ショパンの自信作、自身の飛翔を体現するピアノ協奏曲1番!【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




第2楽章 Romanze,Larghetto

1楽章の力強さとは対照的に穏やかにピアノが歌います。管楽器とピアノが呼応し、また、弦楽器は弱音器を付けてピアノの音色を包むような温かみのある雰囲気になります。

第3楽章 Rondo,Vivace

ポーランドの民族舞踊を彷彿させる、軽やかで賑やかなリズムで始まります。速度や場面が変わって、オーケストラとピアノが掛け合っていきます。

故郷ワルシャワとの告別

ショパンが親友のヴォイチェホフスキに「懐かしい様々な思い出を呼び起こすようなある場所を、心を込めてじっと見つめているようなイメージを与えようとしたもの」と宛てた手紙から、この曲はワルシャワとの告別を示していると言われています。確かに、誰が聴いても、自分が持つどこか懐かしい場所が想起されるような旋律がちりばめられているように感じます。音楽の力の凄さを思い知りました・・・

いかがでしたか?ショパンらしい旋律が溢れていてとてもロマンチックですよね。次回もお楽しみに!

 

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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