パガニーニの超絶技巧練習曲「24のカプリス」 その6【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




24番 Quasi Presto



はじめにテーマ、11種類の変奏を経て、フィナーレは派手に終わります。ヴァイオリン1本で弾いているように聴こえないほど音に厚みが加わっていくのがわかります。

パガニーニのカプリス、全曲ご紹介しましたが、いかがでしたか?特に最後の24番はとても有名な曲です。1度聞いたら忘れられないこの曲の主題を変奏しながら展開していく曲をたくさんの音楽家が、ヴァイオリン以外でも演奏するための曲を書いていますが、その中でも、個人的に気に入っている曲をご紹介したいと思います。

パガニーニ奇想曲による変奏曲/イザイ



あまり知られていませんが繊細かつ大胆で華やかです。パガニーニの超絶技巧にイザイらしい哀愁漂う旋律も垣間見えます。
どの音楽家にしてもこの24番の旋律はとても魅力的だったのでしょう。
パガニーニはとても強い影響力を持っていたことがわかりますね。

次回もお楽しみに!

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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RUN-WAY編集部

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