「酸いも甘いも(すいもあまいも)」の意味とは? 使い方や類義語などを解説




「酸いも甘いも(すいもあまいも)」の意味とは?

ここでは、「酸いも甘いも」の意味についてご紹介します。

「酸いも甘いも」の意味は、味覚で人生の良し悪しを例えたことです。

酸い(酸っぱい)の酸の意味のいたましい、つらいということが良くない体験やシーンを、また甘いの意味の楽しく快い様ということがいい体験やシーンをそれぞれ表現しています。

「酸いも甘いも」の使い方とは?

ここでは、「酸いも甘いも」を使った例文についてご紹介します。

  • 「この小説は、子供のように酸いも甘いも知らないものには難しすぎるでしょう。」
  • 「酸いも甘いも嚙み分けることができるような人でなければ、世渡りなんか上手くできないでしょう。」
  • 「先輩は酸いも甘いも知り尽くした人であるために、アドバイスをなんとかもらいたいものです。」

「酸いも甘いも噛み分ける」の意味とは?

ここでは、「酸いも甘いも噛み分ける」の意味ついてご紹介します。

「酸いも甘いも噛み分ける」の語源は、良し悪しを知り尽くしており、甘い味と酸っぱい味の区別ができることです。

ここでは、「酸い」「甘い」「嚙み分ける」にわけて、それぞれの意味についてご紹介します。

「酸い」の意味は、酸っぱいもの、良くないことです。

「酸」を使った熟語としては、酸っぱい味という意味の「酸味」や苦しい思い、辛い目という意味の「辛酸」などがあります。

「甘い」の意味は、甘いもの、いいことです。

「甘」を使った熟語としては、面白み、甘い味という意味の「甘味」や苦労しないで儲けだけ得るという意味の「甘い汁を吸う」などがあります。

「嚙み分ける」の意味は、違いを区分けして味わうことです。

「酸い」は、苦しくて辛い人生経験を例えており、「甘い」は心地よくて楽しい人生経験を例えています。

つまり、「酸いも甘いも噛み分ける」の意味は、酸っぱい味と甘い味を区分けして、いいことも良くないことも知り尽くしていることになります。

ここから転じて、いろいろな人生経験を長い間に積んで、世の中や人情のことがよくわかっているということになります。

「酸いも甘いも噛み分ける」の類義語とは?

ここでは、「酸いも甘いも噛み分ける」の類義語についてご紹介します。

「機微に通じる(きびにつうじる)」

「機微に通じる」の意味は、表面のみでは捉えることができない微妙な趣や事情を詳細に知っているということです。

「機微」の意味は、人の心の表面上はわかりにくい微細な動きです。

「世慣れる(よなれる)」

「世慣れる」の意味は、経験を多く積んで、世の中の事情に通じていることです。

「世慣れ」の意味は、世の中のことに慣れるということです。

「花も実もある(はなもみもある)」

「花も実もある」の意味は、内容が外観のみではなく優れていることです。

「花」を外観、外側に例え、「実」を内容、内側に例えた表現です。

「世故に長ける(せこにたける)」

「世故に長ける」の意味は、世の中の事情を詳細に知っていることです。

「世故」の意味は、世間の習慣、事情、俗事ということです。

この「酸いも甘いも噛み分ける」の類義語の中では、意味が「世慣れる」と「世故に長ける」は割合近いものです。

人生で経験をいろいろ積んだことをベースにして、いいことも良くないことも知っている様子であるために類義語になります。

「酸いも甘いも」を使ったことわざとは?

ここでは、「酸いも甘いも」を使ったことわざについてご紹介します。

「酸いも甘いも噛み分ける」

「酸いも甘いも」を使ったことわざとしては、「酸いも甘いも噛み分ける」があります。

この言葉の意味は、経験をいろいろしていることからこそ、どのような状況になっても冷静に対処ができる、思いやりがあり人の痛みがわかるということです。

「酸いも甘いも噛みしめる」や「酸いも甘いも嗅ぎ分ける」は間違い

「酸いも甘いも噛み分ける」は、「酸いも甘いも知っている」あるいは「酸いも甘いも知り抜く」と言い換えることができます。

しかし、「酸いも甘いも噛みしめる」や「酸いも甘いも嗅ぎ分ける」と言い換えることはできません。

「噛みしめる」の意味は肝に銘じるということで、「嗅ぎ分ける」の意味は小さな違いがわかるということで、いずれも「酸いも甘いも嚙み分ける」とは違ったニュアンスです。

「酸いも甘いも嚙み分ける」の間違った使い方とは?

ここでは、「酸いも甘いも嚙み分ける」の間違った使い方についてご紹介します。

次のような「酸いも甘いも嚙み分ける」の使い方は、間違っているために注意しましょう。

  • 「酸いも甘いもかぎ分ける」
  • 「酸いも甘いもかき分ける」

「酸いも甘いも嚙み分ける」の類義語とは?

ここでは、「酸いも甘いも嚙み分ける」の類義語についてご紹介します。

「海千山千」

「海千山千」の意味は、世の中の経験を積んで、悪賢くてものの裏面まで知りぬいていること、そのようなしたたか者です。

「海千山千」は、良くない意味で使います。

しかし、「酸いも甘いも嚙み分ける」は、いい意味で使うために注意しましょう。

「機微に通じる」

「機微に通じる」の意味は、苦労や経験をいろいろして、世の中の事情がわかっている様です。

「酸いも甘いも」の英語表現とは?

ここでは、「酸いも甘いも」の英語表現についてご紹介し。

「酸いも甘いも」の英語表現は、「the sweet and bitter of life」になります。

「the sweet and bitter of life」の「sweet」の意味は楽しい、「bitter」の意味は辛いということです。

そのため、「the sweet and bitter of life」の意味は、人生の楽しみと辛さになります。

「the sweet and bitter of life」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「 My father has tasted the sweets and bitters of life.」(私の父親は、世の中の酸いも甘いも嚙み分けている。」
  • 「I have tasted the sweets and bitters of life. Don’t worry about me!」(私は酸いも甘いも知っているので心配しないで。)
  • 「She is man who has tasted the sweets and bitters of life.」(彼女は酸いも甘いも噛み分けている。)




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RUN-WAY編集部

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