「モノが欲しい」がモチベーションにならないと、仕事は苦しくなりやすい?【ライター/北条かや】

モノが欲しい




プライベートより、仕事、仕事!

 

思えば私は、「文章を書くことが自分にとってかけがえのない営みだから、それを仕事にする」ことばかり考えてきました。プライベートを趣味に費やすくらいなら、仕事をした方がいい。仕事を頑張って、お金を貯めてまで欲しいものは、特にありません。洋服は好きですが、どこへも出かけなくていいのなら、また、ブログに載せたり人に見せたりする必要がないのなら、別にいらない。ブランド物への憧れはありますが、それが仕事のモチベーションになることはありません。

 

仕事自体が人生の目的になってしまっているのです。

 

好きなものを買うために仕事をする方がいい?

 

「それっていいことじゃん」と、言ってくれる人はいます。でも、最近はちょっと疑問を感じてしまう。好きなものがあるから、それを買うために仕事をやる。そっちの方が、人生楽しいんじゃないかなって思うんですよね。

 

「アイドルのコンサートへ行くため」とか、「旅行へ出かけたいから」とか、先述した彼のように「車が欲しいから仕事を頑張る」みたいな考え方のほうが、仕事自体が苦しくなることは少ないんじゃないかなぁと。

 

仕事は手段であり、目的ではない

 

そういう人たちにとって、仕事は欲しいものを手に入れるための手段であり、目的ではありません。ところが、私のように「仕事をすることが人生の目的」になってしまうと、労働人生は苦しくなりやすいんですよ。

 

これって、恋愛と似ている気がします。恋愛を目的に生きている人は、恋愛がうまくいかないだけで「人生終わりだ」となってしまうことが多いですが、「恋愛は人生のスパイスだ」程度に考えれば、落ち込みづらい。

 

他人と比べても仕方ないけれど

 

他人と自分を比べても仕方ありませんが、好きなもののために仕事を頑張る人を見ると、「ああいう生き方、いいなぁ」と思うんです。ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、ライターとして約5年間やってきて、自分の仕事人生に疑問を感じているのかもしれません。あなたには、「好きなもの」がありますか?そのために仕事を頑張っていますか?よかったら、教えてください。(文・北条かや)

 

北条かや

北条かや

石川県出身。同志社大学社会学部卒業、京都大学大学院文学部研究科修士課程修了。
自らのキャバクラ勤務経験をもとにした初著書『キャバ嬢の社会学』(星海社新書)で注目される。
以後、執筆活動からTOKYO MX『モーニングCROSS』などのメディア出演まで、幅広く活躍。
最新刊は『インターネットで死ぬということ』(イーストプレス)、
他に『整形した女は幸せになっているのか』(星海社新書)、『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版社)、
『こじらせ女子の日常』(宝島社)。公式ブログは「コスプレで女やってますけど Powered by Ameba」(https://ameblo.jp/kaya-hojo
ツイッターは@kaya_hojo (https://twitter.com/kaya_hojo)




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