邪(じゃ・よこしま)の意味とは? 語源や使い方、類義語などを解説




邪(じゃ・よこしま)の意味とは?

「邪」の音読みは「じゃ、や」、訓読みは「よこしま、か、や」になります。

「邪」の意味は、「正しい道に外れていること」「ねじけていること」です。

「邪」を使った言葉としては、「邪悪」「邪道」「邪心」「邪険」「正邪」などがあります。

なお、「よこしま」の意味は、「正しくないこと」「道理にかなっていないこと」です。

単純に正しくないということではなく、「不正である」「道理から外れている」という意味合いになります。

邪の語源とは?

邪のもともとの意味は、「横にそれている」「横を向いていること」でした。

漢字であれば、「横さま」あるいは「横しま」と表記していました。

「横さま」あるいは「横しま」は、「横」+「さ、し」+「ま」で成立しています。

「さ」と 「し」は「方向、方角、方位」を表現する言葉で、「ま」の役目は音を整えるものです。

「横」を使った言葉としては「横領」「横暴」などがあるように、「横」の意味は「道理から外れている状態」です。

「横向き」という意味が転じて、「正しくない方向に向くこと」「心の向きが変わること」という意味で邪が使われるようになりました。

邪のもともとの意味は、「道理から外れている」ということです。

邪がよこしまと繋がって、邪のみで「よこしま」と読むようになりました。

邪な気持ちの使い方とは?

ここでは、邪な気持ちの使い方についてご紹介します。

邪な気持ちは道理に反した考え方のときに使う

邪な気持ちは、道理に反した考え方のときに使います。

例えば、邪な気持ちのいい例としては、他の人を陥れて自分が得をしようとする心理や相手を出しぬこうとするような気持ちがあります。

もうちょっと具体的にいえば、邪な気持ちは親切心ではなく恩を着せてやろう、○○を見返りにしてもらおうと他の人を助けることです。

また、邪な考えいう表現を邪な気持ちと同じ意味合いで使うこともあります。

恋愛関係では邪な気持ちは下心の意味合いでも使う

邪な気持ちと恋愛関係において使ったときの意味は、特に「下心」ということになります。

「下心」の意味は「心に隠している企みごと」ということですが、恋愛関係においてはよく性的な意味合いになります。

また、性的な意味合いが含まれないときでも「欲しいものを彼氏にねだるために優しくする」というのは、邪な気持ちになります。

逆にいうと、邪な気持ちがないということは、愛情を持って接しているという意味合いになるでしょう。

邪な気持ちを使った例文

邪な気持ちを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「邪な気持ちは持たないで、さらに真摯に向き合うべきだ。」
  • 「邪な気持ちが彼の言動には見え隠れしている。」
  • 「邪な気持ちではなく、あなたのためを考えていっている。」

邪の類義語とは?

ここでは、邪の類義語についてご紹介します。

不道徳

不道徳の意味は、道徳に反していることです。

不道徳を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

「不道徳な内容は、テレビでは放送してはいけない。」

不道徳と邪の使い分け方

不道徳と邪は意味が正しくないということでは同じですが、冗談のような会話で邪は使われます。

一方、不道徳は、道徳という言葉が含まれているため、真剣なシーンで使われることが多くあります。

不当

不当の意味は、邪と同じように、正しくないということです。

不当を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「不当に解雇されたことを訴える。」
  • 「商品を不当な価格で売っている。」

不当と邪の使い分け方

不当と邪は意味が正しくないということでは同じですが、 笑っても問題ない文脈で邪は使われます。

一方、不当が使われるのは、真面目な会話をしているとき、法律が関係しているときです。

腹黒い

腹黒いの意味は、何か良くないことを心の中で企んでいることです。

腹黒いを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「腹黒い人」
  • 「腹黒度をチェックしてみる。」

腹黒いと邪の使い分け方

腹黒いと邪は、意味があまり良くないことを心の中で思うということでは同じですが、意味合いが違います。

腹黒いの意味合いは、他の人には見えないように企んでいるということが含まれています。

腹黒いと邪を同じ文脈で使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「あの人は、腹黒い人だ。」

この例文の意味は、「あの人は、良くないことを他の人には見えないように考えている。」です。

  • 「あの人は、邪な人だ。」

この例文の意味は、「あの人は、良くないことを考えている。」です。

邪の対義語とは?

ここでは、邪の対義語についてご紹介します。

邪の意味は正しくないことであるため、正が対義語になります。

正を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「彼女がいうことは正論であると思う。」
  • 「理科の問題を何回解き直しても、なかなか正解がわからない。」
  • 「商品の取扱説明書を十分に読んで、正しく使う必要がある。」

邪な気持ちの英語表現とは?

ここでは、邪な気持ちの英語表現についてご紹介します。

邪な気持ちの英語表現は、「wicked」です。

「wicked」の意味は、邪悪な、不道徳な、悪意のある、意地悪ななどです。

「wicked」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「a wicked heart」(邪な気持ち)
  • 「a wicked thought」(邪な考え)

また、「malicious」の意味も、意地の悪い、悪意のある、意地の悪いということです。

「malicious」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「a malicious emotion」(邪な気持ち)

なお、「邪な気持ちではない」を英訳するときは、「心の底からそう思っている、正直な気持ちである」と意訳するといいでしょう。

例えば、「I love her from the bottom of my heart.」の意味は、「邪な気持ちではなく、彼女を(本心から)愛している。」になります。

また、「honest speaking」(正直に話すと)というような表現を使うこともできます。




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RUN-WAY編集部

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