パガニーニの超絶技巧練習曲「24のカプリス」その3【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




11番 Andante〜Presto



優しい歌のようなメロディから始まり、重音で展開していきます。その後プレストで一気に曲の雰囲気が変わり、スキップリズムでおどけたように跳ねていきます。最後は冒頭が再び出現し高らかに歌い上げ終わります。

12番 Allegro



ひたすら弦を跨ぎ、移弦していきますが、上の音の旋律をレガートで長いフレーズとして繋いでいきます。また下の音に旋律を渡したり、アクセントでニュアンスを変えたり単調にならない変化が加わっていきます。

いかがだったでしょうか?
練習していて「そんなテクニック使う!?」と思わず涙が出てきそうになるくらいやはりどれも難しいパガニーニのカプリスです。これを24曲の全曲をリサイタルでプログラムとして取り上げるヴァイオリニストもいて実際に聴きに行きましたが、超絶技巧オンパレードを聴いている私もなぜか緊張して2時間過ごした思い出があります。(笑)
次回もお楽しみに!

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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