています。

経理が重要な4つの理由

管理することで経営の実態が見える

経理の仕事の目的は、会社のお金の動きを把握することです。お金の動きを把握することによって、どれだけ効率よく利益を得られたのかが明らかになります。例えば、一見売上高が良い取引先があったとしても、そこからの売掛金の回収に手間取っているのなら、それは良い取引相手であるとはいえません。経理はお金の出し入れを管理することによって、経営の実態を浮かび上がらせます。また、帳簿管理をしっかりと行っていれば、納税に必要な額面や支払金額がはっきりと見えてくるので、資金ショートなどを起こし難い会社になります。

管理することで余分な経費を切り詰められる

会社を経営するためには様々な経費が必要です。しかし、経費は単独では小さな額面でも、大きくまとまると無視することのできない大きな損失となる場合があります。特に、会社規模が大きいほどに削るべき経費を探し当てるのは難しいです。必要経費を削ってしまった場合には、必要な業務をスムーズに執り行えなくなり、会社の目標を達成できなくなるかもしれません。経理ではお金を管理し分析を行います。その結果から、どの経費が会社運営の関係性と関係ないかを示せるので、会社のコスト削減に寄与できるのです。

帳簿から会社の将来分析ができる

経理が帳簿を作ることによって、会社の過去の行動や結果が明らかになれば、会社が将来的にどのような成長を遂げるかという「将来分析」が可能です。「将来分析」ができれば、事前に対策や計画を立てられるようになります。現在会社が行っている業務が、成長期にあるのか、それとも衰退期にあるのかで、企業戦略は大きく変えなければなりません。経理の業務は会社経営に将来を見据えた視点を与えるのです。

会社が信用され、高い評価を受けやすくなる

金融機関との取引では、定期的な経理情報が求められます。正しい数字が記載された書類をいつでも提出できる会社は、金融機関からの信頼を集め、融資を受けやすくなります。また、キャッシュフローを監視することによって、取引先への支払を遅延させないように管理することも仕事です。経理によって正しく管理された状態なら、支払遅延や残高不足の可能性を回避することができ、取引先から信用を失うリスクを犯しません。

経理業務は難しい?難易度はどのくらい?

求人サイトで見かける経理の仕事は、募集要項に「経験者」と書かれていることが多いです。また、簿記などの検定や資格を募集要件にしている会社もみかけます。このような募集状況であるために、経理には興味があるけれど、仕事が難しいと感じて敬遠してしまっている方は多くいるのではないでしょうか。以下では経理という仕事の難しいと思われるポイントについて解説します。

経理の仕事の4つの厳しさ

知らないでは済まされない。経理は専門用語だらけ

経理業務はお金を扱い、その推移を帳簿に記します。その際には簿記の知識が必要です。帳簿を作成する「仕訳」作業では、発生した取引や、お金のやり取りを勘定科目毎に分類分けして、記入していきます。仕事に慣れていないと、勘定科目で使われる言葉がさっぱり理解できず、仕事がとても難しく感じてしまいます。また、税金の処理も業務として担わなければなりません。税金もまた専門用語が多く、くわえて税法の解釈にも精通している必要があります。経理ではその仕事のほとんどに、一般生活では聞くことのない言葉を用いています。そのため、非常に仕事が難しいと感じるのです。

頑張っているのに目立たない。経理は大きく評価され難い

経理の仕事は毎日のルーチンワークを、素早く正確に行わなければなりません。その仕事のほとんどはデスクワークで、パソコンを使っての帳簿作成や管理業務です。そのため、仕事は必ず滞りなく終わることが前提で、どれだけ難しい判断を迫られる仕事であっても、評価がされにくい業務です。ですが、お金を記録し管理する仕事のため、たった1つのミスでも重大なトラブルとなるケースが少なくありません。さらに、経理はデスクワークがメインで、ほとんど動き回りません。他の社員との接触が少なく、社内で地味な存在になりやすいのも問題です。

言葉遣いには注意が必要。経理は社員と対立しやすい

経理はその仕事柄、数字の少しの違いも許されません。そのため、他の部署から持ち込まれた伝票などの内容に問題がある場合には、率直に伝えなければなりません。その際に、相手の心情を害してしまうことがあります。また、経理では社員が建て替えたお金の精算を行います。しかし、中には経費として認められないものもあるため、精算されると期待している社員とトラブルになることも少なくありません。このように経理の仕事は何かと社員と対立しやすいです。ですから、不要な争いを避けるためにも「コミュニケーション能力」をしっかり磨いておくことが大切です。

去年も今年も同じ仕事。経理の仕事は繰り返し

経理の仕事は毎日、毎月、毎年と代わり映えしない業務を繰り返さなければなりません。営業のような成果を上げられる機会も少なく、ミスをしないことが当然と考えられる仕事を毎日コツコツと繰り返します。評価が受けにくい仕事は、継続するためのモチベーションの維持が難しいです。

未経験者がチャレンジするには

経理の仕事の難しさは「業務の専門性」「控えめな社内評価」「人間関係」「単調な業務」に分けられます。ですが、この中で未経験者が経理という仕事にチャレンジするのに難しい内容は「業務の専門性」だけです。未経験者がチャレンジするならば、次のようなことに配慮しておくとよいでしょう。

仕訳については知っておくべき

経理初心者にとっては、仕訳と税金の用語の把握が最初の壁になります。そのため、経理を仕事として目指すならば、その2つの用語を学んでおくとよいでしょう。仕訳については簿記の3級レベルを学んでおくと、仕事に取り掛かりやすくなります。勘定科目の全てを最初から覚えていなくても構いません。まず、基本的な仕訳ができるようになりましょう。税については法人税法と消費税法が業務によく使われます。しかし、こちらについては業務の中でおいおい理解していけばよいでしょう。

学習するときは目的別に分けて覚える

仕事の学び方は、1つずつ、分野ごとに分けて集中的に覚えていくことが大事です。経理を仕事にするためには、自分が正確にできる仕事を増やしていかなければなりません。ですが、業務の中で必要な分だけを、その時々に覚えていけば、十分に対処できます。また、経理は1年間を通してやっと成果や形が見える仕事が多いです。そのため、無理に勉強するよりも、1年を通して仕事に携わる方が、多くを学べます。

仕事は難しいが役に立つ

このように経理に関する業務は、資格が絶対に必要なわけではありません。企業によっては簿記2級以上などを要件として書いていますが、求められているのは資格ではなく、実力と知識です。そのため、実際の採用では資格がなくとも構わない場合が少なくありません。

未経験者が仕事に初めて携わると、仕事が理解しづらく、取っ付き難い仕事であると感じるかも知れません。しかしスキルや知識は、仕事だけではなく様々な場面で役に立つものです。仕事の戦力にならないからと焦らないで、まず1年間じっくりと仕事に取り組むようにしましょう。




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RUN-WAY編集部

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