「アテンド」の意味とは?
近年、「~をアテンドする」というような言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
しかし、詳しいニュアンスについてはよくわからない方もいるでしょう。
では、具体的に「アテンド」という言葉はどのような意味なのでしょうか?
「アテンド」は、カタカナ語に「attend」という英単語をしたものです。
「attend」は、世話をする、出席する、付き添うなどの意味です。
「attend」の使い方としては、例えば、「attend a meeting」(打ち合わせに出席する)などがあります。
一方、「アテンド」の日本語としての意味は、主として2つあります。
ここでは、「アテンド」の意味についてご紹介します。
「案内する」「世話をする」
「アテンド」の意味合いは、「案内する」「世話をする」ということで使われるときが多くあります。
この意味合いは、「attend」の英単語にも含まれているものです。
例えば、「アテンドサービス」というのは、お客さんの買い物にデパートなどのスタッフが付き添って案内することをいいます。
また、「アテンド」のビジネス用語としての意味合いは、「同行する」「接待する」ということもあります。
例えば、「アテンド」のビジネス用語としての使い方としては、次のようなものなどがあります。
- 「部長の出張にアテンドする。」
- 「今週の水曜日は課長の営業にアテンドする予定である。」
「案内人」「介添人」
「アテンド」の意味は、「案内人」「介添人」もあります。
「案内人」というのは、名所、旧跡などで案内したり説明したりする人です。
「介添人」というのは、結婚式のときに新婦の身の回りの世話をするために付き添う人です。
このときは、「アテンダー」ともいわれます。
また、「アテンド」は、寝たきりの老人を病院などで介護する人をいうこともあります。
このときは、「介護アテンドサービス士」ともいわれます。
その他の意味
「アテンド」のその他の意味としては、これ以外にゴルフ用語としてのものもあります。
このときの「アテンド」の意味は、プレイヤーをキャディーが世話をすることです。
特に、グリーンの上でプレイヤーがパットするときに、ピンに寄り添ってパットした後にピンを抜くことです。
この行いは、古いゴルフのルールにおいて、グリーンの上にあるボールをパットしてピンに当たったときには、ペナルティが課せられたことに由来しています。
しかし、現在のゴルフのルールにおいては、同じような状況でピンにボールが当たってもペナルティが課せられることがありませんが、「アテンド」そのものを行うことはできます。
「アテンド」の使い方とは?
ここでは、「アテンド」の使い方についてご紹介します。
「上長にアテンドする」
例えば、「秘書の役目は社長にアテンドすることだ」「課長の出張にアテンドする」というときの「アテンド」の意味は、世話係として商談や出張などの外出先に同行して動くということがあります。
例えば、役回りとしては、訪問先で受付を行ったり、移動手段を現地で確保したり、必要な資料を持ってサポートしたりするなどが期待されます。
案内、接待という意味の「アテンド」
「アテンド」の意味としては、案内や接待もあります。
例えば、「担当店舗をエリアマネージャーにアテンドしてもらう」の意味は、エリアマネージャーに案内してもらうということです。
もてなす、接待するというような意味合いで、「取引先のアテンドをする」というように使われることもあります。
会食のイメージが、もてなす、接待といえば強いでしょうが、このときの意味は道案内や交通手段の手配などの幅広いものです。
「アテンドを同行させる」
「アテンドを弊社から同行させます」の意味は、案内人を準備しますということになります。
単なる案内人としての意味で、接待の意味がなく使われるケースで、意味合いが違うために注意する必要があります。
「アテンド」の意味は、会社の慣習などで読み取りましょう。
「アテンドしてもらう」「アテンドを頼む」
「アテンドを取引先の人にしてもらうつもり」の意味は、取引先の人に訪問先でガイドしてもらう、案内してもらうということになります。
また、「アテンド」は現地視察の交通手段の手配などにも使うことがあります。
例えば、「東京出張のアテンドを頼みます」の意味は、現地での段取りということです。
「アテンド」の類義語とは?
ここでは、「アテンド」の類義語についてご紹介します。
「補助」
「補助」は、足りないところを補い助けるという意味です。
「アシスト」
「アシスト」は、人の仕事を手伝うことという意味です。
「補佐」
「補佐」は、人を助けて、その務めを果たすことという意味です。
「助力」
「助力」は、手伝うこと、力を添えることという意味です。
「手助け」
「手助け」は、他の人の仕事などを助けることという意味です。
「アテンダント」と「アテンド」の違いとは?
「アテンダント」と「アテンド」の違いとしては、次のようなものがあります。
「アテンダント」は名詞として使われる
「アテンドは動詞として使われる
「アテンド」を名詞にした表現が、「アテンダント」になります。
なお、「アテンダント」と「アテンド」は、意味の違いが特にありません。
「エスコート」と「アテンド」の違いとは?
「エスコート」と「アテンド」の違いとしては、次のようなものがあります。
「エスコート」は女性に男性が付き添うこと
「アテンド」は付き添うこと全般
「アテンド」よりも「エスコート」の方が限定的なシーンでしか使えません。
また、「エスコート」は、男性が女性にプライベートな関係で付き添うことをいいます。
一方、「アテンド」は、仕事として付き添うことをいうことが多くあります。
「ガイド」と「アテンド」の違いとは?
「ガイド」と「アテンド」の違いとしては、次のようなものがあります。
「ガイド」は案内人の意味で使われる
「アテンド」は接客係、案内人、世話をする人などの意味で使われる
「ガイド」の意味は案内人のみであり、意味が「アテンド」よりも狭くなります。
そのため、「アテンド」と「ガイド」を言い換えられますが、逆は言い換えられません。