第1楽章 Allegro
劇的な始まりで悲劇を予感させます。シューベルトの室内楽曲で最もスケールの大きい開始楽章と言われています。
第2楽章 Andante con moto
厳かで、か細い旋律が静かに始まり、重厚感を増していきます。シューベルト自身の歌曲「死と乙女」のピアノ伴奏部分のモチーフのバリエーションが演奏されます。
第3楽章 Scherzo:Allegro molto
南ドイツの民族舞踊である“レントラー”と呼ばれるピアノ曲に近いと言われています。スケルツォというよりも舞踊的要素が強いように感じます。1楽章と同じで再び二短調です。
第4楽章 Presto
全楽器で同じ旋律を揃って演奏します。緊迫感が伝わって来る最終楽章です。戦いに勝ち喜び歌う長調に転じた後、消えてしまった後に再び短調で締めくくられます。
のちにグスタフ・マーラーによって弦楽合奏曲に編曲されました。
弦楽合奏曲「死と乙女」-グスタフ・マーラー編曲
いかがだったでしょうか?シューベルトの作品はどれも歌のように聞こえる気がします。異国の言葉でも訴えてくるものがあり、シューベルトの持つ音楽の力を改めて感じるのでした・・・次回もお楽しみに!
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<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。