「オーセンティック」という言葉はあまり耳にしたことがないのではないでしょうか。
あるいは耳にしたことがあっても、ほとんどの方は意味がわからないでしょう。
ここでは、「オーセンティック」の意味と使い方などについてご紹介します。
「オーセンティック」の意味とは?
「オーセンティック」の意味は、「本物の」「れっきとした」「正真正銘の」「本当の」などで、「authentic」が英語表現です。
本物がある中において、意図としては偽物やコピーと差別化を図るものがあり、堂々と「本物」として君臨している商品や物を「オーセンティック」といいます。
また、ファッションのジャンルにおいては、洋服の組み合わせや着こなしが「妥協がなくて」「本格的」な様子を表現する言葉でもあります。
「トラディショナルでオーセンティックなファッション」であれば、「トラディショナルで妥協がなくて本格的なファッション」という意味になります。
「オーセンティック」の使い方とは?
ここでは、「オーセンティック」の使い方についてご紹介します。
「オーセンティック」な音楽
音楽の一つのジャンルとしては、「オーセンティックスカ」があります。
「オーセンティックスカ」は、「スカ」というジャマイカで誕生した音楽の中で、初めの時期のものです。
「レゲエ」は「スカ」がベースになって誕生しました。
では、「オーセンティック」はどのようなシーンで使うのでしょうか?
例えば、「オーセンティックな音」「オーセンティックな音楽」などと使いますが、どこを基点に見るかによって実際には違います。
バンド音楽ではジャンルの草分け的なものを連想させるときに使い、ポップ音楽ではクラシカルであったり、民族的であったりするときに使います。
さらに、クラシック音楽では、正統派の余分な飾りがない演奏をいうときが多くあります。
そのため、音楽における「オーセンティック」というのは、シーンによって違ったものをいいます。
起点になる音楽によって違っており、「オーセンティックな音」は伝統をそのシーンで感じさせるものです。
「オーセンティック」な服装
具体的にイメージするのは、「オーセンティック」な服装と言っても難しいでしょう。
「オーセンティック 服装」というキーワードでネットで検索すれば、ファッションブランドがいくつもあります。
しかし、「オーセンティック」の意味を考慮すると、正統派のTPOに適した服装であるため、ブランド品では必ずしもなくてもいいでしょう。
「本物」の意味としては「偽物でない」というもの以外に、「実質を備えており、見せかけのみでなくなること」というものがあります。
「オーセンティック」な服装とは、この意味で考えると、「華美な外観のみでなく、実用性がある服装」になります。
そのため、好みに外観が合って、しかも、繰り返し着ることができる着心地もいい、文句がない服装であれば、「オーセンティック」なものといえます。
仕事にもきちんと着ていけるような服装以外に、「オーセンティック」なアイテムは普段着でも利用できます。
上品な落ち着いたアイテムとして、「オーセンティック」な商品をデニム生地で展開するブランドも多くなってきています。
「オーセンティック」というメーカーも、大人向けに展開しているデニム商品を指してあるくらいです。
デニムは作業服のイメージが昔は強くありましたが、現在では、お出かけ着にも室内着にも、あわせ方によってはパーティーのちょっとしたものにも利用できるおしゃれなものです。
ラフな堅くなりすぎない感じを醸し出してくれます。
「オーセンティック」な美術品
現代は、サブカルチャーが全盛になっています。
美術は一つの芸術のジャンルで表現する方法であるため、今からの時代、美術品というとフィギュアやイラストなどをイメージする方も多くなるでしょう。
しかし、美術品の正統派というと、ほとんどの方は美術館に保管されているような絵画などをイメージするでしょう。
美術館に展示されているのは、歴史的に大切な芸術作品だけでなく、現代美術の「オーセンティック」な作品も展示されています。
美術を本格的に学んだ経験がない、縁が美術館とはないというような方は、中学校の美術や小学校の図工で学習したことを思い出してみましょう。
「オーセンティック」な遠近法や陰影の付け方などの絵画の技法を覚えているでしょう。
基本を思い出すと、「オーセンティック」な芸術をサブカルチャーの作品にも見つけることができます。
「オーセンティック」なバー
「オーセンティック」というキーワードでネットで検索すれば、必ずというくらい、「バー」が関連する項目に表示されます。
ここでは、「オーセンティック」なバーについてご紹介します。
基本的に、バーというのは大人の社交場でお酒を楽しむお店です。
居酒屋のように摂りながらお酒を飲むところとは違って、お酒を飲むことそのものを楽しむところで、ほとんど食べ物はありません。
店員は、「バーテンダー」といわれており、お酒のプロです。
「オーセンティック」なバーというのは、正統派の伝統があるところです。
格式が高く重厚な店内で、語り合って、お酒を静かに楽しむ大人のスペースです。
お酒をにぎやかなに楽しむことに飽きた方や、美味しいお酒を純粋に楽しみたい方は、一度来店してみるのもいいのではないでしょうか。
「オーセンティック」なオイル
「オーセンティック」なオイルというときの「オーセンティック」は、「不純物が含まれていない」ということで使用されます。
万能オイルで100%の天然素材を使用したものです。
非常にオイルのレベルが高いため、体や顔、毛髪にも使用することができます。
「オーセンティック」と同じような言葉とは?
「オーセンティック(authentic)」と同じような言葉としては、「ジェニュイン(genuine)」や「(ノビリティ)nobility」があります。
しかし、「ジェニュイン(genuine)」は「商品や物が本物であり偽物ではない」、また「(ノビリティ)nobility」は「貴族のような高潔さや気高さ」という意味があり、それぞれ少し違った意味があります。
また、「オリジナル(original)」は、原図や原型など、原作者が作った作品のことでレプリカではありません。
商品や物を説明するときには、「オーセンティック(authentic)」よりも、このような言葉を使う方がいいときもあるため、状況や状態などから見極めて適切な言葉を選択するようにしましょう。
「オーセンティック」の対義語とは?
「オーセンティック」の対義語としては、「コピー」「偽物」などになります。
一般的には、「レプリカ」という言葉がよく使用されるでしょう。