「あります」の意味と使い方とは? 敬語や類義語などを解説




「あります」の意味と使い方とは?

「あります」は、大きく分類すると意味と使い方が2つあります。

存在している

ありますの一つ目の意味は、人や計画、事物などが存在しているということです。

このときのありますは、ある(漢字では在るあるいは有る)という動詞にますという丁寧語をプラスした形で、丁寧に事物の存在を表現する言い回しになります。

なお、丁寧語というのは、敬意を相手に対して表現するために使われる、より丁寧な言葉づかいです。

現代語としては、一般的に、動詞の語尾に助動詞のます、ですなどをプラスします。

また、ありますのように、丁寧語にするのみでなく、上品な言葉づかいにするための言葉を美化語ともいいます。

ありますの一つ目の意味は、あるという動詞の丁寧語で、美化語であるともいえるでしょう。

存在しているという意味のありますを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「明日はあいにく仕事の予定があります。」
  • 「Wi-Fiのフリースポットが公共の施設にはあります。」
  • 「一度アメリカに行ったことがあります。」

補助動詞

ありますの二つ目の意味は、動作や断定の状態を表現する補助動詞のであるの丁寧語です。

この使い方はであります調ともいわれており、現在では軍隊や警察用語など、限定された状況や場面でのみ使われます。

しかし、ドラマや映画では、軍隊や警察などの緊迫感や規律の厳しさを表現するために、よく登場する人物のセリフに使われるだけでなく、規律の堅苦しさをアニメではパロディ化して、コミカルな口調の「我が輩がケロロ軍曹であります。ゲロゲロリンチョ!」などのようにすることによって、子供たちの人気になっているケースもあります。

このように、ほとんど日常の会話ではであります調は使われませんが、世代に関係なく認知度は非常に高くなっています。

補助動詞としてのありますを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「隊長、その飲料につぶつぶとして沈殿しているものは、ケロロ軍曹の卵ではなく、タピオカというものであります。」
  • 「昨夜、泥酔したため不適切な行いに及んだのは、誠に痛恨の極みであります。」

ありますの敬語とは?

ここでは、ありますの敬語についてご紹介します。

ございます

ありますという言葉は、頻繁に丁寧語として使われており、乱暴な言葉では決してなく、ほとんど文法的に誤りもないことがあります。

しかし、相手がお客様や目上の方などで表現としてより丁寧なものを使いたいシーンでは、ございますを使います。

ございますも丁寧語ですが、役割としては謙譲語としてのものもあるため、相手に対してわかりやすくへりくだっている様子を表現することができます。

例えば、あちらにございます、ここに書いてございますなどと表現することによって、ありますよりも相手を尊敬している様子を表現することができます。

ございますもありますも表現している内容は同じですが、相手に対する丁寧さはどちらの言葉を選ぶかによって違ってくるでしょう。

いらっしゃる

ありますの一つの意味としては、在りますという人の存在を示すものがあります。

このときの在りますは丁寧語であるため、自分の身内や自分の存在を示すときに使います。

口語的には在りますはほとんどおりますと発音され、例えば、「現在、私は、部屋におります。」「弊社の課長は現在取引先に出ております。」などと使います。

このときのおりますの敬語表現は、いらっしゃるになります。

目上の方の存在を表現するときは、例えば、一般的に敬語を使って「部屋に○○様はいらっしゃいます。」「部長は会議室にいらっしゃいました。」などのように表現します。

有ります

ありますの意味の中で有りますという物の存在を表現するものは、相手は目上の方でも使えるのはございますあるいはありますだけになります。

というのは、敬語表現が有りますにはないためです。

人と違って、物そのものを敬うようなことはありません。

物の存在は、有る、有りません、無いという言葉で表現します。

なお、「○○でございます」と自分の身内や自分のことを表現するのは、「ご依頼の領収書でございます。」「ご注文のドリンクでございます。」などと同じで、ございますを「私(あるいは私の身内)は物と同じようなものです。」という意味で使っています。

ありますの類義語とは?

ありますの意味としては、人や物の存在を表現するものと補助動詞としてのものがあります。

ありますの類義語もいろいろありますが、主なものとしては、ございますと、人の存在を表現する丁寧語のおいでになります、いらっしゃいますがあります。

ございますとおいでになりますを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「私が課長でございます。」
  • 「当店のダイエットクッキーは、発売してから評判になっておりますが、「ダイエットを客にさせたいのであれば、クッキーなんかそもそも売るなよ」とご指摘されるような方も中にはいらっしゃいます。」

ありますの英語表現とは?

ここでは、ありますの英語表現についてご紹介します。

「I have」

「I have」の意味は〜を持っているということですが、ありますと訳されるときも多くあります。

「I have」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「I have some questions.」(いくつか質問があります。)
  • 「Do you have a fever?」(熱はありますか?)

「There is」

「There is」の意味は、「~がある」ということです。

ニュアンスとしては、自分自身が持っている、何かが自分自身の中にあるということではなく、何かが客観的に存在していることを表現します。

「There is」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「There is a car I’ve never seen on the street.」(今まで見たことがないような車が通りにあります。)

「It is in…」

「it is in…」の意味は、「〜の中にあります」ということです。

「It is in…」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「My keys are in the drawer.」(自分の鍵は引き出しにあります。)




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RUN-WAY編集部

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